ネットやテレビで話題のニュースに関して、編集部が独自の切り口で取材調査をする「ソコ行く!?ソレ聞く!?取材班」のコーナー。今回も興味深いお話を伺ってきました!

6月18日に新潟で行われたAKB48シングル選抜総選挙の開票イベントで指原莉乃が第一位を獲得。去年に続いての二連覇を達成しました。特に注目すべきはその票数。前回の19万4049票を上回る24万3011票となり、これは過去最多の得票数です。

しかしAKBやアイドルにそれほど関心のない人からしてみれば、「なぜ指原がここまで強いのか」と疑問に思う人もいるのではないでしょうか。

そこで、『AKB48の経済学』『日本経済復活が引き起こすAKB48の終焉』などの著書がある経済学者で上武大学教授の田中秀臣先生にAKBグループについて疑問をぶつけてみました。

二大対立だと言われているが、僕は指原一強だと思う

出典編集部撮影

ーー今回の総選挙で指原さんが2連覇を果たしたわけですが、それについてはどう思われていますか?

田中:個人的には当然だと思っています。現在のAKBは指原とまゆゆ(渡辺麻友)の二大対立だとよく言われますが、僕は指原一強だと思います。実際まゆゆとの票差は開いているわけですし。みんなが指原に戦いを挑んでいるという図式なのではないでしょうか。二大対立は前田敦子・大島優子でやっていて飽きているし、強い指原を誰が倒すのか、劇的な代替わりが見たいですね。

もっとかわいい子がいても、選挙では指原が一番になるのが面白い

ーーAKBを熱心に追っていない一般人視点だと「指原よりもっとかわいい子がいるじゃん」と疑問に思う人もいるのではないでしょうか。

田中:現状ではAKBのセンターが日本で一番のアイドル。でも指原のことを日本で一番だと思っている人ばかりではない。誰が見ても美女というわけでもないし、パフォーマンスが抜群に優れているわけでもない。それでも総選挙をやると圧倒的に一番になる。そういった矛盾ゆえに彼女は面白い存在になっていますね。

ーーなぜそこまで、指原さんは総選挙に強いのでしょう?

田中:経済学的に言えば「投票のパラドックス」のようなもので、自分にとっての一番ではなく、みんなにとっての二番、三番が多数決では一番になったりする。それが民主的な投票の面白さです。

AKBが大きくなるにつれ、ここ数年でライト層が増えたというのも大きいですね。推しているアイドルは他にいるけれど、「総選挙が地元で開催されるから一回は見ておこう」と参加してみた人も多いのでは。ライトなファンたちにとって指原は二番手三番手ですが、「とりあえず入れておこうか」と誰かが言い始めると「お前も指原に入れるの?なら俺も」といった流れが起こりやすい。

それで一位になっちゃうと、「指原面白いじゃん」という雰囲気が強くなり、次の選挙でもみんなが入れる。だから雪だるま式に票数が増える。今回の選挙で指原が一位になったのは、こういったライトなファンの力が大きかったのではないかと思います。

肉食系と周知されている初めてのアイドル

出典編集部撮影

ーー指原さんは彼氏との写真が雑誌に乗るというスキャンダルもありましたね。もう影響はなくなったのでしょうか?

田中:ぜんぜん影響ないんじゃないですか(笑)。彼女が肉食系だとみんな知っている。こんな風に幻想が一切ないアイドルは史上初じゃないですか?アイドルファンは処女性を信奉しているとしばしばいわれていますが(本当かな?)、指原の魅力には処女性は無縁なようです。

ーーみんなの一番ではないという指原さんの魅力は、どこにあるのでしょうか。

田中:実際に会ったこともありますが、他人の気持ちをちゃんと汲めるところがある。サービス精神もあるから、テレビのバラエティ番組でも引っ張りだこになるわけです。要するに、他の誰よりも指原を使うと仕掛けが作りやすいんです。AKBはコンテンツ力がずば抜けているし、システムとして面白いのはAKBだけ。地方や海外進出といったことをリスク取ってやっているし、そういうところが学者としてはときめきますね。

あと、プロデューサー的な要素もありますね典型的に現れたのがHKTの映画(『尾崎支配人が泣いた夜 DOCUMENTARY of HKT48』)で監督を務めたのがまさにそうで、全体を見渡していますよね。どこがHKTの売りだと分かっている。そういうアイドルはなかなかいません。

「指原は加齢に勝て!」と言いたい

出典編集部撮影

ーー二連覇を果たしたということで、今後彼女が三連覇、四連覇と結果を出し続ける可能性はあるのでしょうか?

田中:コアなアイドルファンは気にしませんが、ライト層から見ると加齢が問題になっていくでしょう。指原も25歳を超えて人気を保てるのか。さらに26歳になった2018年が注目で、そこを突破しちゃうと、これまでとまったく違った伝説がはじまる。

彼女がHKTを辞めると、ひょっとしたら他に目玉となるような人が誰もいないという状態になってしまう。だから僕は指原に「加齢に勝て!」と言いたいですね(笑)。僕はAKBが続いてほしいので、限界までやってほしい。2年後に来るであろう加齢という試練をぜひ乗り越えてほしいですね。

来年の総選挙にも期待

AKBグループと指原さんについて熱く語ってくれた田中先生。今後も指原さんの独走が続くのか、それとも別の子が台頭してくるのか、そんな視点でAKBを見てみると面白いのかもしれません。

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Spotlight編集部 ふじいりょう このユーザーの他の記事を見る

社会派無頼系乙女男子。好物は女性ファッション誌とホットケーキですが、社会問題にも切り込む無謀さも持ちあわせています。

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