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医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
食べ物に対してさまざまなアレルギーがありますが、「3大食物アレルギー」をみなさんはご存知でしょうか。それは「卵」「小麦」そして「牛乳(ミルク)」です。

今回は先日神奈川県横浜市内の小学校で、集団アレルギーを引き起こした「ミルクアレルギー」について、医師に聞いてみました。

ミルクアレルギーとは、どういうことでしょうか?

食物アレルギーとして、卵の次に多いのが牛乳・乳製品です。
乳に含まれるタンパク質を体が分解することができず、ミルクアレルギーとして以下の症状が現れると考えられています。

下痢
・嘔吐
・皮膚の乾燥や腫れ・赤み
湿疹

牛乳を飲んで数時間以上経って症状が出ることもあります。

ミルクアレルギーが出た場合、どのようなことに気をつけたらいいでしょうか?

乳製品は全粉乳」「脱脂粉乳」「練乳」「はっ酵乳などと記載されています。アレルギーの方は避けるようにしましょう。
なお、加工食品に含まれる「乳化剤」「乳酸菌」「乳酸カルシウム」などは乳製品ではありません。加工食品に乳製品が含まれるかどうかを調べる場合は、表示を十分に注意してください。

また、乳児にアレルギーがある場合、一般に市販されている粉ミルクは牛乳をもとに作られているために使用できません。

その場合、値段は高くなりますが、ミルクアレルギー対応の粉ミルクが販売されています。アレルギーの原因となるタンパク質を処理して分解したもので、乳糖不耐症用の粉ミルクとは異なります。どのメーカーのものを使用するかは小児科医と相談してください。

調理方法によってミルクアレルギーでも乳製品を食べることができるのでしょうか?

アレルゲンであるカゼインというタンパク質は、加熱しても構造が変わりにくく、アレルギーの起こりやすさは変わらないとわれています。

発酵してもタンパク質の構造が保たれるため、チーズやヨーグルト、生クリームなども同様に注意が必要です。

大豆アレルギーがなければ、豆乳は牛乳のかわりに使用でき、お菓子や料理に使用できますので、ぜひ利用しましょう。

ミルクアレルギーは何科を受診すればいいでしょうか?

お子さんの場合は小児科がよいでしょう。大人の場合、耳鼻科、内科、皮膚科でアレルギー科を標ぼうしているクリニックがおすすめです。

赤ちゃんがミルクアレルギーの場合、母乳でもアレルギー反応が出ますか?

母乳自体にアレルギーがあることはありませんが、母乳中にはお母さんが食べたものの成分がわずかに出ますので、その成分にアレルギー症状が出ることがあります。

その場合、お母さんの食事から牛乳や乳製品を除去して、症状がおさまるか観察します。どの程度お母さんの食事から乳製品を除去するかは、担当医と相談の上で慎重に進めましょう。

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最後に「ミルクアレルギー」についてアドバイスをお願いいたします。

多くの食品に牛乳・乳製品が含まれており、ミルクアレルギーのお子さんを持つ保護者の方は大変心配と思いますが、腸の発達に伴いアレルゲンとなるタンパク質を分解する機能が発達し、乳製品を食べることができるようになることも多くあります。

アレルギーに詳しい医師に相談しながら、患者さんそれぞれに合った治療を行っていきましょう。

(監修:Doctors Me 医師)

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