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医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
生理が数カ月来ない…そんな経験をされた人はいないでしょうか。月経が来ない症状を「無月経」といいます。
今回は無月経について、医師に話を聞いてきました。

無月経とはどのようなことですか?

【月経のメカニズム】
月経周期前半に、「エストロゲン」という女性ホルモンの作用で、受精卵を受け入れる為の準備として子宮の内膜が厚くなります。そして排卵があった後、今度は「プロゲステロン」という女性ホルモンが分泌され、いつでも受精卵を着床をさせられるように、子宮内膜が成熟します。

そして、受精が起こらなかった場合には、子宮内膜は自然と剥がれ落ちます。この子宮内膜の血液で、出血が起こるのが月経時です。これが一連の月経周期です。

【無月経とは】
「無月経」とはその名のとおり、「月経が来ない状態」のことを指します。無月経にもいくつか種類があり、健康上特に問題のないものから重大な病気が隠れているものまでさまざまです。無月経は以下のように分類されます。

1.生理的無月経
初経以前、閉経以後、また、妊娠、産褥~授乳期の無月経のことです。これは生理的なものであり、問題ありません。

2.病的無月経
性成熟期における、月経の異常な停止のことです。さらに、病的無月経は以下の2つに分けられます。

・原発性無月経…満18歳になっても、初経が起こらない場合
・続発性無月経…これまであった月経が、3カ月以上止まった場合

無月経を引き起こす原因はありますか?

病的無月経は、以下のような原因があげられます。

【満18歳になっても、初経が起こらない「原発性無月経」の原因】

・子宮の入り口(処女膜、膣、頸管)の閉鎖
・子宮自体がそもそもない
・染色体の異常(ターナー症候群など)
・視床下部(女性ホルモンの分泌をつかさどっている器官)の異常

【月経が3カ月以上止まる「続発性無月経」の原因】

・多嚢胞性卵巣症候群
・女性ホルモンの分泌をつかさどっている器官(視床下部・下垂体・卵巣)の異常
・子宮内膜や頸管の炎症・癒着

女性ホルモンの分泌は、精神的・身体的ストレスによっても影響を受けることがあります。

無月経の場合、妊娠しにくいことはあるのですか?

月経がこないということは、排卵も正常にされていない可能性が高いため、多くは不妊の原因となります。

無月経とわかっていて妊娠したいとき、治療法はありますか?

まずは無月経の原因を調べ、原因によって女性ホルモンを適切に補ったり、異常を取り除いたりする治療で、正常な月経が得られる可能性があります。

無月経と判断できるのは、どのくらいの期間生理がこないときですか?

以下の場合は、産婦人科で相談しましょう。

・満18歳を過ぎても1度も生理が来ないという場合
・規則正しく生理があった人が3カ月以上こないという場合

≪女性ホルモンが複雑に反応して起こる生理不順≫
不安な方は要チェック【生理不順】チェックしてみましょう!

最後に医師からアドバイス

規則正しい生理があることは、女性の健康を確認するバロメータのひとつです。

ご自身の生理周期を把握して、無月経が疑われる場合には、早めに病院を受診しましょう。

(監修:Doctors Me 医師)

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