記事提供:Doctors Me

医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
お酒を飲むのは好きだけれど、飲んだあとは下痢になる…という人は意外と多いものです。しかし、これは一体何故なのでしょうか?
今回は飲酒と下痢の関係について、医師に解説していただきました。

飲酒後に下痢を引き起こす場合があるのはなぜですか?

アルコールは消化管にとっては本来は有害な物質ですので、飲酒することによって消化管に色々なトラブルを起こしますが下痢もその1つです。

原因として、以下のようなことがあげられます。

・アルコールによって腸の粘膜が傷つく
・消化液の分泌リズムが狂う
・消化吸収を調節するホルモンや自律神経のバランスが崩れる
・腸内細菌が乱れる
・アルコール製品に含まれている物質に対するアレルギー

また、下痢をしやすいのは、以下のような人が該当します。

・アレルギー体質の人
・自律神経のバランスが崩れ易い人
・ストレス等で下痢し易い人
・腸に慢性の炎症がある人

飲酒をする前後の対策によって下痢を軽減することはできますか?

下痢をするかどうかは、飲酒する際の以下のポイントが重要となります。

・飲酒の量
・飲むスピード
・空腹かどうか

食べ物を事前に取るか、少なくともアルコールと一緒に取って空腹を避けます。
また、アルコールはなるべくゆっくりと時間をかけて飲むようにし、量にも注意して深酒は避けて下さい。

ほかにも、辛い食べ物や高脂肪食は腸に負担になり下痢をしやすくなりますので、飲酒の際は避けましょう。

医学的治療で飲酒の際に起きる下痢を改善することはできますか?

下痢止めで飲酒の際の下痢を止めることはできますが、無理やり止めることはかえって身体によくありませんので、整腸薬程度にして下さい。

飲酒によって胃腸の粘膜を損傷しますので、飲酒の前に胃の薬を飲むことや消化を助けるために消化剤を飲むことも効果的です。

ほかにも、飲酒の前にヨーグルトやLG21等のプロバイオティクスを飲むこともある程度は効果があります。

特定の銘柄で下痢をすることがあるのは何故ですか?

下痢を起こす特定の銘柄がある場合は、避けることが一番効果があります。
特に酵母を加熱処理していない生ビール等は種類によっては腸内細菌と合わずに下痢をすることがありますので、一度でも下痢をしたことがあるものは避けて下さい。

残念ながら、どの銘柄で下痢をするかを予測することはできませんので、初めて飲む銘柄がある時は、一度に大量に飲まないようにするのがよいでしょう。

この点に注意するだけで、飲酒による下痢の一部を避けることができます。

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医師からのアドバイス

飲酒による下痢はアルコールの飲み方や飲酒の量によっては誰にでも起きる可能性があります。下痢の程度には個人差がありますが、通常は1、2日程度で自然に止まることが多く、過度に心配する必要はありません。

空腹時に飲酒したり、辛い食べ物、揚げ物や焼き肉と一緒に飲酒したりすると、さらに腸からの消化吸収が悪くなって下痢が悪化しますので、一緒に多量に取ることは控えた方がよいでしょう。

もちろん体調によっても下痢をしたりしなかったりしますので、体調がよくない時は、無理をしないようにして下さい。

(監修:Doctors Me 医師)

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