記事提供:Doctors Me

医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
どこかぶつけたり、打ってしまったりした以外に、背中に痛みがある場合は、実はそれが病気のサインであることがあります。
単なる背中の痛みと思い放置をしてしまうと、取り返しのつかないことになるかもしれません。

そこで今回は、「背中の痛みから気が付くことのできる病気」について、医師に解説していただきました。

背中の痛みから何か病気の発見につなげることはありますか。

背中の痛みの多くは骨や筋肉に関係する整形外科的なものですが、なかには胸や腹部の臓器からくる痛みのこともあり、症状に注意する必要があります。

背中の痛みの場所ごとに考えられる病気を教えてください

背中の痛みの場所によって、以下のような病気が考えられます。

・脊椎圧迫骨折、打撲、骨粗しょう症、変形性脊椎症など骨の病気
背中(首の下から腰あたりまで)の真ん中、もしくはその少し左右横に、運動や姿勢により変化する痛みがある場合は、骨や筋肉の痛みの可能性が高いです。息苦しさや胸の痛みを伴う場合は、心臓や肺の病気のことがあります。

・帯状疱疹
右か左どちらかだけに、赤いできものが並んでいる場合は、帯状疱疹の可能性があります。

・腎臓の病気(腎盂腎炎など)
肋骨の一番下あたり、背中の真ん中より少し左右にずれたところが痛く、こぶしで叩くと響くような痛みがあると、腎臓に何か問題がある場合があります。

・尿管結石
背中のやや下側から始まり、どんどん下にずれていき、お腹も痛くなってくると、尿管結石である危険性があります。

「特に注意が必要な病気とその理由」を3つおしえてください

背中の痛みによって考えられる病気の中でも、特に注意が必要なのが以下の3つです。

1.大動脈解離
背中の真ん中あたりを引き裂かれるような強い痛みがあり、血圧が下がって顔色が悪く意識がなくなるような激しい症状がある場合は、背中側に通っている大動脈が裂けた大動脈解離の可能性があります。

2.心筋梗塞、狭心症
胸や背中が締め付けられるように痛く、運動すると特に悪化するような場合は、心筋梗塞や狭心症の可能性があります。

3.腎盂腎炎
体が震えるほどの高熱があり、背中をたたくと痛みが走り、尿が濁っていたりする場合は腎盂腎炎など尿路の感染の可能性があります。

いずれも放置すると命に係わることがあり、注意が必要です。

どのような背中の痛みを感じたら病院に行くべきですか?

重いものを持ったり、ぶつけたなど、明らかなきっかけがあったり、特定の姿勢を取ると痛いというような場合は、整形外科的な痛みの可能性があり、急いで受診する必要性は低いといえます。
ただし、整形外科の疾患でも、腫瘍など重大な病気は多くあります。いつもと体調が違うと感じるとき、不安なときは受診しましょう。

また、背中の痛みの原因としては整形外科的な病気の頻度が高いですが、それ以外の場合は内科の受診をお勧めします。腎臓や尿の病気については腎臓内科や泌尿器科が専門です。

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医師からのアドバイス

背中の痛みは多くの方が経験するもので、重大な病気ではないかと心配になるかと思います。

しかし、そんな痛みが発生したときでも、まずは落ち着いて、痛みの場所や性質、どのような状況で痛みがおこるかを観察しましょう。痛みが続く場合は受診を検討してください。

(監修:Doctors Me 医師)

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