「私は日本人、どうか撃たないで!」このほど、バングラデシュで日本人7人を含む20名が犠牲となったテロ事件。日本人男性の1人がテロリストにそのように叫んだと海外メディアでも報じられました。

残念なことに、「日本人だから」助かるという保障はどこにもないのです。事実、ISはジャーナリストの後藤さんが人質になった時にも「今後日本人を狙う」と宣言もしていました。

日本人なら助けてくれるかもという思考を今は捨てなければいけない時代です。テロリストは日本人であっても誰であっても容赦なく殺害できる極悪非道。そんな被害に遭わないことが何より一番ですが、万が一遭ってしまった時にどう対応すべきかということを私たちはしっかり頭に入れておくことが大切ではないでしょうか。

筆者はイギリスに住んでいるので、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録しています。テロ事件が起これば必ずイギリスの日本大使館から注意喚起のメールが来ます。「仕事やホリデーで海外に行く日本人のために必ず気を付けなければいけないこと」としてのお知らせメールなのですが、今回はこちらでも紹介させて頂きたいと思います。

まず、これから海外に出る予定のある方で、まだ登録していないという方は外務省海外旅行登録「たびレジ」のサイトを是非チェックしてみてください。

旅行の日程や滞在先、連絡先などを登録すると滞在先の最新の渡航情報、緊急事態発生の連絡などをすぐに受け取ることができる便利なサイトです。

今回、筆者のメールに来たのはこのような内容でした。

~海外安全情報(広域情報)~

バングラデシュにおける銃撃・人質事案を受けた海外に渡航・滞在される方の安全対策のためのお知らせ

●1日(金)21時30分頃(現地時間),バングラデシュ首都ダッカ市内のレストランにおいて数名の武装グループが人質を取って籠城し,日本人7名を含む約20名を殺害,多数が負傷する事件が発生しました。
●他にも,今年に入ってからだけでも,インドネシア,トルコ,ベルギー,米国等,世界の様々な地域において,テロ事件が発生しています。日本人・日本権益が標的となる可能性もあります。
●特に繁華街,観光地,公共交通機関に対し,イスラム過激派組織によるテロやこれらの主張に影響を受けた者による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロが発生しており,テロを含む様々な事件の被害に遭うおそれがあります。
●ついては,海外に渡航・滞在される方は,旅行計画の段階から渡航・滞在国に発出されている海外安全情報をよく確認し,自らの安全確保に努めてください。特に,テロの標的となりやすい場所(デパートや市場等不特定多数が集まる場所,公共交通機関,ホテルなどの宿泊施設,ビーチ等のリゾート施設,観光施設,政府・軍・警察関係施設,欧米関連施設等)を訪れる際には,周囲の状況に注意を払い,不審な人物や状況を察知したら速やかにその場を離れる等,安全確保に十分注意を払ってください。

(在英国日本国大使館)

その他、今年の主なテロ事件、テロの脅威、テロに対する安全対策が細かく記されています。危険地域に出向く必要がなくても、知識として絶対に頭に入れておきたい注意事項ばかり。

テロに遭いたくないのは誰も同じでしょう。でも、いつどこでその危険に遭うかはわかりません。今回のバングラデシュでのテロ事件も、フランスやチュニジアと全く同じ。自分がその場にいれば「まさかそんなことが起こるはずもない」と思ってしまうものなのです。

テロに遭遇した時には誰でもパニックになってしまいます。とにかく助かりたい一心で逃げようとしてかえって目立ってしまうことも。では、テロリストを前にした時に絶対にしてはいけないNG行為とは何でしょうか。

絶対にNGな行為とは

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「テロリストと視線を合わせること」
「そのまま走って逃げようとすること」
「屋内に居て、外から爆発音や銃声が聞こえた時に思わず外を覗いてしまうこと」

その他、「レストランなどの屋内に入る時は非常口を速やかに確認し、できるだけ入り口が見える奥の席に座るように心がけること。オープンカフェなどは狙われやすいために、窓際の席やテラス席も避けること。テロに遭遇した時には、とにかく姿勢を低くして携帯電話の音を素早く消すなどの目立たない行動をすること」などが注意喚起として挙げられています。

実際に,テロ・爆発事件に遭遇した場合に被害を最小限に抑えるため,例えば次の諸点を心がけることをお勧めします。

<予防措置>
○ 退避ルートを確認する。 
○ 隠れられる場所を確認する。 
○ 常に周囲の状況に注意を払い,不審者や不審物を見かけたら速やかにその場を離れる。

<対処法> 
○ その場に伏せるなど直ちに低い姿勢をとる。 
○ 頑丈なものの陰に隠れる。 
○ 周囲を確認し,可能であれば,銃撃音等から離れるよう,速やかに,低い姿勢を保ちつつ安全なところに退避する。

出典 http://www.uk.emb-japan.go.jp

機動隊が突入してきてもまだ安心しない

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機動隊が突入したからといって身の安全が保障されたわけではありません。銃撃戦に巻き込まれてしまう可能性も高いので。終わるまでひたすら上体を屈めてじっとしているようにすることが大切。目立たないことが一番ですが、原則としては「伏せる」「隠れる」「逃げる」を覚えておくこと。

このような状況に巻き込まれてしまったら、きっとマニュアル通りにはいかないのが普通でしょう。テロに遭遇するということは恐らく災害と飛行機事故が一気に襲ってきたようなものだと推測できます。それほど突発的に激しく起こるため、人の心理としては尋常ではいられないもの。

自分が荷物を持っていても、危険と感じたら迷わず荷物を置いて逃げること。逃げられなければ目立たないように隠れること。隠れる場所がなく人質に取られたら目を合わせずテロリストの神経を逆なでしないように従うこと。いずれも必ず「助かる」ためのものではありませんが、少なくとも助かる可能性がある行為とされています。とにかく怪しいと思うもの(荷物)や人物を見かけたらその場から速やかに移動することが大切。

世界中どこに行っても物騒になってきた現代。このような情報をシェアしなければいけないことはある意味残念で悲しいことですが、今後もし渡航する予定のある方は十分気を付けるようにしてください。日本人だからというのではなく、海外へ向かう人全てが安全に旅できることを日々願う筆者です。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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