記事提供:Doctors Me

医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
先進国の中で性病患者数が増加しているのは日本だけです。これは性病への意識の低さも要因の一つと考えられています。
今回とりあげる「トリコモナス症」も性病のひとつで、自分には関係ないと思っていても、どこからか感染してしまう可能性があります。
そこで、「トリコモナス症」の症状、感染経路や治療法について、医師に解説していただきました。

トリコモナスとはなんですか?

トリコモナスとは、原虫という微生物のひとつです。原虫は、細菌やウイルスよりも大きく、たとえばゾウリムシも原虫に含まれます。
感染経路としては、人間の膣や尿道に住み着き、性行為を介して人から人へ感染が広がります。

性行為のほか、下着、タオル、便器、浴槽を介しても感染が広がることがあるため、性行為経験のない人でも発症することがまれにあります。

トリコモナスに感染するとどのような症状が出ますか?

トリコモナスが体内に入って炎症を起こすと、さまざまな症状が現れます。
女性では、腟、子宮頸管、 膀胱、尿道へも感染し、主に以下のような症状があらわれます。

・泡状の悪臭の強いおりものが増える
・外陰部や腟の強いかゆみや痛み

人によっては、感染しても症状が出ないことがありますが、治療せずに放っておくと卵管まで炎症が広がり、不妊症や早産、流産をおこしてしまう可能性があります。

いっぽう、男性では女性に比べて、トリコモナスに感染しても症状が出ないことが多いですが、尿道炎になり、尿道からの膿が出たり、軽い排尿時痛が現れることがあります。

どのような症状が出たら医療機関に行くべきですか?

上記のような症状が現れたら、早めに医療機関を受診しましょう。男性では尿を、女性では膣分泌物を調べることで、トリコモナス症かどうか検査ができます。

もし検査で診断がついた場合、パートナーも感染している可能性が高いので、一緒に受診することが望ましいです。

治療としては、トリコモナスを殺す薬(フラジール)を約10日間内服します。女性では、膣に直接入れる膣錠を使うこともあります。

トリコモナス感染しないための予防法はありますか?

トリコモナスに感染しないためには、性行為で直接性器が触れるのを避けるため、コンドームを着用することが大事です。

コンドームは、トリコモナス症だけでなく、そのほかさまざまな性感染症を予防できる有用な手段です。

また、不特定多数の人との性行為を避けることも、自身を性感染症から守るためには重要です。

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医師からのアドバイス

トリコモナス症は、命に関わる病気ではありませんが、特に女性では不快な症状が現れたり、不妊の原因にもなってしまう病気です。

気になる症状があれば、早めに婦人科、泌尿器科などを受診して調べてもらうようにしましょう。

(監修:Doctors Me 医師)

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