日本の交通事故による死亡率で、半数以上が飲酒運転によるものだという事実をみなさんはご存知でしょうか。交通事故死亡率の5.5%が飲酒運転による事故と聞いて、みなさんは多いと思いますか?少ないと思いますか?本来、この数字は0%にならなければいけないものであり、また、個々の意識により0%にできるものなのです。

10年前と比べて、飲酒運転による事故が減少したとはいえまだまだ後を絶たないのが事実。日本だけでなく海外でもこうした飲酒運転による事故でかけがえのない大切な人の命が奪われています。

どの事故もそうですが、飲酒運転は個人の意識の持ち方次第で必ずコントロールできるものです。ところが自分の甘えにより「ちょっとぐらいなら…」という意識でハンドルを握ってしまうと取り返しのつかないことになるのです。

1人の飲酒運転により、幸せな家族が一瞬にして壊れた

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2013年に初めての息子を授かった夫婦。幸せの絶頂だった2014年に、かけがえのない息子と夫の命を、ある女性の飲酒運転で奪われた21歳の女性がFacebookに胸の内を告白したところたちまち拡散し、話題となっています。

デスティニーさんとコーリーさんは高校時代の初恋の相手同士。3年付き合た後結婚。そして2013年6月には男の子パーカーが生まれました。ところが2014年の9月20日、全てを変えてしまう出来事が起こったのです。

21歳にして子供と夫を亡くし未亡人になってしまったデスティニーさん

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米ミズーリ州で起こった悲劇はなんとも残酷なものでした。一人の女性の飲酒運転により、3人の乗ったミニバンが事故に。ぶつかってきた女性も即死、そしてパーカー君も…。ご主人のコーリーさんは病院に搬送されましたが24時間以内に息を引き取りました。助かったのはデスティニーさん一人。命は助かったものの、この悲劇によって彼女の人生は全て失われてしまったのです。

2012年~2014年の統計によると、ミズーリ州では飲酒やドラッグ使用による運転で起こった交通事故は20代前半の被害者が一番多く、その死亡数は122人にのぼるそうです。他人の命を奪うだけでなく、飲酒運手をした本人も同時に命を失うケースも決して少なくありません。

過去20年の間、ミズーリ州でも日本同様、少しずつこうした事故による死亡率は減ってはいるものの飲酒運転が0%になるまではまだまだ程遠いという現状のようです。これはどこの国においても言えることではないでしょうか。

「夫と私は片時も離れることはありませんでした」

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高校で知り合った時、デスティニーさんは15歳、コーリーさんは16歳だったそう。「彼は本当に面白くて、とっても世話好きな人だった。みんなを気にかけていて、誰でも助けたがるような人でした。私たちは話が尽きることはなく、一緒にいない日はなかったほどでした。全てのことを二人で一緒にしてきたんです。」

運命の人と出会って3年後に結婚し、宝物のパーカー君にも恵まれてまさにこれからという時に起きた悲劇…。その悲しみは想像を絶するに違いありません。

「夫が亡くなったと自覚してからも、私には彼が必要でした。『大丈夫だよ』といういつもの彼の一言が聞きたくてたまりませんでした。私たちはもう二度と一緒に未来を歩むことはないのです。私たちの夢ももう叶うことはありません。家を買うことも叶わなくなり、息子の初めてのヘアカットもしてやることができなくなりました。

息子が学校へ行く姿も見ることはできなくなり、私たち家族はもう二度と成長していくことは叶わないのです。」たった一人の身勝手な「飲んでも、運転しても大丈夫」という意識が、一瞬のうちに15か月の幼い命を奪ってしまったことをデスティニーさんは、事故から1年経ってようやく気持ちをFacebookに綴ることができたのです。

「飲酒運転は、絶対にしないで」

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二人の愛する人を失ったデスティニーさんは、暫くカウンセリングを受けなければならないほど落ち込みました。「21歳で、私は夫を亡くした未亡人になり、そして愛する息子までも失ってしまった」この事実がデスティニーさんを苦しめました。「どうして私一人だけ助かったの」そんな思いも当然頭に何度もよぎりました。

加害者の女性も即死であったために、直接謝罪の言葉を耳にすることは叶わぬこととなりましたが、加害者の家族も未だに何の謝罪もないそうです。この日、その女性は友人の結婚式に出席しており、何百人という人が彼女が飲んでいるのを見ていたため「運転すべきじゃない」と止めることができたはずだとデスティニーさんは言います。

たった一人、命は助かったものの母であり妻であるという存在を永遠に失ってしまったとデスティニーさんは語ります。これから先、どうやって自分を取り戻せばいいのか、未だ葛藤の中にいるというデスティニーさん。ただ一言、訴えたいのは「飲酒運転は絶対にしないで」ということ。

「ちょっとだけなら大丈夫」という自分への甘えが、誰かの大切な命を奪う大事故に繋がります。一杯だけなら…そんな意識もどうか捨ててください。飲酒運転による事故は、本人の意識で必ず防止できるもの。これ以上デスティニーさんのような悲劇を生まないためにも、今一度「飲んだら乗るな」を心に留めて下さい。

現在22歳のデスティニーさん。愛する二人を失い、自分の人生の全てを失ってしまったと語る彼女が気の毒でなりません。この先、彼女のような被害者が増えないことを祈るばかりです。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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