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医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
妊娠中のプレママなら、必ず気になるのが陣痛の痛み。「鼻からスイカを出すような」「これまでの痛みで最も強い」など、世の中には陣痛に関する表現がたくさんあり、いずれもちょっと怖いものばかりです。

今回は、実際のところ陣痛の痛みはどのようなものなのか、医師に聞いてみました。

2つの陣痛「前駆陣痛」「本陣痛」

陣痛には大きく分けて、「前駆陣痛」と「本陣痛」があります。
一般的に「陣痛」というと本陣痛、赤ちゃんが生まれる直前の赤ちゃんを押し出そうとする陣痛を指すことが多いのですが、医学的にはもうひとつの陣痛があり、これを前駆陣痛と呼んでいます。

前駆陣痛は、早いかたでは出産の1カ月も前に起こることがあり、単なる下腹部痛と誤解されることもあります。
子宮の下部や子宮頚管を柔らかくして、赤ちゃんを通りやすくするためのものであり、あまり強い痛みではありません。

3期まである、本陣痛

本陣痛、医学的には分娩陣痛は、赤ちゃんを押し出すために子宮口が広がり、子宮が強く収縮することによって起こります。
段階により、第1期から第3期に分けられ、いきなり「ウッ」と強烈な痛みが起こるわけではありません。

第1期
少し重めの生理痛のような痛みから始まり、徐々に間隔が狭まり、痛みの度合いが強くなっていきます。この生理痛くらいの痛みの時間が8~10時間くらい、全分娩時間の3分の2くらいを占めるのが一般的です。

第2期
次に、子宮口が一気に開いて赤ちゃんの頭が移動しはじめる時期がきて、身動きが取れないくらいの痛みがおとずれます。痛みは5分以内の間隔で続きますが、陣痛がないときは会話も可能です。
この時間は個人差もありますが、初産の妊婦さんで5~7時間くらい、経産婦さんで2~4時間くらいと、出産が初めてであるか否かによっても、かかる時間が異なると考えられています。

第3期
そのあと、本格的に赤ちゃんを娩出する時間がやってきます。この時期になると痛みはピークで、30秒から90秒という短い間隔でやってくるので、会話をすることは難しい状況になってきます。
この時間は、初産の妊婦さんで45分~1時間くらい、経産婦さんで15~30分くらいと、それほど長くはないのが一般的です。

出産後の「後産」「後陣痛」

赤ちゃんの娩出が終わると、胎盤を排出するいわゆる「後産」の時間があり、これは赤ちゃんの娩出に比べればサイズもずっと小さいので、それほどの痛みではありません。
こちらは、初産の妊婦さんで30分以内くらい、経産婦さんでは20分以内くらいと考えられています。

このように、初産のかたと経産婦のかたで、陣痛の痛みそのものに差があるということはありませんが、それぞれの痛みの持続時間の平均に、差が出る傾向があります。
やはり2人目以降の出産に比べると、初産の妊婦さんはやや大変なお産になることが多い、ということはいえるかもしれません。

ただ、分娩が終わってから数日の間に「後陣痛」と呼ばれる子宮が収縮する痛みがあるのですが、こちらは経産婦さんのほうが強いといわれています。

医師からのアドバイス

お産の痛みを少しでも楽に乗り切るためには、
・自分が楽な体勢をできるだけ早く見つけること
・呼吸法の練習をしておくこと
・緊張せずできるだけリラックスする
・体を冷やさない
ことなどが効果的と言われています。

赤ちゃんに会うまでもう一歩。必要に陣痛を恐れず、できるだけ笑顔でお産を乗り切りたいですね。

(監修:Doctors Me 医師)

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