ネットやテレビで話題のニュースに関して、編集部が独自の切り口で取材調査をする「ソコ行く!?ソレ聞く!?取材班」のコーナー。今回も興味深いお話を伺ってきました!

サラリーマンのお小遣いが過去3番目に低い金額に…

先日、株式会社新生銀行が発表した「2016年 サラリーマンのお小遣い調査」によると、男性会社員の平均お小遣い金額が37,873円で、1979年から現在において過去3番目に低い金額であることがわかりました。

この調査では、世帯に子どもの有無についても調査。高校生までの子どもがいる世帯については、お小遣い金額が3万円を下回っていたことから、育児や教育の費用が家計の負担になっていることがわかる内容となりました。

果たして世のサラリーマンは、どのくらいのお小遣いをもらっているのか…Spotlight編集部では独自に取材を敢行!

まずは編集部周辺の男性にお小遣い事情をヒアリング。

「小遣いは主にランチと飲み会の費用に消えます。独身時代と比較すると、自由に使える金額が格段に減りましたね。」
(32歳男性 営業)

「懐が寒い時は、妻から家計費を預かって積極的に買い出しに行き、お釣りの小銭をくすねています。」(33歳男性 Webディレクタ-)

昼に会食が入ることも多いため弁当は持たされていませんし、夕食も仕事の都合で自宅では食べられません。平日は、朝食以外は外食ですね。給料日前はパンも買えません。(30歳 編集)

皆さん月のお小遣いは4万円と平均以上なものの、それぞれに苦労があるようです。最近ではお小遣い制度そのものに疑問を呈する意見も増えており、家計管理の方法について揉めるカップルや夫婦も少なくありません。

そんな中、「月に15000円のお小遣いでも幸せ」と言い切っているサラリーマンがいると聞き、今回独占インタビューに成功しました。

お小遣い1日500円…果たしてどんな生活をしているのか

デザイン会社で働くHさんは27歳。28歳の奥様と1歳の息子さんの3人家族。最近マイホームを購入したばかりとのこと。

お昼にSpotlight編集部と待ち合わせたので、公園でランチを食べながらお話を聞いてみました。

現在の家計状況について

出典Spotlight編集部

家計に関する発言権はほぼナシ

いつも食べているランチはチェーン店の牛丼(570円)。「忙しいのでパッと食べられて安いハンバーガーや丼をローテーションしています。」

ーーサラリーマンのお小遣いの平均は、約37000円と言われていますが、15000円というお小遣いの金額についてどう感じていますか?
H:3万円あっても何に使っていいかわかりませんよ(笑)。それくらい僕にとって3万円は大きな金額です。僕は、15000円で慣れてしまっているので、未知の領域ですよ。

ーー内訳を見ても、音楽配信サービスの月額料からきっちり差し引かれた金額が支給されていますね。

H:嫁は本当にきっちりしているんですよ。見てもらうと分かると思うんですが、僕は音楽サービスとランチ以外にお金を使ってないんです。服は家計費から出してもらえますし、忙しくてお金を使う機会も少ないから、もし3万円に増額されたとしても何に使えばいいかすぐには思いつきません。

ーー元々、家計の管理は奥様が担当していたんですか?

H:いえ、結婚してしばらくは僕がお金を管理していたんです。でも、全然貯金できなくて…「あなたには任せられない」と、嫁が管理するようになったんです。それがとんでもなくえげつないもので…現在に至ります(笑)。もし、結婚直後に僕が貯金できていれば、こんなことにはならなかったと思うんですが…。

毎月1日が小遣いの支給日で、嫁から14020円を渡されます。25日が本来の給料日ですけど、僕は14020円以外に触れることはないので、もはや給料日という概念はありません。

会社の経費まで厳しくチェック

ーー奥様のえげつない家計管理とは、具体的にどのようなものなんでしょうか?

H:会社の経費精算についても細かく見られることですね。会社の経費精算の書類を嫁が全て目を通し、使途不明金がないか全部チェックされるのでごまかすことは不可能です。

ーー旦那さんの経費精算までチェックしている奥様は少ないと思います…。徹底しているんですね。ちなみに、結婚前のHさんのお金の使い方はどうだったんですか?

H:
学生時代から付き合っていたんですが、当時アルバイトで社員さんより稼いでいたんです。そのバイト代をほとんど嫁に貢いでいました。

婚約指輪も60万円のものを贈りましたし、デートも高級ホテルに泊まったり…本当に贅沢三昧でしたね。

ーー学生のデートとは思えないですね。そんな豪華なデートをしても、奥様は倹約モードに切り替えることができたんですか。

H:嫁はすぐに倹約モードに切り替えましたね。今は化粧もしないですし、自分の物も買わずに貯蓄してくれています。むしろ僕の方が倹約モードに適応できるまでに時間がかかりました。

奥様が語る“生き金と死に金”とは

ーー奥様はとても堅実な方なんですね。ちょっと何か購入するのも厳しいイメージをするんですが、実際はどうですか?


H:でも、なんでもかんでも節約しろというわけではなく、「消費には生き金と死に金がある。生き金であれば使ってもいい」と言われるんです。

ーー“生き金、死に金”とはどういうことですか?

