第二子を妊娠中、2歳の長女を連れてお出かけした帰りの電車での出来事です。
昼過ぎの車内は比較的空いていて、私と娘は端っこの方の座席に座っていました。
ある駅で、身なりの汚い50歳くらいのおじさんが乗り込んできました。片手にはお酒。明らかにフラフラの千鳥足で酔っ払っているのがすぐにわかりました。

「◯◯駅はこの電車?」

まっすぐに私たちの方へ向かってきたおじさん。「…はい。そうですよ」と言ってさっと目を逸らしたのですが、私たちのすぐ隣に体が密着するほどの近さで座り、ペラペラと何やら喋り始めたのです。

おじさんはものすごく酒臭く、ろれつが回っていない状態でした。怖かったのですが、無視して逆上されても嫌だし、目を合わせないようにしながら適当に相槌だけ打っていました。すると、私の大きなお腹を凝視して、卑猥な言葉をガンガン投げかけてくるように。

「でかい腹晒してんな〜」
「おっぱいはもう出んのか?」
「旦那とは、◯◯××△△…」

さすがに耐えられなくなり、娘の手を引き、さりげなくドアの前に移動したのですが、なんとそのおじさんもニヤニヤしながら一緒に付いてくるのです。

ものすごい近距離でひとりごとのようにセクハラ発言を続けるおじさん。
同じ車両に乗っている人もポツリポツリといるのですが、皆一様に見て見ぬ振りです。私はとにかく次の駅で降りようと思い、おじさんを刺激しないようにしながら、ひたすら早くドアが開くのを待つばかり。娘も異変を感じて不安そうに私の顔をジッと見つめています。
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怖い。本当に怖い。子連れでなければもっと強気に出ることもできたかもしれません。でも、今は子どもに何かあったらと思うと下手に動けないし、私は妊婦。誰がどう見ても圧倒的な弱者なのが辛い。悔しい。
きっとこのおじさんも、弱い立場なのをわかってて、私たちに狙いを定めて絡んできたのでしょう。こういう輩にとって、妊婦や子連れは決して歯向かってこない格好の餌食だから。

次の駅まではそんなに遠くないのですが、この時ばかりはものすごく長い時間に感じました。ようやく電車のドアが開き、逃げるようにホームへ飛び出しました。幸い、ホームまで付いて来ることはなく、そのまま電車に乗って去っていった酔っ払いおじさん。

ホッとするのと同時に込み上げてくる激しい怒り。あんな酔っ払いに好き勝手言わせたことも、誰一人助けてくれる人がいなかったことも、娘に怖い思いをさせてしまったことも、全部が悔しくて、ただただ泣けてきました。娘も緊張の糸が切れたのでしょう。大声で泣きじゃくっています。

「ごめんね。怖かったね。もう大丈夫だからね」

なんとか気を取り直して次の電車に乗り、帰路に着いた私たち。
子連れや妊婦は変な人に狙われることがあるから、本当に要注意です。私はもう二度とあんな思いはしたくありません。

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