警備を担当している犬の‘チャンク‘

アメリカ・ニュージャージー州のFunny Farm Rescue (動物保護施設)には、個性的なキャラクターを持った動物たちがたくさんいます。

今回ご紹介させていただくのは、‘チャンク‘というジャーマン・シェパードで、同保護施設の警備を担当している犬です。

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警備を担当している‘チャンク‘

普通の犬?

チャンクは一見すると、普通の犬のように見えます。

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警備担当の‘チャンク‘とその同僚の‘ファーリー‘(赤ちゃん動物たちの面倒をみることを担当しています)

チャンクの犬の姿は、食事の時に変貌

しかし、食事時間が来るとチャンクの普通の犬の姿は打ち消されてしまいます。

チャックは食べる時には、ベビーチェアーのような椅子に絶対にまっすぐに座らなければなりません。そうでないと、チャンクの食べた物は胃の中に入っていかないのです。

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チャンクのために作られた食事用の椅子

『巨大食道症』

チャンクは『巨大食道症(megaesophagus)』という病気をもって、生まれてきた犬でした。

『巨大食道症』犬や時々猫でも見つかる食道の病気です。特にジャーマン・シェパードにこの病気を持っている犬が多いのが特徴です。「食道拡張症」とも呼ばれています。

ご飯を食べると、口から入った食べ物は胸の中を食道を経て胃へと運ばれます。食道は蠕動運動(ぜんどううんどう)と呼ばれる収縮運動を行って食べ物を後ろへ送っています。しかし、この食道の部分がだらん、と伸びきって食べ物を胃にうまく運べなくなってしまう状態のことを「巨大食道症」といいます。あまり多い病気ではありませんが、生まれつきの病気や他の病気がきっかけでおきることがあります。

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巨大食道症とは? 

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巨大食道症を持って生まれてきたチャンク

四足歩行の犬や猫は、口から食道そして胃は平行方向なので

私たち人間は、二足歩行なので、食事の時には口から食道そして胃まで垂直方向になっていますが、四足歩行の犬や猫などは、口から食道そして胃までが平行になっています。なので、巨大食道症の犬や猫の場合、そのままの姿勢で食べ物を食べたり飲んだりすると、戻してしまったり、喉や食道で食べ物や飲み物がつかえてしまったりするのです。酷い場合は、食道が食べ物や水分の重みで胸に垂れ下がってしまうのです。

なので、巨大食道症の犬や猫は、体を垂直に固定して食べたり飲んだりしなければならないのです。

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ベビーチェアーがチャンクの必需品

チャンクの面倒をみる決意

チャンクはもともと同保護施設の創設者ザレスキーさんの友人の犬でした。ですが、チャンクの病気が判ったことで、友人はチャンクの飼育は無理だと判断し、シェルターに連れて行くと言い出したのです。

チャンクがシェルターで安楽死させられる可能性がとても高いということを知っていたザレスキーさんは、チャンクを自分が面倒を見ると引き取ったのです。2013年3月のことです。

このような特殊の病気を持つ犬は、世話が大変なので引き取り手がなかなか現れないのが現実です。そのような犬や猫はシェルターでは殺処分される確率が非常に高いのです。

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巨大食道症のチャンクの面倒をみると引き取ったザレスキーさん

重症

チャンクの場合、これまで獣医が見てきた『巨大食道症』の犬や猫たちの中では、最も重症でした。チャンクの場合は、手術で治るようなものではなかったのです。

そこで、獣医は、ザレスキーさんにチャンクの体に栄養管(栄養素を取り入れる管)を埋め込むことを提案しました。

ですが、ザレスキーさんはそれを拒否したのです。それは、チャンクにはできるだけ自然体で生きてほしいという彼女の考えからでした。工夫することで普通の食事が食べられるようにザレスキーさんは強く決意したのです。

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チャンクのレントゲン写真

安楽死

獣医はチャンクを安楽死させることを提案してきたのです。もし、生きれたとしても1年ももたないと言われたのです。

でも、ザレスキーさんは、チャンクは絶対に普通に生きられると信じたのです。

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なるべく姿勢が縦になるように工夫された

ベビーシートを使って訓練

「私はチャンクがどうしたら普通に食事ができるかいろいろ調べたのです。そして友人から使わなくなったベビーシートをもらいうけました。それを使ってチャンクに座って食べるよう訓練したのです。すると、チャンクはわずか生後3か月でそれをマスターしたのです。食後もしばらくそこに座っていなければなりません。食事が重力でチャンクの胃を通過するまで、そうしていなければならないのです。チャンクはそれをちゃんと覚えたのです。」とザレスキーさんは語っています。

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ベビーシートで座って飲み食いする訓練をした

チャンク専用の椅子

現在、チャンクは3歳になりました。もうベビーシートは卒業して、チャンク専用のベイリーチェアーを作りました。

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チャンク専用

食事の工夫

ザレスキーさんはチャンクの食事は、1回毎に3つに分けて与えているそうです。

3つに分けた食事は、その1つが終われば10分~15分、ちゃんとそれが胃まで落ちるまで待ってから次を与えるようにしているそうです。

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食事に時間をかけても大人しくしていられるチャンク

同じ犬とは思えない落差

チャンクがふざけて走り回っている時と、こうして食事の時にジッと大人しくしている時の落差を見ると、「同じ犬だとは信じられない!」と人々が言うのです。

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保護施設内を警備しているチャンク

居眠りすることも

食事の時間がとても長くかかるので、チャンクがこの椅子の中で、時々、居眠りをしていることもあるのですよ!

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居眠りしてるチャンク

食事時以外は、普通の元気な犬

食事をしていない時のチャンクはまったく普通の犬と同じなのです。

水で遊ぶのも大好きだし、馬と一緒に駆け回って遊ぶことも好きだし、チャンクは本当に幸せな犬としてザレスキーさんのもとで一緒に暮らしています。

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水遊びも大好きなチャンク

参考資料

様々なベイリーチェアー

チャンクのような『巨大食道症』の犬たちは多く、やはり食事時はそれぞれ専用のベイリーチェアーを使っています。

巨大食道症の犬たちについて書かれたブログ

最後に

このような病気があるということを、筆者は今回これを書いたことで初めて知りました。病気があっても、それに対応して一緒に暮らしている人たちがいるということは、とても大変ですが素晴らしいことだと思います。犬も猫も家族の一員ですから。できることはしてやりたいと思いますよね。

筆者の愛猫は、かつて尿路結石症で死にかけたことがありました。獣医は、安楽死を勧めてきました。高額な費用がかかる手術をしてもまた同じことを繰り返す可能性が強いということでしたが、生きれる可能性があるのならと手術をしてもらいました。その後、尿路結石症になりにくい特別な療養食をずっと与えています。それもとても高額なのですが。。それで健康に生きられるのであればともう何年も与え続けています。そのおかげなのか、手術をしてからもう7~8年経ちますが、とても元気です。それどころか、超長生きしてます。もう20歳くらいになるかしら。。元気なおじいちゃん猫になってます!

猫や犬は長生きしても20年ちょっとですよね。人間に比べたら、寿命は非常に短いのです。その間、家族の一員となった猫や犬のためにとって、良いことはできるだけやってあげたいですよね。

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さくらまい (Mai Sakura) このユーザーの他の記事を見る

最後まで読んでいただきありがとうございました。
日本生まれですが、米国に30年間住んでいた米国籍のライターです。2014年に家族で日本に移住してきました。どうぞよろしくお願いします。
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