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世界中で大ブームとなっている「ポケモンGO」。国内では7月22日配信開始となりました。初日の午後6時頃から仕事帰りの会社員が続々とダウンロードし、一時サーバーが繋がらない状況だったようです。

全国でプレイヤーだらけの社会現象となった「ポケモンGO」。プレイもさることながら、世界成功を成し遂げた「任天堂」の収益がちょっぴり気になりませんか?
ここで、「ポケモンGO」の収益にターゲットを当て、解説して行きたいと思います。

「ポケモンGO」のダウンロード数はいったいどれ位なの?

世界で7,500万ダウンロード突破!

アメリカの市場調査会社『Sensor Tower』によると、『ポケモンGO』が全世界で7,500万ダウンロードを突破したとのことです。

この記録はiOSとAndroidの両方を合わせたものであり、Androidだけであればすでに5,000万ダウンロードを突破しているそうです。驚くべきはこの記録が公開からわずか19日で達成されていること。もちろん史上最短記録です。

出典 http://www.appbank.net

※7月25日、『Sensor Tower』に公開されたダウンロード数です。これは凄いですね!

「配信1週間でiOS版ダウンロードが過去最高!」米Apple社

7月22日付け米Apple社によると、7月6日に欧米を中心に配信スタートから1週間の「ポケモンGO」iOS版のダウンロード数が、過去最高だったと発表されています。

米Appleは、7月6日に米国やオーストラリアなどで公開され、その後段階的に各国で公開中のゲーム「Pokemon GO」のiOS版のリリース後最初の1週間のダウンロード数が過去最高だったと語った──。

米TechCrunchや米Polygonが7月22日(現地時間)にそう報じた。

出典 http://www.itmedia.co.jp

Appleは具体的なダウンロード数は明らかにしていないようです。

Android版は、7月25日時点で5千万突破!

海外「App Brain」(Android版アプリ・マーケティング企業)によると、Android版「ポケモンGO」のダウンロード数が、7月25日時点で5千万突破したことが確認されています。

もちろんアプリのダウンロードは無料ですので、ダウンロードしただけでプレイはしていないユーザーも多く含まれることでしょう。実際にアクティブユーザーがどれ位いるかは不明です。

任天堂は「ポケモンGO」で儲からないの?

さて、ここで多くの方たちが注目されるのが「任天堂」の「ポケモンGO」による収益ではないでしょうか。

任天堂は、国内でリリースされた7月22日深夜、公式サイトで、「『ポケモンGO』の配信による当社の連結業績予想の影響について」、というタイトルでコメントを発表。

当アプリは、米国法人『Niantic』が開発を行い配信しており、当社の関連会社である『株式会社ポケモン』は、【ポケットモンスター】の権利保有者としてライセンス料及び開発運営協力に伴う対価を受け取ります。

なお、株式会社ポケモンは、当社が議決権の32%を保有する持分法適用関連会社であるため、当社の連結業績に与える影響は限定的です。

出典任天堂公式サイト 2016年7月22日最新ニュースより

このように、任天堂は「ポケモンGO」の世界成功の業績に与える影響は、限定的であると発表しました。


なお、「ポケモンGO」アプリと連動する『ポケモンGOプラス』の製造販売を、4月に公表した連結業績予想に織り込み済みだ、ということを補足しています。

※『ポケモンGOプラス』の発売開始は当初7月末と予定されていましたが、9月に延期することを発表。

この発表により「任天堂」株価急落↓

「ポケモンGO」の所有権について任天堂がコメントした内容は、トレーダーには承知のことかとは思いますが、株式市場では大きく反映されたようです。

出典Google Finance

東京市場で任天堂株は18%安の2万3220円で引けた。これは同取引所で許容されている1日の最大下げ幅だとBloombergは指摘した。急落後、任天堂株は安値を続けている。今日(米国時間7/25)午前のニューヨーク市場で、京都拠点の同社は8.14%、2.36ドル安の26.64ドルで取り引きされた。

出典 http://jp.techcrunch.com

※7月28日PM1:00「ロイター」公開によると、前日終値22,305円、始値22,075円と、右下がりに下降しています。

「ポケモンGO」を巡る3社の関係

すでにご存じの方も多いことだとは思いますが、「ポケモンGO」は、任天堂が製造販売したアプリではありません。

ここで、「ポケモンGO」を巡る3社の関係についてご紹介します。

■ Niantic(ナイアンテック)

まず、【ポケットモンスター】(通称:ポケモン)を開発したのは任天堂です。この「ポケモン」については任天堂が開発所有権を持っています。

次に、【ポケモンGO】を実際に開発・配信しているのは『Niantic(ナイアンテック)』という米国企業です。ナイアンテックは、設立当初Googleの社内スタートアップでしたが、2015年8月Googleから独立。「Ingress」を開発した企業として知られています。

