パチンコ屋が廃業すれば経済は必ず上向く

本音と建前という言葉は、世の常。全国各地のパチンコホールでは、ポスターやら電光掲示板やらで「パチンコは、適度に楽しむ遊びです」と啓蒙している。

一方で店の中には、客の射幸心を煽りに煽る金食いマシンが数百台、所狭しと陳列し、手ぐすね引いてカモを待っている状況だ。

光や音で遊技者の心を蝕み、次から次へと投資を誘うような機械が、日本全国どこにでも設置されているというのは、冷静に考えれば恐ろしい話だ。その光と音にやられ、生活費をつぎ込むユーザーは少なくない。

やがて借金をしてでもパチンコホールに通うようになり、さらにはとうとう首が回らなくなるほど負けてしまい、命を絶つユーザーもいる。

はっきり書いてしまうと、パチンコは娯楽の域をとうに飛び越えている。怠惰な人々を生み、労働意欲を削ぐ温床となっている。日本全国のパチンコ屋が明日全て廃業すれば、その後の日本の経済は間違いなく上向く。

「適度に遊ぶ」ことを前提としていないのは、他ならぬパチンコホールに設置された機種のスペックを見れば明らかだ。パチンコホールは日本全体に蔓延するがん細胞だ。

遊技者の大半はギャンブル依存症!

厚生労働省が平成25年に発表したところによると、日本のギャンブル依存症の割合は、世界でも突出しているという。その数なんと、536万人。ギャンブル依存症の有病率は、アメリカですら1.4%。オーストラリアが2.1%。

そして日本の場合、女性は1.6%となっており、この時点で世界的に見ても有病率が突出している。だがこれが男性ともなると、有病率は9.6%と、まさに異例の数値を見せている。男性の10人に1人は、ギャンブル依存症の疑いのある者と見なされているということだ。

原因の大半は、もちろんパチンコホールにある。厚労省は、その原因を「パチンコの存在」と断定している。そらそうだ。そこら中にあんな施設があること自体が異常なのだ。あんなものがなければ、ギャンブル依存症になることはない。

ギャンブル依存、その末路は悲しい

パチンコホールには、確かに打てば勝ちやすいマシンもある。だがそれは、機種によって異なる攻めどころがあるから言える話。この攻めどころを毎度毎度目ざとく見つけることは、なかなか難しいものだ。

だから多くのユーザーは、何か偶然に勝利に繋がる大きなフラグを引くことを夢見て、あまり美味しくない状態の台に投資をする。そんなだから、結果はなかなか付いてこない。
僕の知人のパチンコライターは、今年の5月時点で、600,000円近く負けているという。

仕事でパチンコと日々向き合っているような、いわゆる熟練者ですらこうなのだ。
僕自身、今年は数えるほどしたパチンコホールに出向いていないのに、もう30,000円近く負けている。30,000円あれば、どれだけ美味しいものが食べられるのか。つくづくバカなものだ。

関わると金が減る。これがパチンコホールなのだ。それでも「ワンチャンあるかも!」と夢を見て足しげく通うユーザーは多い。知っているだけでも、1,000万円クラスの借金をして、それでもパチンコホールに日々通っている元知人が数人いる。

馬鹿らしい話だ。せいぜいどれだけ運が良くても、今のパチンコ、パチスロでは営業時間中ずっと出っ放しでも、500,000円も勝てれば御の字。それなのに、とんでもない借金を背負って、その500,000円を夢見ているのだから、これはまさにギャンブル依存症患者の末期である。

ギャンブル依存を断ち切るサポートも

原則、ギャンブルで負けないためには、すべきことはたったひとつしかない。それは、
打たないこと。

人間、博打なんか打たなきゃ絶対負けないようにできているのだから、それをすればいいだけの話なのだ。

ただし、一度でもパチンコホールでいい思いをしたユーザーは、脳内の興奮物質の異常分泌によって、その快感を忘れることは難しくなっている。このせいで、自覚の有無に関わらず、ギャンブル依存症になってしまう者が、日本にはこれだけいるのだ。

一方でそうした人々を受け入れ、治療をする施設も少なくない。有名どころでは、「ギャンブラーズアノニマス」。通称GA。世界中に点在するギャンブル依存症患者の自助グループで、1957年に設立され、日本でも活動拠点が設けられている。

GAは全国各地に支部を設け、その地域に暮らすギャンブル依存症患者の回復を相互に促す共同体としての活動を担っている。特筆すべきは入会金も、料金も、一切不要という点。

GAは世界中からの支援金で活動を賄っており、ただただギャンブル依存を断ち切ることだけを目的としているのだ。もちろん、思想、信条、信教などが関与している怪しい団体ではない。

あくまで目的は、ギャンブル依存から脱するために、メンバー間で少しずつ脳内に溜まった毒素を抜くことを促しあうだけの団体だ。GAに参加したことで、自殺を踏みとどまった知人もいる。

「適度に遊べ」だなんてお題目だけ壁に貼って、搾取を続けるパチンコホールに手玉に取られ、ギャンブル依存に悩むユーザーにとっては、救いの一手になるのではないだろうか。

(文/松本ミゾレ)

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