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医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
食物アレルギーというと、口に入れてしばらくすると、かゆみや湿疹などの症状があらわれるものと想像している人が多いと思いますが、数日ほど経過して症状が現れる場合もあります。

上記のような症状を「遅延型食物アレルギー」と呼びます。現在原因不明の体調に不良にみまわれている人は、もしかしたら食べ物によって引き起こされているかもしれません。

今回は「遅延型食物アレルギー」について、医師に解説していただきました。

遅延型食物アレルギーとはなんですか。

通常のアレルギー反応は抗原に暴露して数時間以内に起こりますし、症状も皮疹や痒みなどのはっきりしたものですので、診断や抗原の特定もそれほど難しくはありません。

しかし遅延型食物アレルギーは、抗原となる食物を取ってから数時間以上、長い場合ですと数日後に症状が起こります。また、通常のアレルギーに現れる特異的な症状も重篤な症状もあまり起こしません。

そのため、医師でもこの病気を診断することが難しく、ましてや一般的には疑うことすら難しい病気です。

遅延型アレルギーはどのような症状が出ますか。

皮疹や咳などの一般的なアレルギーの症状以外に、以下のようなものがあらわれます。

体のだるさ
頭痛
吐き気
めまい
腹痛
下痢
便秘
口内炎
・不安感
・不眠

抗原を摂取してから数時間から数日で起こりますので、原因を特定することは難しく、色々な検査をしても異常が認められないために、うつ病不安神経症として治療されることもあります。

医療機関ではどのような検査がおこなわれますか

腹部エコーCT検査、胃カメラ等を行っても異常がない時に、主治医がこの病気を疑うなら、血液検査でアレルギー反応を調べます。

この結果に異常が認められれば、候補となる抗原に対するアレルギーの有無を検査で調べることになります。

どのような症状が出たら医療機関に行くべきですか。

原則的に軽いはっきりしない症状が多いので、症状だけからは受診の目安はありません。

原因不明の症状が続く場合は食生活を変えて、その結果症状がよくなればアレルギーの専門医を受診した方がよいでしょう。

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医師からのアドバイス

遅延型食物アレルギーはいわゆる一般的な食物アレルギーとは異なり、遅れて症状が起こり、アレルギーに特徴的な重篤な症状が出にくいです。

しかも、原因となる食物は多岐に渡り、以前から食べていて問題が起こらなかったのにある日から徐々に症状が起こりますし、体調の影響も受けます。

原因がはっきりしないのに体調が悪い、病院を受診しても原因がわからない、薬をもらっても症状がよくならないといった場合は、思いきって一度は食生活を見直してみてはいかがでしょうか。

いつも食べているものでアレルギー症状が出ることも多いので、敢えて中止してみることが大切です。そうすれば、体調がよくなってこの病気であることが推測できます。

(監修:Doctors Me 医師)

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