恐らくここまでの社会離脱はイギリスで一組しかいないのでは?と言われているのがアデルさん(32歳)とマットさん(33歳)夫婦。彼らにはユリシーズ・アラン君(5歳)とオスタラちゃん(1歳)という2人の子供がいます。

筆者の住むイギリスでは、ナチュラリストという人たちが存在します。レベルは色々で裸で生活しているナチュラリストが住む小さな村もあるのですが、ほとんどの人はナチュラリスト=ヒッピー系を思い浮かべます。

伝統や制度を嫌う人たち

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ヒッピーというのは、しきたりや伝統、制度などに縛られることを嫌い、自然に関わった自由な生活を求める人たちのことです。そのためヒッピーにはベジタリアンやビーガンが多く、あくまでも自然と共に生きることを目的とします。

筆者の周りにもヒッピーはたくさんいて、やはりベジタリアンでビーガンばかり。そして白人だけどもドレッドヘアをしている人が多く、服装もトレンドを一切負わずに着心地の良いファッションスタイルをしています。

アデルさん家族はまさしくヒッピー系ライフスタイルを営んでいた

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イギリス南部のブライトンに住むアデルさんとマットさんは「自然に子育て」をモットーとし、5歳のユリシーズ・アラン君は小学校にあがる年齢になっていますが、学校へは行かせていません。ではホームエジュケーションで親が勉強を教えているのかというとそういうわけではなく、ユリシーズ・アラン君は未だにアルファベットの読み書きも、数字も全く数えることができません。

アデルさんは今でも息子に授乳をしている

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5歳の息子に母乳を与えているというのは結構衝撃的ですが、「母子間の絆」を大切にしているためにアデルさんは世間の批判などは一切気にしません。二人の子供たちは、生まれてからもへその緒をつけたまま、アデルさんと一週間ほど繋がっていました。自然に切れてしまうまでそのままでいたのです。

勉強よりもお絵描きや遊びに夢中

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ユリシーズ・アラン君は普段はお絵描きをしたり庭で遊んだりと勉強よりも遊びに夢中なんだとか。それでもこれが両親の子供たちへの教育方針だというアデルさん。「だって小さい頃に10まで数字を数えたって、それが何の役に立つの?数字が必要になれば自然と覚える時が来ると思うし、アルファベットだってそうよ」と自分たちの教育に自信を持っています。

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小さな子供たちに大切なのは自然と関わること。外で思いっきり遊んで体を動かしていれば病気になんてならないわ。」という自身の健康論を持っています。「子供が病気になるのって、ストレスが関係していると思う。体力の強い子供を育てるにはやぱり自然で伸び伸びとさせないと。」

予防接種は一切信じないし受けさせたこともない

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ヒッピーの人は、自然治癒を信じるために病気になったりした時には自然のハーブなどが効くという考えを持っています。アデルさんとマットさんも子供たちに必要だといわれている予防接種をこれまで一切受けさせていないそう。「お知らせの紙をもらっても、すぐにゴミ箱行きよ。」

予防接種を一度も受けさせたことがなくても、これまで二人の子供たちは何の病気にもなっていないと誇らしげに語ります。イギリスで多発している恐ろしい髄膜炎さえも自然治癒で治ると信じている様子。

家の壁にもお絵描きしちゃう…でもその自由さを許す

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自然、そして自由をモットーに子育てしているアデルさんとマットさん。そのために家の壁にも子供たちが落書きをしても怒ったりしません。「油性ペンで描かない限り、掃除したら消えるわ。子供たちの個性を伸ばしてやることが大切だから気にしないわ」というアデルさん。

ヨガの先生をしているというマットさんとアデルさんは6年前に知り合い、すぐに結婚しました。二人のヒッピー生活を知った人達は「本当に子供のことを考えてるの?」と批判する声もあるそう。それでも束縛した子育てを否定する二人は、今自分たちがしている子育てがベストだと信じています。

将来はコスタリカで自給自足の生活を希望

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何かと批判的なイギリスよりも、コスタリカへの移住を希望しているというアデルさんとマットさん。そうすれば野菜も自給自足の生活となり、ますます理想のライフスタイルに近付けるのだそう。5歳の息子の授乳に関しても「周りが何と言おうと、私は断乳はしないわ。自然に卒乳の日が来るまでこのままで行くわ。それが自然なことだから」とコメント。

なにものにも束縛されない自由な暮らし

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朝も目が覚めたら起きるというアデルさん一家。朝食の前に太陽の光を浴びて深呼吸することから始める1日。誰にせかされることもなく、自分の気分と自然に任せて1日をゆったりと快適に過ごす生活…ある意味理想的ではありますよね。

私たちはとにかく時間に追われ社会で多忙な日々を過ごし、子供がいれば子育てに追われなんだかんだと学校問題もあり、一息つくその暇もないほどだという両親もたくさんいることでしょう。

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でもアデルさんやマットさんはそんな私たちとは180度違うライフスタイルを子供たちと送っています。がんや髄膜炎などの病気でさえも「体には免疫力があるから、一度絶食して空っぽにしたらいいんじゃないかしら。」と持論を展開。「病気に感情的になってしまうのは良くないわ」とも。

このアデルさんの独特の子育てに、周りは「予防接種も受けさせてもらえないなんて子供が可哀相」「今まで病気にならなかったのは単に偶然じゃない?」「子供たちが成長した時に、自分が育って来た環境と社会にあまりの差があり過ぎてトラウマが生まれそう」とやはり批判的な意見が多いようです。

「子供たちが幸せならいいんじゃない?」

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でも、縛られた社会生活をするよりも、子供たちが今の環境で幸せなら誰に何をいう権利もないのでは、というポジティブな声も一部の人から寄せられています。確かに、子育ては家庭によってそれぞれであり、何が正しいとか何が間違っているというような子育て論はないと言いますよね。

今、自然から学んでいることは子供たちが大きくなってから役に立つことがあるかも知れません。ちょっと変わった両親だと世間に批判されていても、大きくなればそんな両親に感謝するようになるかも知れません。ヒッピーの子育ては強制ではなくあくまでも自由。何事も気楽に。そんなアデルさんとマットさんの子育て。あなたはどう思いますか?

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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