記事提供:AbemaTIMES

7月12日、福島第一原発事故による南相馬市の一部の地域で避難指示が解除された。対象は20km県内に住んでいた1万800人と、過去の避難指示解除の中でも最大規模だ。

7月12日当日に生放送されたAbemaTVの報道番組『Abema Prime』ではこのニュースについて取り上げ、事故後1ヶ月で京都に避難して5年経つという、福島県南相馬市出身の福島敦子さんに中継インタビューを行った。

・避難指示解除は、土壌汚染された土地での「人体実験」?

福島さんは今回の避難について、被爆の面ではかなりの憤りを感じているという。

「自民党で2020年までに避難者ゼロという目標を立てているから、急いだようなものではないでしょうか。福島県が政府と一緒に人体実験をはじめたようにしか見えない。かなり憤っています」と淡々と怒りを訴えた。

さらに、経済的な復興だけで、被爆の問題がすっぽり抜け落ちていると指摘。

帰還を決めている人がお年寄りが多いことから、その人々の介護で家族が戻らなくてはいけないことを挙げ、「非常に疑問が残る」と話した。

また、現在発表されている放射線量について、空間線量であることについても福島さんは疑問の声をあげた。

「原町区に実家があるのですが、土壌汚染でいうとチェルノブイリで言ったら誰も住んでいないような状態。空間線量で見ているから、みんなが騙されている気がしてならない」と避難指示解除が時期尚早ではないかと訴えた。

ゲストコメンテーター原発ジャーナリスト、木野龍逸氏は、

「福島さんの気持ちはすごくわかる。事故前の基準の20倍で解除しているが、その説明はない。そのダブルスタンダードで運用しているのは政府との信頼関係が壊れたまま」

と政府の対応が行き届いてないことを解説した。

福島さんは健康問題・雇用問題の両面から「帰る・帰らない」の自由選択ができる状態を作るよう訴えた。自身は避難生活を継続する意向だという。

・今後の人生を新天地で過ごすのか、故郷に戻るのか

木野氏はさらに、

「避難指示解除によって新しい問題が必ず出てくる。

急いで解除してなにかを進めていくよりも、住人の中にはまだ時間の猶予がほしい人もいる。住民の方に、何が必要なのかを聞いていかないと、ギャップが大きくなってしまう。2020年オリンピックを自宅で見られなくても…」

とコメント。

人口減少、除染問題など、様々な問題が山積みになっている福島第一原発事故による余波。事故はまだ、終わる気配を見せない。

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