記事提供:favclip

他人のために何か“いいこと”をしたとき、人はそのことをつい誰かに話したくなってしまいます。

その行いについて褒められたいし、できれば感謝もされたい…。もっといえば、モテたい…。これは人間の性で、仕方のないことといえるでしょう。

しかし、“いいこと”だからこそ、自分からは言わないという姿勢が大切なのかもしれません。

favclip編集部では、首都圏在住の20代~30代の男女10名に、「誰かが何か“いいこと”をして、それについて後で本人ではなく第三者から伝え聞いたことがありますか?」という質問をしてみました。

寄せられた体験談を見ていると、「善意は自分から言わなくても必ず何かしらの形で他人の耳に伝わる」という不思議な現象が垣間見えます。印象的なものを紹介していきましょう。

◆河野さん(29歳女性、仮名)の場合

「私の結婚式二次会のとき、途中で1分くらい私が高砂に一人きりになっちゃった時間があったんです。旦那はあいさつ回りしてたし、写真もだいたい撮り終わってたしで、急にひとりぼっちに。

一瞬のことだと分かってても、高砂に一人ぼっちって異常にさみしいんですよね。それで戸惑ってたら、大学の女友達ふたりが来てくれました。『もう一回、立って写真撮ろう!』って言って。

で、後日その女友達に何気なく感謝したら、『あのとき実は、旦那さん側の幹事の人に、“一人ぼっちになっちゃってるから行ってあげてください”って言われたんだよ』って教えてもらったんです。

小さな親切だけど、すごいかっこいいと思いました。私もまだ直接は感謝を伝えてないけど、旦那の知り合いの中で断トツの好感度を保ってます」

◆松井さん(27歳男性、仮名)の場合

「大学生のとき、飲みの場で泥酔して暴言を吐いてしまい、先輩を超怒らせちゃったんです。後日呼び出しをくらって気が気じゃなかったんですけど、突然その先輩から連絡があって、『今回はもういいから。今後酒に気を付けろよ』って許してもらえました。

で、そのことを別の女の先輩に話したら、『よかったね』って優しく言われたんですけど、実はその女の先輩は怒ってる先輩に裏で超フォローしてくれてたらしくて…。

そのことをまたまた別の先輩から聞いて、女の先輩の『私がフォローしたんだよ』とか言わないかっこよさにやられました」

◆根岸さん(30歳女性、仮名)の場合

「ついこの間、Facebookで友達が『今日表参道の駅で〇〇が外人さんのベビーカー運んであげてるの見た』っていう投稿をしてました。

〇〇っていうのは、私たちの大学からの男友達です。善い行いは誰かが見てるんだなって思いました」

◆加藤さん(32歳男性)の場合

「伝え聞いたっていうか、僕が伝えたことがあります。高校のとき、一緒に帰ってた友達が、電車で変なオッサンに腕つかまれて絡まれてたオバサンを助けたんです。僕はビビッて何もできなかったんですけど…。

そしたら次の日、朝礼で先生が『昨日電車で女の人を助けたやついるか?学校に感謝の電話がきたぞ』って言ったんです。

オバサンは、制服でわかったんでしょうね。その友達は違うクラスで、当然そっちで『僕です』って言ったのかなって思ったら言わなかったみたいで…。

で、『なんでお前言わないの?』って聞いたら、『なんか恥ずかしいじゃん』って言ったんです。ということで、代わりに僕が先生に伝えました。そして、すぐに学年中にこの話は広まってました」

テレビのトーク番組ではよく、大物芸人さんの良い話やかっこいい話が披露されてますよね。本人たちは決して自分からは言わないけど、誰かの善い行いや素敵な行動は、それを受けた(見ていた)別の誰かが広めたくなるという性質をもっているのです。

自分からは言わない姿勢。言わない美学。身につけたいものですね。

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