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医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
気持ちが動いていないのに涙が出てしまう、という経験はありますか? あくびが出た、玉ねぎを切った、という物理的な理由もない場合です。

今回は、悲しくもなく、理由もないのに涙が流れるという状態について、医師に詳しい話を聞いてみました。

理由もないのに涙が出る場合、脳内・体内ではどのようなことが起きていますか?

理由もないのに、涙が出てしまうというのは、ごくたまにであれば、誰に起こってもおかしくないことです。

涙が出る理由というのは、以下のような諸説があります。

・物理的な刺激
・感情によるもの

通常、特に物理的な刺激が加わっていないのに涙が出る場合は、強いストレスが心の許容量を超えてしまっている状態だと考えられます。

本人が「理由がない」と感じるのは、無意識に心に負荷がかかっている、あるいはストレスに感情がマヒして「つらい」という感覚すらなくなっているからなのかもしれません。

理由もないのに涙が出ることが続く場合、うつ病の可能性がありますか?

理由もないのに涙が出る場合、うつ病の可能性もあるでしょう。

気持ちに大きな負荷がかかっていて、それが本来の許容範囲を超えてしまっていることに本人が気づかない場合、うつ病を発症し、その一症状として「感情の高ぶりを感じないのに涙が出ている」という可能性があります。

理由もないのに涙が出ることが続く場合、うつ病以外にどのような原因が考えられますか?

うつ病以外の原因としては、以下の可能性もあります。

・まだうつ病にはなっていないものの、抑うつ状態にある

・過労や興奮などで、精神面のコントロールが困難になっている

・眼病などの症状のひとつ

理由もないのに涙が出ることが続く場合、医療機関に行く必要はありますか?

もちろん、目の痛みや違和感、充血などを伴っているようでしたら眼科へ…ということになります。

そのような眼病の症状もなく、理由もないのに涙が出ることが続いたり、ご自身でも「もしかしたら精神的なものかな?」と感じるようでしたら、精神科や心療内科を受診してみることをおすすめします。

治療が必要な場合、どのような治療をすることになりますか?

理由もなく涙が出るという症状があり、心療内科や精神科でうつ病であると診断された場合、もっとも重要な治療は休養ということになります。

これは、体の休息という意味もありますが、気持ちの休息も同じように重要だということです。

さらに必要に応じて、仕事や学業での負荷の軽減、場合によっては休職などを含めて、今後の生活を主治医と相談することになります。

また、回復を早めるために抗うつ剤でうつ症状を引き起こす原因とされる脳内のホルモンバランスを調節する治療を行うことが多いでしょう。
うつに伴う一時的な不安や不眠などを和らげるために、抗不安薬や睡眠薬などを用いることもあります。

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最後に医師からアドバイス

理由がなく涙が出るのは、キャパシティオーバーのひとつのサインである場合もあります。

ストレスの多い生活をしていても、なかなか自分では気づかず、知らず知らず、心に負荷をかけ続けていることも多いものです。

理由がなく涙が出ることが続く場合は、できるだけ早めに、医師の診断を受けることをおすすめします。

(監修:Doctors Me 医師)

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