記事提供:Doctors Me

医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
みなさんはサーファーズイヤーという言葉をご存知でしょうか?
なんとなく耳の病気であることはわかりますが、具体的にどんな症状があるのか、また治療法にや予防策について、医師に解説していただきました。

サーファーズイヤーとはどのような状態をさしますか?

サーファーズイヤーとは、「外耳道外骨腫」のことをさします。

まず、耳は大きく分けて、以下の3つに分かれます。

・耳たぶから鼓膜までの外耳(がいじ)
・音を響かせ増強する中耳(ちゅうじ)
・音を信号に変えて脳に伝える内耳(ないじ)

外耳は耳たぶと耳の穴を指しますが、耳の穴は軟骨や骨で囲まれています。この骨が冷たい水や風に長時間さらされると、骨が徐々に盛り上がってきて外耳の内側の空間が狭くなってきます。

この状態をサーファーズイヤーと呼び、耳の聞こえが悪くなり、一旦入った水が抜けにくくなり、耳鳴り・耳の痛みや頭痛が生じます。盛り上がった部分に炎症が起こり、外耳炎になることもあります。綿棒や耳かきが入りにくい、当たると痛いという方もおられます。

サーファーズイヤーになりやすいのはどんな人ですか?

サーファーズイヤーは、一般的に女性より男性に起こりやすいとされています。
仕事として海や川に潜水するプロの方に多い病気ですが、アマチュアのスポーツ愛好者にも見られ、ダイビングをするスタイルなどによって、左右差が生じることもあります。
また、熱いサウナから冷水風呂に飛び込むことを繰り返すような状況でも生じるとされています。

ただ、どうして冷たい刺激により骨が盛り上がるのか、根本的な病気のしくみは解明されていません。

病院を受診する目安は?

特に冷たい水温、気温の環境でマリンスポーツをよくされるで、以下の症状を感じられる場合は早めに耳鼻科を受診しましょう。

・聞こえにくさ
・聞こえの左右差
・耳の痛み
・頭痛

その際、どのような状況で、どの程度の頻度でマリンスポーツを行うかを申告してください。

手術が必要になるのはどんな場合ですか?

外耳道を特殊なスコープやレントゲン撮影で観察し、外耳道がさほど狭くなっていない場合は点耳薬などで治療しますが、何度も炎症を起こしたり、聞こえにくさが強い場合は手術を行います。

手術内容は、全身麻酔をし、ドリルで盛り上がった骨を削るというものです。周辺には顔面の神経や鼓膜があるため、繊細な手術となります。手術後も耳の外見は特に変わらず、医師が許可すれば再度マリンスポーツをすることもできますが、適切な対処を行わないと再発することもあります。

サーファーズイヤーの予防方法を教えてください

予防方法として、以下の工夫が重要です。

・耳栓を使用する
・外耳道に冷たい水、空気を入れない
・強い温度差にさらさない

耳栓にもさまざまなタイプがあり、ご自身の耳の形に合ったものを使う必要があります。また耳栓のために音が聞こえなくなるとスポーツ中に危険もありますので、さまざまなものを試してみてご自身に合ったものを使うのが重要です。

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医師からのアドバイス

マリンスポーツをする方の中にもサーファーズイヤーを知らない方がおられます。まずは知ること、正しく対策することが必要です。快適・安全にスポーツを楽しめるとよいでしょう。

(監修:Doctors Me 医師)

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