■ 株式会社ポケモン

ナイアンテック社が【ポケモン】の著作権を管理する『株式会社ポケモン』とタッグを組んで共同開発したのが「ポケモンGO」

ですので、「ポケモンGO」の著作権を所有しているのは『株式会社ポケモン』であり、「ポケモンGO」の収益は、ナイアンテックに帰属します。

■ 任天堂

そして、ここで『任天堂』が出てきます。ナイアンテック社に出資して「ポケモンGO」の開発協力をしている『株式会社ポケモン』に、『任天堂』が株式の32%を出資しています。

そして、『株式会社ポケモン』とは『任天堂』の持分法適用会社(もちぶんほうてきようがいしゃ)という関係になります。

連結財務諸表上、持分法の適用対象となる関連会社のことを持分法適用会社という。原則として、議決権所有比率が20%以上50%以下の非連結子会社・関連会社をさすが、重要性の乏しいものについては、持分法適用会社としないことも認められている。

出典 https://www.nomura.co.jp

したがって、『株式会社ポケモン』は『任天堂』の関連会社となり、「ポケモンGO」の収益は任天堂の業績に反映されます。

ここまでだと3社の関係がとてもややこしくて混乱しますが、

①ポケモンの著作権を持っている「株式会社ポケモン」と、スマホゲームを開発できる「ナイアンティック」が「ポケモンGO」を一緒に作っている

②なので、基本的に「ポケモンGO」の収益はこの2社に入る

③任天堂は「株式会社ポケモンGO」の関連会社なので、“一部だけ”収益が入る


ということです。

ポケモンGOの収益はどこから入る?

そもそも「ポケモンGO」は無料ダウンロードアプリですが、ポケモンを捕獲するために必要な『モンスターボール』や『おこう』『ルアーモジュール』など、プレイするうちに必要なアイテムを購入することがあります。

無料のアプリゲームですので、課金アイテムを使用せずにプレイすることも可能です。ダウンロード数が7500万を突破したとのことですので、アクティブユーザーで無料の範囲でプレイするユーザーもいますが、課金アイテムを利用して深みにハマっていくヘビーユーザーもいることでしょう。

課金アイテムの売上はどのように配分される?

例えば、プレイヤーがモンスターボール欲しさに100円の課金アイテムを購入したとします。このうち、取引手数料として30%(=30円)がGoogleとAppeleに支払われることになります。

残りの70円が『ナイアンテック社』と『株式会社ポケモン』で配分されることになります。※『ナイアンテック社』と『株式会社ポケモン』の2社間の契約物利用許諾契約が知りたいところなのですが、現状では情報について開示されていません。

共同開発というかたちを取っているため、ポケモン社の取り分は、多くて50%、少なくとも30%程度はあるだろうというのが市場関係者の見方となっています。

出典 http://www.goodbyebluethursday.com

※あくまでも予想です。

上記の配分を参考にして、仮に30%と見積もってみましょう。


『株式会社ポケモン』の配分は、100円のうち30円が取り分となります。
         ↓
このうち32%が任天堂の収益配分となり、
          
30円の32%→9.6円


ざっと考えれば、
100円の課金アプリから任天堂が受け取る金額は、9.6円となります。

ひとりのユーザが、ポケモンボール欲しさに、100円の課金アイテムを購入した場合、そのうちの9.6円が任天堂の収益になるということになります。

※任天堂の収益配分しか情報がありません。何名かのネット上の予想家たちの収益配分を参考に試算したものです。ご参考程度に留めて下されば幸いです。

海外アナリストの予想によると?

7月12日付で掲載されていた記事ですが、

ギブソン氏によれば、App Storeで100の売り上げがあったとしても、そのうち30はApple、30はPokémon GOを開発したNiantic、30はポケモン、10が任天堂の取り分であるとのこと。

出典 http://iphone-mania.jp

海外のアナリストの予想はするどいようですね。

こちらの予想から計算すると、
100円の課金アプリの売上のうち、『任天堂』の取り分は1割=およそ10円となります。

ところで、課金ユーザーってどれ位いるの?

7月27日付で公開された【(株)クリエイティブジャパン】による「ポケモンGO」に関するアンケート調査結果があります。

7月25日~26日に実施された、男性1039名・女性461名を対象としたアンケート調査では、13%のポケモンGOユーザーが、課金アイテムを購入したことが明らかになっています。

出典「ポケモンGOに関するアンケート調査」<資料jp調べ>

課金料金については、

●300円未満・・・24.3%
●300~500円未満・・・27%
●500~1000円未満・・・16.2%
●1000円以上・・・32.4%

という調査結果が明らかになっています。

米調査では「ポケモンGO」リリース4日で、売上14億突破!

マーケット調査企業、Sensor Towerから筆者が得た情報によると、7月7日の公開以降、ポケモンGOは米国のみで少なくとも750万ダウンロード(iOSとGoogle Playの値)を達成。一日あたりの売上はiOSだけで160万ドル(約1億6,000万円)に達しているという。

出典 http://forbesjapan.com

ズバリ!ポケモンGOの国内年間売り上げ予想はどれ位なの?

