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早期発見が大切といわれる「がん」ですが、その検査方法はさまざまです。最近では、なんと寄生虫である「線虫」を用いたがんの最新検査方法が研究されているそうです。

今回は、この「線虫」を用いたがんの検査について医師に詳しい話を聞いてきました。

線虫とはなんですか?

線虫とは、線形動物門に分類される細長い動物の総称です。

イメージ的には1ミリくらいの長さのものが想像しやすいですが、人間やその他の動物の腸管などに寄生するものの中には、なんと長さが1メートル以上あるものもいます。

非常に多くの種類が存在し、今現在はっきりわかっているものだけで2万種もの線虫が地球上に存在しています。山の上から海底まで、とても広い範囲に生息していることが知られていて、特に海にすむ線虫に関してはまだ知られていないものが、数多く存在するのではないかと考えられています。

線虫をどう利用して検査を行うのですか?

これは「C.エレガンス」と呼ばれる線虫の嗅覚を利用したものです。早期がんを含め、がん患者の尿には、人間にはかぎ分けられないものの、より嗅覚の発達した動物には違いを認知できると思われる「独特のにおい」があります。

非常に鋭敏な嗅覚をもったC.エレガンスは、好きなにおいには積極的に近づいていき、嫌いなにおいからは遠ざかる、という性質をもっています。そこで、がん患者の尿にはC.エレガンスが近づいていき、がんがない人の尿からは遠ざかっていく、という非常に興味深い現象が見られたそうです。

線虫を利用したがん検査の精度の高さは?

研究結果によると、95.8%もの確率でがん患者と、そうでない人の尿をかぎ分けたということです。

これはC.エレガンスが、非常に鋭敏な嗅覚をもっているという、驚くべき結果となりました。

線虫を利用した検査におけるメリットは?

まず、患者にとって負担の少ない検査であるということです。

また、以前には、嗅覚が鋭敏である犬によって尿をかぎ分けさせる方法が考えられていましたが、いくつもの尿をかぎ分けているうちに犬自身、嗅覚が疲弊してしまい、継続性のある検査法とするのは困難でした。

その点、C.エレガンスについては、単体が疲弊することによる検査の中断もなく、飼育も簡易で検査にかかる費用も非常に少ないという、多くのメリットがあるといえるでしょう。

線虫を利用した検査は、日本で普及するでしょうか?

現在はまだ研究段階であり、実用化にはその信頼性や根拠について、いくつもの検証が必要だと考えられます。

この研究が再現可能で、実際に90%を超える確率でがんを発見できるとしたら、日本ではもちろん、世界中に広く普及する検査となることが予想できます。

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最後に医師からアドバイス

がんに対する研究は、日進月歩で続けられています。このような画期的な方法でがんを早期発見できれば、多くの患者を救うことになるでしょう。

線虫を利用したがん検査は、メリットも多い、非常に理想的な検査法といえるので、高い期待と関心が寄せられています。

(監修:Doctors Me 医師)

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