服を選ぶとき、あなたは必ず試着しますか?

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お店で着てみたい服を見つけた時、必ず試着する人も少なくないでしょう。試着室には全身を映す大きな鏡があり、その服が自分に似合うかどうかはっきりわかるということからどのお店にも当たり前のように試着室には鏡がついています。

でも、もし試着室に鏡がなかったら…?

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当たり前のように思っているものが突然なくなれば、誰でも疑問に思うでしょう。でも、その時どんな反応や対処をするでしょうか。このほど、イギリスのショッピングセンターから鏡をなくすという実験を行いました。

バーミンガム、クロイドン、ブリストルにあるショッピングモールで試着室の鏡に張り紙をして、鏡の存在を抹消。試着室に入った客がどんな対応をするか見てみたところ、非常に興味深い結果が得られました。

でも、なぜ鏡をなくすの?

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試着する時には鏡はなくてはならないもの。ところが店側は「鏡があると客が試着してみて『思っていたのと違う』と結局商品を購入しなくなるケースが多く、がっかりさせてしまうことで客の購買意欲も失わせる結果となり、売り上げに響く」という理由を述べています。

実験動画でも、確かにそれは証明された

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動画では二人の女性が店内で洋服をチェック。こちらの彼女は「昼休みにモールに来て、マネキンが着ている服をいいなと思ったので試着してみたくなった」ということで、早速試着室へ。

「う~ん…イマイチかな」

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マネキンが着ていたのと同じものを着て鏡の前に立ったけれど、なんだか印象と違う…そんな表情を浮かべる女性。

「期待していたのと違う」

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こちらの女性も「雑誌でこの服を見て着たくなった」と試着。ところが「期待していたのとは違った」とガッカリ。

「すごく素敵なドレスだけど、私には似合わないことがわかった」

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試着を終えた女性は「すごく素敵なドレスだけど、着てみたら自分には似合ってないってわかったから買わないわ」とコメント。

7割の客が試着後、購入をやめている

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似合っていないなら購入しないでおこうと思うのは当然。イギリスのお店では、試着後ハンガーにかけられる商品の多いことは筆者も自身の目でこれまで見て来ましたが、試着をしてもほとんどの客が購入しないという事実。

イギリスでは返品も購入から28日以内なら可能なために、購入して家で着てみて「やっぱり違う」となって返品する客がとても多いのです。筆者はこれまで返品したことは数回しかありませんが、しょっちゅう返品に行っている知人もいます。思わず「試着してちゃんと鏡を見てないの?」と思うほど。

つまり、それほど試着室の鏡に頼っている客が多いということです。一方で、「似合っていない」と思った時には失望感と共に自分への自信も失くしてしまうという人も多い様子。「雑誌ではあんなに素敵なのに、自分が着るとこんな感じなの⁉」という自信喪失から自己否定にも繋がってしまうために、店側としては「鏡があるとますます客の購買意欲を失くしてしまう」と懸念。

「えっ⁉鏡ないの?」

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そこで、実験動画で数人の客に「鏡のない試着室」で試着をしてもらうことに。最初はカーテンを開けて「鏡…ないの⁉」と驚く客ですが、さて、どうなるでしょうか。

互いに意見を言い合う

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こちらの女性二人は、試着後、見せ合って互いに意見を言うことに。「実際に人が見て、自分をどう思うかということだから結構信用できるわ。友達なら、絶対信じるし。」

「鏡は、自分を分析したり批判したりするけど…」

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こちらのカップルも、「鏡だと余計に考えすぎて自己分析したり批判したりしてしまうけど、対人間なら素直に似合うかどうかを聞くだけだから、自信を失くすということはないかもね」とコメント。

「私、結構、鏡がない方がいいかも」

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こちらの女性は鏡がなくても別に構わないと意見を述べました。店のスタッフや一緒に買い物に着ている同伴者に意見を聞いて信じるという客が、この調査では50%にもなることが判明。どうやら鏡がない方が、店側にとっても客の購買意欲が上がって利益になるようです。

「自分に自信を持って着てほしい」

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更に、店側としては客の購買意欲を高めるだけでなく「お客さんに自信を持ってファッションを楽しんでもらいたい」という気持ちもあるのです。試着をしてみて、その服が似合っているかどうかというだけでなく、着心地がいいかどうかも大切。でも鏡をじっくりみて、色んなアングルからあれこれ自分を分析してしまい「やっぱり似合ってないかも…」と自信を失くしてしまうとやっぱり残念ですよね。

だからこそ、気の置けない友達に意見を聞くのも大切

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1人でショッピングをする人もいるでしょう。でも友達と一緒の時は「ね、これどう思う?」と互いに意見を出し合って、友達や恋人が自分のいいところを褒めてくれたりするとやっぱり嬉しいもの。「こっちの方が似合うんじゃない?」と言われれば、これまで気付かなかった自分に似合う色やデザインも発見できるかも知れません。

イギリスのアンケート調査では、試着後、52%の人が自分に自信を失くしているのだそう。そして同伴者や店側に「どう思うか」と聞く人はわずか22%に留まっています。売り上げも気になるけれど、女性客にもっと自信をもってショッピングを楽しんでもらいたいという店側にも納得できるような。

今回実験を行った3区のショッピングモール「Today Hammerson」では、積極的にこの先試着室から鏡を失くすことを考えているのだとか。これが良い結果を呼べば、全ての店から「試着室から鏡が消える」日は意外と近いのかも知れません。もし、この先あなたがイギリスに来て、店の試着室に鏡が無くても驚かないでくださいね!

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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