あの建物の電気代…一体いくら?

みんなが普段疑問に思っていることを編集部が調査・解決するコーナー「素朴なギモン」。今回は“電気代の豆知識”をご紹介します。

蒸し暑~い日が続く季節。もうエアコンや扇風機は欠かせませんよね。しかし、使い方によっては高額な電気代を請求されてしまうケースも…。

身近な家電でもつけっぱなしにしているとなかなかの電気消費量になりますが、街の施設や観光スポットでどのくらいの電気が使われているのかはあまり想像がつかないもの。ということで、今回は様々な建物の1ヶ月あたりの電気代を調べてみました!

(参考:電気代の算出方法)

1時間あたりの電気代は、「消費電力(kW)×電気代単価」で算出します。

電気代単価は電力会社や契約内容、使用料によって変わりますが、今回は27円/kWh(1時間あたり・主要電力会社10社平均単価)で計算しています。

扇風機とエアコンの電気代は10倍以上も違う

ちなみに、その計算式で夏の必須家電の1ヶ月の電気代を調べてみたところ、

扇風機…約350円
エアコン…約4000円
※ともに1日10時間利用想定

ざっくりこのような結果に。設定温度などによって差は出ますが、エアコンはなんと扇風機の10倍以上の電気代がかかるんですね!ここまで差があるとは思いませんでしたが、最近では家の中で熱中症になる可能性もありますので、猛暑日には無理せずエアコンを使いましょう。

さて、今回はここからが本題。身近なお店やあの観光スポット電気代を比較します。

コンビニ…約39万円

環境らしんばん内にある資料によると、コンビニの年間電気使用量は、都内平均1店舗あたり約173000kWh。1ヶ月の使用量は約14416kWhとなりますので、毎月の電気代は

14416(kWh)×27(電気代単価/kWh)=38.9万円となります。

出典 http://www.geoc.jp

食事や飲み物、日用品まで何でもそろうコンビニ。まさに街のオアシスです。店内には冷蔵庫が多く空調も効いており、さらに24時間365日休むことなく営業していることを考えると、このくらいの数字は妥当な金額なのかもしれませんね。

パチンコ店…約172万円

全日本遊技事業協同組合連合会によると、2014年度のパチンコ店全8680ホールの電気総使用量は6666806632kWh。1ホールあたり年間使用量は768065kWh。1ヶ月では64005kWhとなりますので、毎月の電気代は

64005(kWh)×27(電気代単価/kWh)=172万円となります。

出典 http://www.zennichiyuren.or.jp

機械をだけでなく照明や空調などの電気代も含んでいるとはいえ、わずか1ヶ月間でこの金額!一般家庭の電気代平均は、世帯人数にもよりますが月1万円前後。そう考えるととてつもない数字です。夏場は大量の機械が所狭しと並ぶ店内をキンキンに冷やしていますし、相当なパワーが必要なのでしょうね。

最後は気になる観光スポットの電気代を比較してみましょう。

レインボーブリッジ…約75万円

首都高速道路株式会社 計画・環境部 都市環境創造課に電話で問い合わせたところ、「2時間あたり約340kWhになります」との答えが。

1時間あたり約170kWhとなりますので、毎日日没から24時までのライトアップで平均点灯時間を5.5時間として計算すると、1日あたりの電気代は

170(kWh)×5.5(時間)×27(電気代単価/kWh)=約2.5万円

毎月の電気代は2.5(万円)×30(日)=75万円となります。

出典首都高速道路株式会社 計画・環境部 都市環境創造課

数々の映画やドラマの舞台としても注目され、東京の夜景ドライブスポットの中で絶大な人気を誇る「レインボーブリッジ」。さすがに1ヶ月あたりにするとなかなかの電気代ではありますが、あの橋のスケールときらびやかさを考えたらむしろ安いのかもしれません。

ちなみにレインボーブリッジを含む首都高の5つの橋では、環境に配慮して毎年夏至と七夕の2日間にライトダウンを実施しているのだそうです。普段は見ることのできない貴重な姿、機会があったらぜひ楽しんでみてください。

東京タワーのライトアップ…約63万円

東京タワーのオフィシャルホームページによると、ライトアップにかかる電気代は1日平均で21,000円程度とのこと。毎月の電気代は

21000(円)×30(日)=63万円となります。

出典Towerpedia | 東京タワー | TokyoTower | オフィシャルホームページ

日本を代表する観光名所「東京タワー」。ライトアップのみの金額ではありますが、あの大きさを考えると「意外とそこまで高くないかも?」と思った方も多いのではないでしょうか。

ところでこの東京タワー、年に1回ライトの種類を交換しているのをご存知ですか?春・秋・冬はオレンジ色の「高圧ナトリウムランプ」、夏はシルバーの「メタルハライドランプ」を使用しているのだとか。近くを通った時には注目してみてくださいね。

東京スカイツリーのライトアップ…約48万円

Panasonicの「TOKYO SKY TREE&LED PROJECT」ページによると、「粋」色点灯時の消費電力は153kW、「雅」色点灯時の消費電力は83kWとのこと。平均消費電力をその中間の118 kW、1日平均点灯時間5時間とすると、1日あたりの電気代は

118(kW)×5(時間)×27(電気代単価/kWh)=1.6万円

毎月の電気代は1.6(万円)×30(日)=48万円となります。

出典 http://www2.panasonic.biz

東京タワー(333m)の2倍近くの高さをもつ「東京スカイツリー」(634m)なのに、電気代は東京タワーにくらべて大幅に安いことがわかりました。それもそのはず、東京スカイツリーに使われているライトはオールLEDなので、通常のライトよりも格段に省エネ性に優れているのです。

隅田川の水をイメージした淡いブルーが爽やかな「粋(いき)」と、江戸紫に金箔のようなきらめきが優雅な「雅(みやび)」の2種類のライティングスケジュールは公式ホームページからチェックしてみてください。

まとめ

今回の疑問検証も様々な学びがありました。例えば…

・エアコンの電気代は扇風機の10倍以上
・パチンコ店の電気代はすさまじい金額だった
・フルLEDの「東京スカイツリー」の電気代は「東京タワー」よりも安い

などなど。もし、今回ご紹介したスポットにお出かけする際は、話のネタにしてみてはいかがでしょうか。

また、冒頭で触れたエアコンと扇風機についてはどちらが優れているというわけではなく、シチュエーションで使い分けたり、設定温度や風量を調整したり、扇風機でエアコンの風を循環させるといった併用などで大幅に節電することもできます。上手に使って、これからの猛暑を涼しく乗り切りましょう!

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