記事提供:Doctors Me

医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
赤ちゃんが先天性の難聴であった場合、なかなか周りは気付きにくいものです。しかし、気づくのが早いほど、対策しやすいこともあります。
今回は、子どもの先天性の難聴について、医師に詳しい話を聞いてみました。

先天性高度感音性難聴、先天性難聴とはどんな症状ですか?

先天性高度感音性難聴、先天性難聴は、音を伝える内耳や中耳の障害が原因となって聞こえづらくなる、生まれつきの難聴です。
生まれたての赤ちゃんは、難聴があっても音への反応がわかりにくく、まわりが気づくことも難しいため、聴性脳幹反応(ABR)やスクリーニング用耳音響放射(OAE)など、病院で行う新生児聴覚スクリーニングによって発見されることが多いです。

周りが察知しやすい難聴の症状としては、以下が出るようになります。

・音がしてもそちらのほうを気にしない
・驚かない
・呼ばれても気付かない

また、難聴のためにうまく言葉がインプットされず、言葉の発達が遅れる場合があります。難聴のために学習しづらく、学習障害や発達障害のような症状がみられることもあります。

保護者として、難聴にはどのような症状から気づけますか?

音がするおもちゃに興味を示さない、大きな音がしても反応がない場合は、注意が必要です。
また、言葉の習得が遅い、落ち着きがない場合は難聴の可能性を考慮し、医療機関に相談しましょう。

2~3歳頃に言葉の発達が進むので、難聴はできるだけ早く発見し対応することが大切です。

難聴の可能性がある場合、何科へ相談すればいいですか?

お子さんの症状が気になる場合は、小児科や耳鼻科を受診するようにしましょう。
先天性難聴が疑われると、聴力検査が行われます。先天性難聴を診断された場合は、補聴器を使用した聴覚訓練が行われたり、人工内耳埋込術を行うこともあります。

子どもが先天性の難聴になることを避ける方法はありますか?

先天性高度感音性難聴や先天性難聴は、原因がはっきりしないものも多いですが、以下のようにある程度わかるものもあります。

・遺伝で起こる「遺伝性難聴」
・妊娠時の感染などで起こる「胎生期難聴」
・新生児仮死など周産期が原因で起こる「周産期難聴」

また、妊娠中の風疹、サイトメガロウィルス、トキソプラズマ症、ヘルペス、梅毒などの感染でも起こります。
そのため、これらの感染予防が大切になります。風疹などワクチンで予防可能なものに関しては、妊娠前に夫婦でワクチン接種を行っておくといいでしょう。

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最後に医師からアドバイス

先天性高度感音性難聴や先天性難聴は、1000人に1人程度と数多く起こる疾患です。新生児のうちは気付かれにくいですが、早い時期から補聴器や療育を行うことによって、言語習得や学習能力が伸びやすくなります。

まずはこの疾患のことを知り、予防や対策について知識をもつことが大切です。

(監修:Doctors Me 医師)

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