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医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
パートナーが妊娠したら、男性はどう振る舞うべきでしょうか? 妊娠した女性は、初期・中期・後期と状態が変わります。しかし、全ての女性がパートナーに事細かに、自分の状態を説明できるものではありません。

そこで今回は、パートナーが妊娠したら、男性はどのように対応すべきなのか、妊娠の時期別に医師に聞いてきました。

妊娠が判明したときに、パートナーの男性としてのよい行動・悪い行動を教えてください。

妊娠週数は、最後の月経開始日を第0週としてカウントするので、妊娠した性行為を行ったときは第2週とします。

妊娠が分かるのは月経が予定から1~2週間遅れた時点です。その頃は妊娠第5~6週となり、すでに妊娠2カ月です。
女性から「妊娠2カ月」と言われると「2カ月前には性行為はしていない」と勘違いするかもしれませんが、これは妊娠の場合での週数・月数の数え方があるからなので、よく理解し、誤解のないようにしてください。

妊娠を待ち望んでいたか、予期しない妊娠だったかという違いはあるかもしれませんが、女性にとっても男性にとっても妊娠は大きなニュースです。妊娠した女性は、ホルモンの影響もあって、心と体が不安定になっています。

場合によっては、妊娠を手放しで喜べる状況ばかりではないかもしれません。しかし、事実をしっかり受け止め、責任と思いやりをもった言動を心がけてください

妊娠初期の、パートナーの男性としてのよい行動・悪い行動を教えてください。

妊娠初期はまだお腹が大きくなっていませんが、女性は多かれ少なかれ「つわり」を感じています。

つわりがいつ始まりいつ終わるか、どのような症状が現れるかは、本人にも全く予想がつきません。
食べられるものや、気になるにおいが毎日変わったり、本人にも分からないのです。現れた症状を受け止めて対応するしかありません。

男性はできる限り家事を手伝ったり、自分の身の回りのことは自分でするなど、女性の負担を軽くするようにしましょう。

また妊娠初期は流産も多い時期です。
妊娠初期の流産は、受精卵に偶然できた遺伝子の傷が原因のことがほとんどであり、女性が仕事で無理をしたからとか、食事や運動などの生活習慣によって起こることは、ほぼありません。もし流産しても女性を責めないようにしてください。

また、妊娠が分かったら禁酒禁煙が必須です。できたら一緒にいる男性も、禁酒禁煙をしてください。

妊娠中期の、パートナーの男性としてのよい行動・悪い行動を教えてください。

妊娠中期はつわりがおさまってくることが多く、安定期とも呼ばれますが、女性は体調変化が続きます。食欲が抑えられず、体重管理に苦労するかたもいます。

お金のこと、仕事のこと、住まいのこと、赤ちゃん用品など、女性の体調がよいときに少しずつ準備を進めていきましょう。生命保険や学資保険の見直しをするかたもいるでしょう。

妊娠中期も、医師の許可が出たらウォーキングやヨガなど軽い運動ができます。ウォーキングするなど、一緒に運動習慣を作るといいでしょう。

また例えば「安定期だから男の協力、配慮はいらないだろう」と深夜まで家に帰らない、などという行動で女性を不安にさせたりしないよう、気をつけましょう。

妊娠後期の、パートナーの男性としてのよい行動・悪い行動を教えてください。

妊娠後期は、いよいよお腹が出て女性は動くのも大変になってきます。妊娠線が出たり、毛深くなったり、皮膚にしみが出たり、乳首や陰部の色調が濃くなったり、女性にとって気になる体の変化が現れます。
そのような変化をからかったりすることは、決してしないようにしてください。

女性は出産が近づいてくるにつれ、出産、そして産後の育児についての不安が募ってきます。陣痛の痛み。そして無事に出産を終え、赤ちゃんに会えるのか…不安でいっぱいの毎日です。そういった不安を共に受け止め、パパ・ママ教室に参加したりして、少しでも不安の解消をしていきましょう。

第30週頃には、産院が指示する入院荷物を整えはじめ、破水、出血、陣痛が10分間隔になったときなど、シチュエーションに合わせた対応法を確認しておきましょう。早朝、日中、深夜、女性が一人のとき、上の子どもがいる場合…など、さまざまな状況でどのように病院に行くのかを決めましょう。

「陣痛タクシー」と呼ばれるサービスもありますので、調べて登録するのもいいでしょう。

女性が産気づいたとき、パートナーの男性が取るべき行動を教えてください。

大量出血して女性が意識を失ったりしない限り、産気づいてもあわてる必要はありません。

お産は、陣痛で始まる、破水で始まる、出血で始まる…と、さまざまなパターンがあります。まずは状況を確認し、女性が慌てて対応できないようなら産院に連絡・報告し、指示を仰ぎましょう。女性の意識がない場合や、産院から指示された場合以外、救急車は呼ぶ必要はありません

いざというときに慌てないよう、事前にシミュレーションを行い、陣痛タクシーや産院の電話番号を書いて、電話の前に貼っておきましょう。

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最後に医師からアドバイス

男性は女性に比べ、親になる自覚は起きにくいものです。みなさんそうですので不安になる必要はありません。

できれば一緒に検診に行き、エコーで赤ちゃんの動く姿を見てみると、愛着がわいてくるかもしれません。

思い詰めず、女性とともに「親になる」という人生の大きな行事を楽しんでください。

(監修:Doctors Me 医師)

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