必ずしも血の繋がりがある親子だけが、その結び付きを強くするものではありません。この世には、何らかの事情で生みの親から離れた多くの孤児が新しい親の下で幸せに暮らしているケースがたくさん存在します。

子供の親になる人たちも、新しい家族を迎えることを長年望んでいた人もいれば、あることがきっかけでその子供を養子にするという人も色々。できるだけ多くの子供が幸せな家族が見つかるようにケアしている団体「Forver Family」はアメリカを拠点に活動を広げており、これまでにもその実績から名誉賞を受賞するなど、社会では定評のある養子縁組団体となっています。

今年の4月、このForever Familyを通して一人の男性がある少年の父になりました。

正式な養子縁組が行われた裁判所で、笑顔を見せるのはSteven Araruz(スティーブン・アラルズ)さん(写真左)。新しい父と裁判官に挟まれて記念写真を撮っている少年が今回の主役、クウェンティン君です。

「思ってもいない使命感に駆られたんだ」

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スティーブンさんがクウェンティン君を初めて見たのはあるドキュメンタリー番組の中でした。「彼を見て、僕が父親になってあげたいって強く思ったんだ。」

涙を流して「家族が欲しい…」と話していたクウェンティン君

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その番組では、新しい家族を待っている子供たちにインタビューをしていました。ポツリと「家族が欲しい」と涙を流しながら答えていたクウェンティン君の姿を見て、スティーブンさんは思ってもいなかった使命感に駆られたと言います。

これまで、スティーブンさんは父親になるという意識も予想も全くしていない生活を送っていました。ところがクウェンティン君をブラウン管越しに見た瞬間、スティーブンさんの中で何かがスパークしたのです。

涙を流しながら「ディズニーランドやレゴランドに行きたい。僕が今まで行ったことがないようないろんな場所へ連れて行ってほしい」そう話すクウェンティン君を見てスティーブンさんはすぐ、お母さんに電話をしたそう。「どうしても引き取りたい子供がいるんだ」と。

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そうはいっても、やはりお互い会って話をしてみないことには家族としてやっていけるかどうかというのはわからないこと。スティーブンさんはFoever Familyを通してクウェンティン君に初めて会い、少しずつ彼の心をほぐすと同時にいろんな性格も理解していきました。

そして無事に養子縁組が成立

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クウェンティン君とスティーブンさんは晴れて「親子」になりました。裁判所にはForever Familyのスタッフやスティーブンさんの両親に親族、友人が立ち合い新しい家族の誕生を心から祝いました。

「これまでになかった経験ができて嬉しい」

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どういう事情で生みの親と一緒にいることができないのか、詳細は明らかにはされていないものの、クウェンティン君にとってはこれまでが孤独の日々だったことでしょう。「家族がほしい」インタビューで語った言葉は彼の本音。そしてこのほど、スティーブンさんという父ができて「今までしたことがない経験」と語ったクウェンティン君。

「これからは自分自身を愛せるチャンス、幸せになるチャンス、成功するチャンスといろんなチャンスを得る機会あることでしょう」と、この幸せな瞬間を見届けたCommunity Partnership for Childrenのマーク・ジョーンズさんはコメント。

オリジナルのTシャツと共にポーズ

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4月25日という日は二人にとって忘れられない記念日となることでしょう。

「あの子には輝かしい未来が待ってるよ」

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可愛い孫ができて嬉しさを隠せないスティーブンさんのお父さん。血の繋がりは関係ないのだとここでも思えるほど、彼はクウェンティン君にメロメロの様子。

新しい家族を待っている子供たちがたくさんいます

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アメリカだけでなく、世界中にクウェンティン君のように新しい家族を待っている子供たちが今も施設で暮らしています。数ヶ月で新しい家族が見つかって施設を出て行く子供もいれば、何年も何年も施設で暮らしている子供たちも存在します。

子供を引き取ることは決して容易なことではありません。様々な手続きや審査があり、どんなに子供を望んでいても養子縁組まで至らないケースの方が実は多いのです。スムーズに手続きがいかない場合はストレスや葛藤に悩まされ、次第に義務でやっているのか本意でやっているのかわからなくなるという話も聞きます。

そんな山あり谷ありを乗り越えて、晴れて養子縁組が成功した時にはやはり喜びもひとしお。血の繋がりはなくてもこれからは家族として共に生きていく親子の間には、誰よりも深い絆が存在するのです。

幸せになることが君の使命だ、クウェンティン君

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どんな子供でも幸せになる権利はあります。そして子供たちをしっかりサポートしていくのが養子縁組をした親の役目。これまでの人生と180℃変わったスティーブンさんとクウェンティン君の人生は、これからが輝くものであってほしいと切に願う筆者。

スティーブンさんがクウェンティン君の「父親になる使命」に駆られて実行したように、クウェンティン君もまたこれから幸せになるという使命感を背負って、新しい人生とスティーブンさんと共に充実させてほしいですね。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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