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日本が誇る「桜」桜が咲き乱れる季節になると外国からの観光客もお花見を楽しみに日本に押し寄せるなど世界中に人々に愛されています。

この桜が1912年に日本からアメリカの首都ワシントンD.C.に贈られたことを皆さんはご存知でしょうか?ワシントンいえば、大理石の建築物や整った街並み。それと共に今はこの桜が観光名所となっています。

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日本から贈られた桜は今やアメリカの風物詩にもなり、満開の季節には「桜まつり」まで開催されるほどになりました。ピーク時には150万人の人々が桜を楽しみに訪れるそうです。

どのようなご縁があって日本からワシントンに桜が贈られたのでしょう?今や、ワシントンの春を彩り代表するまでになった「桜」は様々な障害を乗り越えワシントンにやってきたのです。

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アメリカの人々の心をも奪う美しい桜、100年以上前、ある偶然の出会いからこの物語は始まりました。

米農務省のデビッド・フェアチャイルドさんは、アメリカに何か利益をもたらす新しい植物を探す使命を受け世界中を飛び回っていました。1902年に訪れた日本の地・横浜で、桜に出会ったそうです。

可憐で美しく儚げな桜をアメリカに持って帰りたいと考えたデビットさんは創業120年を超える園芸会社、横浜植木を訪ねました。

この頃から、桜が外国で桜親しまれるようになった時期でもあり日本の公的機関から寄贈されるなどして、トルコ、オーストラリア、フランスへ渡っていたそうです。

そこで、まず温暖な気候のカルフォルニアに桜の苗木のサンプルを送ったのですが、桜の知識のない植物研究者達によって枯れてしまったそうです。

そんな時、現れたのが、桜をよく理解するワシントンの女性ジャーナリスト、エライザ・シドモアさん。兄が駐日米領事館の外交官だったため、日本をよく訪れ桜の素晴らしさを日々口にしていたそう。

シドモアさんは埋め立て工事が始まったばかりの殺風景なポトマック川沿いに日本の桜を植えようと、アメリカ陸軍管理者に植樹の計画を訴えましたが断られてしまったと悲しそうに語っていました。

そこで、デビットさんとシドモアさんが手を組み、なんと24年間もの間所轄官庁に働きかけ続けると同時に、「1ドル募金」などを通して、ポトマック川沿いに毎年100本の桜を植樹する活動を始めたのです。

シドモアさんは1885年(明治17年)頃、ジャーナリストとして日本各地を人力車で訪ねて、日本の文化や風俗を欧米に紹介した方です。

アメリカに帰国後シドモアさんは、日本の桜並木の素晴らしさ母国でも再現したいと、ワシントン市のポトマック河畔に桜並木を作りたいと提案しました。

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そして、日本の桜の美しさに魅了されたデイビッドさんは自費で125本もの桜の苗木を自宅の庭に桜を植樹しようと購入。桜がアメリカ・ワシントンD.C.の地に根付くのか不安でしたが見事、開花。シドモアさんの活動の後押しになりました。そして、そこにもう一人、この桜の植樹計画へのキーマンが現れたのです。

1909年ウイリアム・タフトが第27代目大統領に就任すると、大統領夫人のヘレン・タフトは、ポトマック埋め立て地域の公園化計画に参与することになったのです。新しい公園に桜の優雅な景観を移植したいと考えるタフト夫人は、桜の苗木購入を主導するだけでなく、民間からの苗木提供を受け入れるなど、積極的な活動を推進します。ヘレン・タフトは、ファーストレディーになる前の1903年ごろ、家族とともに日本を訪れました。その折に荒川堤に咲き誇る五色桜を見て、その優雅さに心を奪われたと言われています

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このことを知ったシドモアさんはヘレン夫人に自身の熱い思いと桜の素晴らしさを綴った手紙をだしたそうです。デビットさんも日本で買い求めた桜並木の絵や写真を贈るとともに、桜並木の推進を強く支持したとのこと。

Thank you very much for your suggestion about the cherry trees. I have taken the matter up and am promised the trees, but I thought perhaps it would be best to make an avenue of them, extending down to the turn in the road, as the other part is still too rough to do any planting. Of course, they could not reflect in the water, but the effect would be very lovely of the long avenue. Let me know what you think about this

桜に関する提案をありがとうございます。私は桜を植えることには同意しますが、他の部分はまだ植えるには整っていないので、道の曲がり角まで伸びる桜の並木道を作るのがよいと考えています。もちろん、これらは水に映えないでしょうが、長い通りをとても美しくするでしょう。あなたはどう思われるでしょうか?

