日々ネット上で検索されるさまざまな言葉。中でもいきなり検索数が増えた「急上昇ワード」はまさに今、世の中で大きな注目を集めています。そこで本コーナーでは、「なんでコレが検索されてるの?」と皆さんが疑問に思う検索ワードの「急上昇なワケ」についてご紹介します!調べてみると意外な事実が見つかることも…!?

本日の急上昇ワードは「津山事件」

本日11時20分時点のYahoo!リアルタイム検索で1位になっています。

一度は耳にしたことがあるであろう「津山事件」が、なぜ検索されているのかというと…

障害者施設で殺人事件が発生

出典 https://www.google.co.jp

7月26日の午前2時45分頃、神奈川県相模原市にある障害者施設「津久井やまゆり園」からナイフを持った男が侵入したとの通報があり、死傷者45人が出るという凄惨な事件が起きたのです。

犯人は、この施設の元職員の男性で午前3時頃に自ら出頭、既に逮捕されています。

残忍な事件であると共に、短時間で45人もの人を傷つけたという部分において、昭和史上最悪の事件の一つ「津山事件」を超えているのではないかということから、多くの人に検索されたようです。

では、津山事件の概要について説明しましょう。

八つ墓村のモデルとなった「津山事件」とは

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「津山事件」とは、昭和13年5月21日未明に現在の岡山県津山市で起こった“大量虐殺事件”です。

この事件は、津山の集落に住んでいた男性、都井睦雄(とい むつお)が、日本刀、斧、猟銃などで自分の家族を含む33人の住人を死傷させ、最後は犯人自身も自殺しています。

凄惨な大量殺人の動機となったのは、住人による犯人に対する差別やいじめ。

都井は、元々勤勉で他の住人や子ども達からも慕われていたのですが、徴兵試験で事実上の不合格になってしまったこと、結核に感染したことをきっかけにいわゆる「村八分」と言われるような差別をされたのです。この仕打ちに耐えかねての犯行でした。

殺害されたのは、犯人自身の祖母、犯人にひどい仕打ちをした人、およびその家族、姻族にまでおよび、逆に差別をしなかった人には危害を加えなかったことから、明らかな怨恨による殺人であったことが見て取れます。

次に、この事件の恐ろしい点を紹介しましょう。

入念な事前準備

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都井は、犯行前からいくつか入念な準備をしています。

凶器の一つでもあった猟銃に関しては、わざわざ猟銃免許を取得(後に取り消される)の上、山で度々練習に励んでいました。ただし、これについては村人からの護身目的だったとする説もあり、真偽は今となってはわかりません。

さらに、犯行時に住人が通報しに行くと想定される駐在所までの時間を、自ら自転車で計測していました。

逃げ出した住人が通報するまでの時間を予め計測することで、犯行を完遂するまでのデッドラインを把握していたようです。

犯行前日の夕方に送電線を切断

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犯行を確実に行うには、電気がつかない方が好都合だと考えたのでしょう。

犯人は、前日の夕方に送電線を切断し、住んでいた集落のみを全面的に停電させていました。また、住人も停電を不審に思わなかったのか、電気会社に通報するものがいなかったそうです。

もし、このとき誰かが通報していれば、運命は変わっていたのかもしれません…。

小説のモデルにもなった

出典 https://www.amazon.co.jp

あまりにも猟奇的な事件だったせいか、犯人の死後も大きく報道された津山事件ですが、それだけに留まらず事件をモデルにした横溝正史の小説「八つ墓村」も後年出版され、近年においても頻繁に映像化されています。

このように津山事件は、猟奇的で凶悪な事件なのですが、今回起きた障害者施設での殺人事件はより恐ろしい事件であるとの声もあるのです。

どんな点が津山事件よりも恐ろしいのかを調べてみました。

1. 銃ではなくナイフ

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今回の事件の凶器となったのは、ナイフや包丁だと報道されています。施設への侵入から出頭までの時間がわずか50分程度だったにもかかわらず、45名もの方(19名が死亡、26名が重軽傷)が被害者となりました。

津山事件では、凶器に猟銃が使われていましたが、犯行時に接触が免れないナイフや包丁で一人一人の命を奪ったことを考えると、より残忍な事件と言えそうです。

2. 無抵抗の障害者を狙った卑劣な犯行

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今回の犯行は、施設の入居者が就寝中に行われました。また、入居している方は障害を持った方でした。

ましてや、容疑者もかつて勤務していた施設だったということは、犠牲になった方と顔見知りだった可能性も否めません。

犯行時間と犠牲者の人数を比較しても、津山事件とは比にならないほどの残虐な事件と言えるのではないでしょうか。

3. 昨今急増しているヘイトクライムとしての側面

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犯行後に出頭した容疑者の犯行動機は、解雇されたことだったという報道もありますが、一方で「障害者なんていなくなればいい」という趣旨の供述もしていることから、差別的な動機による犯行でもあったことがわかっています。

私怨ではなく社会的憎悪により起きる「ヘイトクライム」は世界中で急増しており、アメリカでも先日、同性愛者を狙った事件が起きたばかりでした。故に、模倣犯が出てこないか心配なところではないでしょうか。

今回の事件は、日本で発生した戦後最悪のひとつとして海外でも報道されています。亡くなった方のご冥福、負傷された方の1日も早いご回復をお祈りすると共に、二度と同じような事件が起きないよう、他の施設でも対策が進むことを願ってやみません。

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