H:例えば後輩に奢る、先輩と飲みに行く、社内でのお祝いごとなんかは、その後の人脈に生きるから投資すべきだという考えなんですよね。だから申し出ればカードでの支払許可も下りるし、別途お金を支給してもらえます。

逆に小遣いの金額を上げて欲しいと言っても「あなたにお金を渡しても死に金になるからダメ」と言われるんです(笑)。僕がお金を持つことで、劇的に仕事のパフォーマンスが上がるなら別なんでしょうけど…。

ーー支出の全てを抑えろというわけではなく、将来への投資になり得るものにはしっかりお金をかける方針なんですね。

H:それでいうと、嫁の仕事も結婚式がきっかけだったんですよ。前職は金融関係の事務をしていたんですが、結婚式の準備をする中でウェディング関係のデザインに興味を持ったようで、現在はフリーのデザイン業で在宅で500万くらい稼いでます。

式の費用も数百万かかりましたが、まさにこれは生き金で嫁はその数倍の金額を稼ぐようになりましたからね。

マイホーム購入時に「そのくらいの金額あるわよ」と即決

ーーそれにしても20代でマイホームを購入するというのは、今の時代とてもハードルが高いように思えます。やはり奥様の倹約によるところが大きいんですか?

H:結婚式ですっからかんになり、貯金して新婚旅行へ行き、またすっからかんになり、嫁が仕事を始めてから桁違いに貯金額が上がりました。

ある程度貯まってからマイホームの購入の話が出て、いざ話を聞きに行くと土地と建物の頭金だけではなく、事務手続きにもかなりの金額がかかることが分かったんです。僕は購入するには早いのかな?と思ったんですが、嫁に話したところ「そのくらいの金額あるわよ」とポーンと払っちゃったんです…。ほんとにビックリしました。ちなみに、資産価値の高い土地部分をしっかり共同名義にしているところも嫁らしいなと。

ーーほんとにしっかりした奥様ですね。すごい。

「嫁とのデートが息抜きになっています」

ーー徹底した倹約生活を送られていますが、ちょっとした贅沢や息抜きをすることはないんですか?

H:お互いの実家が近いので子どもを預けて夫婦でデートするのが息抜きになってますね。それでも2ヶ月に1回くらいですけど。

あとは、毎年7月には式を挙げたホテルで食事をしてます。挙式特典でディナーの割引を受けられるので、しっかり利用しているんです。

ーー受けられる特典もしっかり利用しているんですね。もし、今自由になるお金があるとしたら、何を買いたいですか?

H:僕、Apple製品が大好きで常に最新モデルを持っていたんですが、結婚してからはそれが叶わなくなりました。ご覧のとおりiPhone5sを未だに使っているんです。でも、公式に2年が寿命の目安と発表されたので、今年こそは機種変更したいなと思っています。

ーーそれは生き金として認めてもらえるんじゃないでしょうか(笑)。無事に買えることを祈っています。

「僕は15000円の心配だけしていればいい」

ーー平均額の半分を下回るお小遣い金額でも、「幸せだ」とHさんは仰っていますが、どうしてそう思われるんですか?

H:やっぱり家計を全部預かってくれるおかげで、家も買えたわけだし感謝しかしていません。僕が管理していた時は、貯蓄ができなかったわけですから。

家計の管理を嫁がやってくれるからこそ、僕は月15000円の心配だけしてればいい。だから幸せなんです。

ーー素敵な夫婦生活ですね。円満の秘訣はありますか?

H:必ず夫婦で会話する時間を作っていますね。家の屋上でのんびりお互いの仕事の話をするのが、とても幸せな時間なんです。

あとは、業界は違えど嫁もデザイン関係の仕事をしているので、仕事が共通の話題になっているのも大きいかもしれません。お互いに意見がぶつかることもありますが、切磋琢磨し合えることで良い刺激になっています。

ーー同業だと悩みも共有できそうですよね。家事も分担していますか?

H:やってますよ。料理以外の家事を僕が担当しているんですが、特に力を入れているのはキッチンをきれいにすること。片付けが面倒で料理がおっくうになるという話を聞いたので、僕はどんなに遅く帰ってきて疲れていてもキッチンはきれいにしています。

あとはお掃除ロボットや、食洗機など家事を補う家電は節約してでも買ったほうがいいです。我が家でもかなり助けられています。

ーーやはり家庭のことに協力的であることは、夫婦円満の一歩なんですね。勉強になりました!

「結婚することをオススメしたい」

ーー最近では結婚に対してネガティブなイメージを持つ人もいらっしゃいます。Hさんから独身の方に向けてアドバイスがあればお願いします。

H:そうですね…男性と女性、それぞれにアドバイスがありますが、まずは男性からいきましょう。

お小遣い制にしたくないと思うなら、自分が管理した上でしっかり貯金をするという実績を作りましょう。これは、僕自身も失敗していることですが(笑)。

そして女性には、お金の管理をするのであれば預貯金の状況、積立金の状況を全てオープンにすることをおすすめします。我が家も月1回、嫁さんが家計の状況を公開してくれているのですが、ブラックボックスにしないことで家計に対する意識が変わります。

最後は、男性、女性問わず言えることですが、夫婦の目的が一致していることが何よりも大切です。目標が違っていると、どこかですり合わせが難しくなってしまうので。

ーー既婚者からのアドバイスは、説得力がありますね。やはり結婚はオススメですか?

H:僕は結婚をおすすめしたいです。共働きであれば2馬力になるし、諸経費だって一人暮らしよりもお得です。

それからよく既婚者は男女問わず、配偶者の愚痴を言いがちですけど…きっと照れ隠しで言ってるんじゃないかと僕は思うんです。幸せなのであれば、もっと奥さんや旦那さんを褒めたほうがいいですよ!

ーー結婚したくなってきました!Hさん、ありがとうございました。

【おまけ】財布は高級ブランド?聞いてみると…

インタビュー中、ふとHさんのお財布を見ると、使い込まれたルイヴィトンの長財布が。新品で購入すれば、7万円以上する商品です。あれ?と思い聞いてみると…

ーーこのお財布は、お小遣いで購入したんですか?


H:いえ、嫁の弟にもらったんです。プライドなんかありませんよ。

<取材・文/横田由起>

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