記事提供:Doctors Me

医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
私たちの体にダメージを与える物質として知られている「活性酸素」ですが、その一方で、健康や美容に良いとして、酸素カプセルや酸素吸引が話題になっています。
今回は活性酸素の説明と、酸素活用方法が有効かどうか医師に聞いてみました。

活性酸素とはなんですか。

活性酸素は、酸素に不対電子と呼ばれるものがくっついたもので、このことにより周囲との反応性が増し、アクティブな分子になっていると考えるとわかりやすいと思います。

活性酸素は、私たちの体の組織を構成する細胞に含まれる遺伝情報を伝達する物質であるDNAを損傷します。
そうすると、組織の正常な再生を妨げられ、悪性腫瘍や生活習慣病を引き起こしたり、老化を促進します。

老化防止のための活性酸素対策を教えてください。

老化を防ぐために活性酸素を減らすことを考える場合、考え方が2つあります。
一つは、活性酸素をできるだけ発生させない対策、もう一つは、発生してしまった活性酸素を減らすことです。

【活性酸素の発生を抑える】

1.紫外線対策
紫外線は活性酸素を発生させることで、皮膚の細胞のDNAを破壊し、老化や皮膚がんなどを引き起こします。
日焼け止めはもちろん、日差しの強い時間帯の外出を控えたり、つばの広い帽子を愛用したりすることが大切です。

2.禁煙
喫煙習慣も、活性酸素を大量に発生させます。老化を抑えるためには、喫煙は控えましょう。

3.その他
アルコールの摂取と運動は、どちらも適度であれば活性酸素の発生を抑える働きがありますが、過度になってしまうと活性酸素の発生を増加させてしまいます。どちらもストレス解消には役立ちますが、適度におこないましょう。

【できてしまった活性酸素を減らす】
広く知られているのが、「抗酸化作用のある食材」を食生活に取り入れることです。抗酸化作用のある栄養素として、ビタミンCやビタミンEなどがあります。

1.ビタミンC
イチゴやレモン、オレンジといった柑橘類、あるいはジャガイモにも多く含まれます。
2.ビタミンE
大豆や、ごま、アーモンドなどに多く含まれます。

抗酸化作用のある栄養素はこれだけでなく、赤ワインで有名なポリフェノールや、トマトのリコピンなどもあります。

酸素カプセル・酸素吸入をすると、体内で何が起こりますか?

酸素カプセルや酸素吸入をおこなうことによって、疲労回復効果があるといった宣伝がありますが、医学的な効果ははっきりしません。

大気よりも酸素分圧の高い空気に圧をかけて体内に取り込んでも、特に呼吸器系に問題のないかたには、すでに血液中のヘモグロビンは、100%近く酸化されているからです。

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最後に医師からアドバイス

普段の生活で、酸素カプセル・酸素吸入は、呼吸器系の疾患などで医学的に必要な状態でない限り、必要ないでしょう。

いっぽう、活性酸素は生活している限り発生するものです。できるところから生活習慣を整え、過剰に発生しないようにしていくといいでしょう。

(監修:Doctors Me 医師)

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