メジャー通算3000本安打が目前となっているマイアミ・マーリンズのイチロー選手。野球界にとっても歴史の1ページとなるその大記録達成を、ファンは今か今かと待ちわびています。

イチロー選手はここまで凄い選手となったのは、なぜなのでしょうか?もちろん才能、人一倍の努力など、多くの理由が浮かび上がってきます。そのなかでも注目したいのが、イチロー選手のバットへの愛情です。イチロー選手にとって「バット」とはいったいどんな存在なのでしょうか?

イチロー選手が野球界の歴史を塗り替えた

2016年6月15日(水)、米カリフォルニア州サンディエゴで行われたマイアミ・マーリンズ対サンディエゴ・パドレス戦で4257本目の安打を記録。ギネス世界記録に認定された。

4257本安打は、1992年から2016年の期間に所属したオリックス・ブルーウェーブ、シアトル・マリナーズ、ニューヨーク・ヤンキーズ、マイアミ・マーリンズのプロ野球4球団での通算記録。

出典 http://cyclestyle.net

この試合で日米通算4257安打に達し、ピート・ローズ氏が持つ通算4256安打を上回りました。これにより、メジャー歴代最多安打記録が更新されることになったのです。

日本プロ野球ではオリックスに在籍していたイチロー選手。9年間で1278安打を放ち、大リーグ入りしてからの16年間で2979安打を積み上げました。この偉業はギネス世界記録に認定され、イチロー選手はこれで7つ目のギネス世界記録保持者となります。

この試合でイチロー選手が着ていた、マーリンズのビジター用の黒いユニフォームと両チームのメンバー表が、ニューヨーク州クーパーズタウンのアメリカ野球殿堂博物館で展示されることに

出典 http://www3.nhk.or.jp

この偉大なる記録を生み出したのは…「バット」?

イチローさんのバットはアオダモと呼ばれる北海道産の木を使います。球を打ったときに独特のしなりがあり、打球に伸びがあります。もともとアオダモは曲がりが多い雑木でバット材以外に用途がなく、以前は安価でしたが、伐採が進んで数が激減し、今ではとても手に入りにくい品種になりました。しかも木はすべて自然の生き物だから、形状や重さはすべて違う。イチローさんのバットになるのは角材1千本のうちざっと1ダース。100本に約1本です。

出典 http://www.sankei.com

厳選した素材のバットを、年間80~90本イチロー選手に納品しているそうです。かなり貴重な品のようですね。イチロー選手のバットへの強いこだわりこそが、偉大な記録を生み出す原動力になっているのかもしれません。

イチロー選手はバットに敬意を払っている

イチローさんは(打撃の後)バットを投げずに、置くスタイル。ただ、一回だけ投げたことがあって(当時担当の)久保田さんに『見たと思いますが、すいませんでした』と伝えたそうです。

出典 http://www.iza.ne.jp

球を打ったあとは、バットを放り投げている選手の姿をよく目にすると思います。しかし、イチロー選手は決して放り投げることはありません。それだけバットに対して敬意を払っているようです。誤って投げてしまったときも、作る方に対しても謝罪するという心配りもさすがですね。

フォームを変えてもバットは変えない

イチローさんのバットはその後、日本でも大リーグでも形状が変わっていません。長さ85センチ、ヘッド直径60・5ミリ、グリップ直径24ミリ。多くの打者は年齢や経験でバットの形状やバランスを調整しますが、イチローさんは逆に同じバットを使い続けられるように体を鍛え、練習することでずっと技術と体力を維持しています。

出典 http://www.sankei.com

材質の変更はあったものの、長さやグリップの寸法などを変更したことはないんだそうです。同じ形状や重量のものを使うことで、自分のコンディションを一定に保っているのかもしれません。

何ごとも一度「これ」と決めたら、そこからブレないというイチロー選手。バットに対しても同じで、そのこだわりがあるからこそ“一流の仕事”ができているのではないでしょうか。

イチロー選手のバットへの思いとは

イチロー選手は「バットは選手の生活を支えてくれるもの」と語っていました。プロとして道具を大事に扱うのは当然のことです。それ以上にイチロー選手はバットに愛情をかけています。バット=道具としては考えていないのかもしれませんね。

バットに強いこだわりを持っているイチロー選手。そこにはバットに対する敬意や愛情がたくさん込められています。もちろん、作ってくれた人への感謝も忘れていません。いろいろな思いを乗せながら、バットに球を当てているのです。この偉大な記録も、バットへの深い愛情が生み出したといっても過言ではないでしょう。

イチロー選手がこのバットを使ってどこまで記録を伸ばしていくのか、期待したいですね。

この記事を書いたユーザー

鳥羽花子 このユーザーの他の記事を見る

広告代理店勤務を経て、結婚後フリーライターに。

エンタメやグルメ、ネットでの流行など幅広く興味があります。
子育てのかたわら、休日はカフェで執筆作業が息抜き。
話題の出来事をわかりやすく、公平な視点で書いていきたいと思います。

得意ジャンル
  • インテリア
  • 話題
  • 社会問題
  • おでかけ
  • グルメ
  • 暮らし
  • カルチャー
  • 美容、健康
  • エンタメ
  • おもしろ

権利侵害申告はこちら

Spotlightのライターなら1記事最大3000円もらえる!日本最大級メディアでライターデビューのチャンス