2012年、流通ジャーナリストとしてテレビでお得情報や、先取り情報を伝えてくれていた金子哲雄さんが亡くなりました。メディアでの露出も多い方だったので、ショックを受けた方も多かったのではないでしょうか。

金子さんの病名は、肺カルチノイド。10万人に1人しか発病しない肺がんの1種で、1年以上咳が続き、精密検査を受けた時には既に末期症状と診断されたそうです。

若すぎる死の宣告に「死にたくない」と泣き崩れましたが、奥さんの前で弱い姿を見せたのは、その日が最初で最後。金子さんは、「死ぬまで仕事を続けたい」と奥さんに頼み込んだと言います。

病気の事を知られてしまうと「病気が気になってせっかく僕が調べた情報が、ストレートに伝わらない」と、病気の公表を拒んだ金子さんは、テレビ番組で痩せたことを指摘されても、あくまでもダイエットだと言い通しました。

当時のTwitterでも、睡眠時無呼吸症候群の為、ダイエットをしたと仰っていますね。辛い状況の中でも、プロ意識の高さには脱帽です。

そんな金子さんは、末期がんであることを宣告されてから、ご自身の終活を行っていったそうです。7/15の「爆報!THE フライデー」で奥さんが紹介されました。

終活① 遺言書でお金の流れを指示

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弁護士立ち合いのもとで作られる、公正証書遺言書を作成していた金子さん。その遺言書には、「葬儀費用として奥さんに○○円預ける」、「貯金を誰に渡すか」といったことが記載されていたそうです。遺産の使い方をこと細かに決めていたのですね。

終活② 葬儀費用・お墓を少しでも節約

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遺影や棺、食事プランなどといった葬儀を自分で決め、セルフプロデュースした金子さんにはこだわりがあり、「高いのはいらない、(棺が)燃えちゃうならこれでいい」、「この価格差だと高すぎるからこっちでいい」という風に、お金の価値と意味を比べて判断されたそうです。

最後まで、流通ジャーナリストとしての職業を全うし、自分の葬儀でさえ、無駄な出費を抑えたというのです。

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そして、お墓の場所にもこだわりが!

子供のいないご夫婦なので、東京タワーの真下にある集合墓を購入したそうです。これには「東京タワーを見て自分を思い出してもらいたい」「経済の中心地・東京で眠りたい」という想いが込められているのです。

通常300万円 → 10分の1程度に

出典「爆報!THE フライデー」

お墓の費用も最低限に抑えられました。

終活③ 遺品整理で何も残さずスッキリ

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残された妻が迷わないように、生前にすべての遺品整理を指示しました。亡くなってからだと、思い出が詰まりすぎていて捨てられなくなってしまいますよね。

そんな奥さんを想って金子さんが残したものは、2台のハードディスクのみでした。

亡くなったあとでこのハードディスクの中身を確認した奥さんは、日付別に保存されている大量の写真を見つけ、この写真が金子さんの日記であることに気づきました。一緒に歩き、旅行へ出掛け、一緒に美味しいものを食べた記憶のすべてを、金子さんが流通ジャーナリストとして撮りためた写真として残っていたそうです。

この写真を見ると、その時の記憶を思い出すことが出来る、そんな素敵な遺品だったのですね。

亡くなる前に遺産整理が出来ている方がどのくらいいるでしょうか。金子さんはしっかりと奥さんへ伝えたい、残したい物を託して逝ったのですね。

最期まで立派でした。

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金子さんは死の前日に葬儀会社の人を呼び、自らの葬儀の最終確認と、主治医と看護師にお礼を伝えたそうです。そして奥さんには・・

金子『今日は疲れた』
妻 『そうだね、ご苦労様』
金子『じゃあ、もう寝るね・・』

出典「爆報!THE フライデー」

このやりとりが、最後の会話になりました。

最期まで気丈に生きた金子さん。最期を迎える時を、ご自身も悟っていたのでしょうね。

このエピソードには、多くの方が涙しました。

愛妻家だった金子さん。もっと生きたかったことでしょう。早すぎる死は、4年経っても悔やまれますね。そして、金子さんの死後、金子さんの代わりになるような方も現れていないように感じられます。日本のメディアにとっても、大切な方を失ったのですね。

そして、自分が余命宣告をされた時に、ここまでの終活をすることが出来るのか、考えてしまいますね。

金子さんの死後、1年間は夫ロスに陥ってしまったという奥さんですが、現在は「死に直面した方や家族への情報提供や死別後のサポート」をする、終活ジャーナリストとして活躍されているとそうです。辛い経験をしてきたからこそ、死に直面した方たちの気持ちを理解し、受け止めることが出来るでしょうし、アドバイスをすることが出来るのでしょう。

わたしたち人間はいつか死ぬ時がきます。金子さんのように、すべてをセルフプロデュースすることは、難しいかもしれませんが、身辺整理をしておいたり、終活ノートを作って、要望を書き留めておくといいのかもしれませんね。

金子さんの早すぎる死は、とても考えさせられるものとなりましたが、金子さんの生き方は、今後も受け継がれていくことでしょう。

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