いくらポケモン人気がアメリカに劣るとはいえ、やはり保守的に見積もって年間1,000億円の売上は見込めるのではないか?と見ています。

出典 http://www.goodbyebluethursday.com

上記の米調査で、リリース4日目で売上14億突破!を踏まえた予想では、今後、国内で課金ユーザーが増えれば、さらに売上ペースが上昇するとも考えられます。

日本での年間売上予想...1500億円!?

現在でも多くのユーザーに親しまれている『パズドラ』や『モンスターストライク』の年間売上額は、1500億円。

『ポケモンGO』の人気が今後も持続すると仮定して...『パズドラ』『モンスト』のゲームアプリと比較しても同クラスだと思われます。

これら過去の例から考えてみると、ポケモンGOの年間売上額も、1500億円と予想されます。

「ポケモンGO」における任天堂の年間収益は?

あるブロガーさんの個人的な試算が掲載されていました。
全世界での「ポケモンGO」における年間売上が4000億円と試算されています。

これらの試算を基に計算すると、『ポケモンGO』の売上4,000億円のうち、約7%~11%、つまり280億円~440億円が任天堂の収益に貢献するかたちとなります。

出典 http://www.goodbyebluethursday.com

※あくまでも、海外アナリストたちやネットで「ポケモンGO」の収益を解説している方たちの情報を参考にされた試算額です。

任天堂の製造・販売「ポケモンGOプラス」が9月に発売延期!

任天堂の収益や株価に影響されるのか!?

「ポケモンGO」アプリのみから発生する任天堂の収益が「限定される」としても、任天堂が製造・販売した『ポケモンGOプラス』の利益が期待されていました。

任天堂が製造した「ポケモンGO」と連動してプレイができる『ポケモンGOプラス』。当初では、7月末に発売予定とされていました。

同機の売上による任天堂の収益も期待されていたのですが。
しかし、残念なことに、9月に延期されることが、7月27日の「ポケモンGO」公式サイトにより正式に発表されました。

「延期は残念だ」とジェフリーズ・グループのアナリスト、アツール・ゴーヤル氏は述べた。「任天堂の経営陣はうまく意思疎通が取れていないように見える」という。

BGCパートナーズ(シンガポール)の日本株セールス担当マネジャー、アミール・アンバーザデ氏は「発売延期は予定していた生産量が、ゲームの普及に対して少な過ぎたためではないか」と述べた。

出典 https://www.bloomberg.co.jp

「ポケモンGOプラス」の発売延期が、任天堂の収益増加の機会を逃してしまったように思われますが、任天堂は、「すでに平成28年4月27日に公開した当社連結業績予想に織り込み済み」だと発表しています。

今回の発売延期は、任天堂の今期の業績には、特に影響がないようです。

スポンサー企業の集客ビジネスも気になるところ

「マクドナルド」からの広告料も入る?

マクドナルドは、日本で最初の「ポケモンGO公式スポンサー」となり、全国約3000店舗のうち、約400店舗は「ジム」となり、残りの約2600店舗が「ポケストップ」となっています。

マクドナルドの広告料も気になるところではないでしょうか。

任天堂とナイアンティック、マクドナルドの3社の取り組みの詳細は明らかではないが、ナイアンティックCEOのジョン・ハンケはフィナンシャルタイムズの取材で、今後の広告ビジネスへの取り組みについて述べていた。

店舗のオーナーらは、来客数に応じて広告料を支払う。また、従来のクリックベースの広告料支払いも可能になるだろう。

出典 http://forbesjapan.com

マクドナルドは、異物混入や消費期限切れ肉の使用などの問題で、一時業績が悪化していました。「ポケモンGO」のスポンサーとなり、店舗をポケストップとして契約することで、集客を実現できるのでは? と予想されています。

マクドナルドの株価は一時下落するも、再び上昇!↑

ようやく今年に入ってから客数・客単価ともに、月次で前年比を上回るようになり、株価も底を打って回復基調にあると見られている。そこへ「ポケモンGO」とのコラボが実現。さらなる客数の増加が見込まれたことで株価はまた上昇した。

出典 http://hbol.jp

まとめ

長くなりましたが、最後までお読みいただきましてありがとうございました。

「ポケモンGO」における任天堂の収益を、解説してきました。

今後、課金アイテムだけではなく、「ポケモンGO」の集客ビジネスをさらに拡大することが予想できます。集客ビジネスに関する任天堂の利益はまだ未知数の段階とも言えるでしょう。

今後「ポケモンGO」アクティブユーザー増加を予想し、さらに課金アイテムからの収益や、集客ビジネスなど、任天堂が収益を上げる可能性は多方面に拡大して行くのではないでしょうか。

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cocon☆hanna このユーザーの他の記事を見る

キャリアカウンセラーの道を目指し、資格取得後オンラインカウンセラーとしてデヴュー。WEBライターとして活動をはじめ7年になります。人に「読まれる・読ませる」ライターを目指しています☆

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