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そして、偶然か奇跡かここにきて、また一人、桜の植樹計画の追い風になるような人物が現れました。

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当時ニューヨークに在中していた日本人科学者、消化薬の元になる「タカジヤスターゼ」やホルモンの「アドレナリン」を発見した高峰譲吉博士です。

博士はヘレン夫人が桜並木の植樹計画を推進していることを聞くとヘレン夫人と会い話し合った結果、当時の東京市長・尾崎行雄さんに協力を要望、東京から2000本の桜の苗木を贈ると約束したそうです。

東京市長在任中に高峰譲吉などと協力してアメリカ合衆国へソメイヨシノ2,000本を贈り、ポトマック川に植樹された。だがこれらのソメイヨシノは虫害によって焼却されてしまい、後に3,100本の桜が新たに植樹されている。その返礼としてアメリカよりハナミズキが贈られ、日本に初めてハナミズキをもたらした人物としても知られている。なお、この寄贈を記念して毎年全米桜祭りが行われている。

出典 https://ja.wikipedia.org

高峰博士と東京市長の尾崎行雄さんが日米親善のために贈った2,000本の桜は残念なことに害虫により全滅。ため息と共に消却されたそうです。

しかし、ここで終わらないのが高峰博士と政界の麒麟児とも呼ばれた尾崎さん!みんなの熱い想いに応えるかのように再び3,100本のソメイヨシノをワシントンD.C.に贈りました。それまでも教訓を踏まえ3,100本の桜については二度と処分などしてはならないと綿密な計画が練られたそうです。そして遂に根付かせることに成功!

そして、返礼としアメリカからハナミズキが贈られてきたのです。実は、日比谷公園にあるハナミズキはこの時、贈られたものなんです!

東京足立区にある荒川堤の桜から取った穂木を、兵庫県東野村の台木に接ぎ木をし、それを静岡県興津にある興津園芸試験場に移して、完全に健康な苗木を育てたのです。こうして3020本の桜苗木が阿波丸に積み込まれ、1912年2月14日に横浜港を出航します。ソメイヨシノを中心とした12種の桜でした

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健康な苗木をアメリカに贈るために多くの人の手を渡ってアメリカに贈られました。横浜から出航した桜は…

アメリカ西海岸のシアトルに到着、そこから冷蔵貨車で大陸を横断してワシントンへと届けられました。検疫検査の結果ですべての苗木が健康であることが確認され、ようやく植樹できるようになりました。

出典 http://www.tenki.jp

・太平洋戦争のときが憎み合ってたけど友好の歴史は長いよな、桜は日米間の絆の証みたいなもんだな

・自分は桜を寄贈してくれた日本に感謝してるよ

・1912年から植樹が29年続いていたことも興味深いね

・ワシントンDCの全米桜祭りは桜を愛する全ての人のために行われている!美しすぎるぜ!

出典 http://www.all-nationz.com

日本の心とも言われる「桜」デビットさん、シドモアさん、ヘレン夫人・高峰博士の4人の想いと尾崎さんの協力、努力が実り詩的ともよべる美しさをアメリカの人達に見せつけました。

1965年、日本はさらに3800本のソメイヨシノを寄贈、アメリカの国立公園局に寄付された101,000ドルを費やし676本、クリントン大統領の訪日を記念して、100本ポトマック川沿いに植樹され、今や8,000本を超える桜がアメリカの人々の目を楽しませています。

桜の手入れ、植え替え、植樹…と大切に育ててくれているとのこと。また、現在の桜祭りでも二国間の親密な関係の継続が祝われています。日本の桜の名所に勝るとも劣らないワシントンD.C.の桜、100年を超えても尚、愛され続ける日本の桜。大切に育ててくれてありがとう。いつかワシントンD.C.の桜祭りを楽しみたいものです。

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