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医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
「おなら」は恥ずかしいもの、悪いものとされがちですが、誰もがする生理現象であり、腸が活発に活動している証拠ともいえます。
このおならが「どんな臭い」かで、体調の変化にも気がつける場合があります。

そこで今回は、おならの臭いと病気の関係について医師に解説していただきました。

そもそもなぜおならが出るのですか?

おならは、俗に「ガス」などともいわれますが、正体は小腸で消化吸収されそこなった食べ物が小腸の出口付近、あるいは大腸において腸内細菌叢によって分解され、その際に発するガスのうち、腸内で吸収しきれなかったものであると考えられています。つまり、おならが出るのは腸内細菌が活躍している結果です。

また、手術後に腸管がマヒして動かなくなった時にもおならは出なくなりますから、おならがでるのは腸管が蠕動している証拠ともいえます。

病気によっておならに変化が起こることはありますか?

便秘の時におならが臭くなることが知られているように、体調変化や病気によってもおならのにおいは変化するといわれています。

たとえば、大腸がんの患者さんでは、メタンチオールの含有量増加によっておならが腐った玉ねぎ臭くなる、といったことがいわれます。

おならの「腐った卵のような臭い」は潰瘍性大腸炎の特徴?

潰瘍性大腸炎は大腸の表面に炎症が起き、潰瘍やびらんが多くできてしまう病気です。

硫化水素が多く含まれるので、腐った卵のような臭いのおならが出るといわれています。

「腐った卵のような臭い」がするのは、体内でどんな変化が起きているから?

腐った卵のような臭いのおならは、硫化水素の臭いであると考えられています。

硫化水素を多く含むおならは、肉類や卵といったたんぱく質を多くとったときに出やすいとされていますが、なぜ潰瘍性大腸炎の患者さんのおならがこのような臭いになるかははっきりわかっていません。

このような臭いのおならは、便秘が強かったり、大腸経室症などの場合にも出ることがあるといわれています。

気になる場合は何科でどのような検査を受ければよいですか?

特に食べ物や便秘など心当たりがないにも関わらず、腐った卵のような臭いのおならが続く場合には消化器内科の受診を考慮する必要があります。

体重の減少や下痢が続いていたり、血液や粘液の混じった便が出たり、熱がある、といった症状もある場合には、できるだけ早めに受診をするようにしましょう。

消化器内科では、下部内視鏡の検査を検査を受けることが最も正確に病気を診断する方法であると考えられます。

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医師からのアドバイス

便の形状や臭いと同様、おならの臭いも健康状態の一つの重要なバロメーターであるといえます。

極端に神経質になる必要はありませんが、違和感を感じる臭いがしたり、腐った卵のような臭いのおならと血便などが続く場合には、早急に専門医を受診して、潰瘍性大腸炎がないかどうか調べてもらうようにしましょう。

(監修:Doctors Me 医師)

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