LGBTという言葉が一般化されてから、私たちの耳に入って来る回数も頻繁になりました。最近、欧米では「gender fluid」という言葉が使われていますが、これは「ジェンダー(性別)が流動的な人。男女の間を揺れ動いている人。」と定義づけられおり、Facebookのジェンダーオプションにも新しく追加されています。

日によって男になったり女になったり

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自分は男、女という定義を持たずにその日によって男になったり女になったりする性が流動する人というのが社会には存在します。現代では、「自分らしいことが一番大切」という思考の若い人たちが多く、自分を縛らない生き方をする人が増えているのです。

豪出身モデルRuby Roseもその一人

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オーストラリア、メルボルン出身のモデル兼女優、DJと多彩な顔を持つRuby Rose(ルビー・ローズ)さん(30歳)もその一人。ルビーさんが出演する「gender fluid」の動画は「なりたい自分になる」ことをテーマにインパクトの強いものに仕上がっています。

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普通と普通じゃないの境界線を失くす時代

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朝、起きた時に「今日の気分は女性」「今日は男の気分だな」そう思う人が存在する時代になるとは、おそらく一昔前の日本では考えられなかったことでしょう。世代によってジェンダー問題を受け入れがたい人もいるぐらいですから、私たちのおじいちゃん&おばあちゃん世代はただもう困惑でしかないはず。

でも、今は「普通と普通じゃない境界線を失くす」時代となってきたのです。先日も6人の子供のママが男の子の髪型について批判してくる人たちをFacebookで一蹴しました。「女だとか男だとか、どうしてはっきり周りにわからせないといけないのか」という考え方を持つ人は、きっと今は少なくはないのでしょう。

女性の格好をすれば気持ちは女性になり、男性の格好をすれば男性の気持ちになるということで、流動的な性を持つ人はShe(彼女)やHe(彼)と呼ばれるよりもThey(彼ら、彼女ら)と複数で呼ばれることの方がいいという人もいます。

性の自由化が一般化してきた現代では、受け入れる側の人も増えているのは事実ですがまだまだ苛めにあうケースもあります。特に10代の少年・少女が「男でも女でもない」場合には、例えばトイレの使用時などに嫌がらせを受けたりすることもしばしば。

学校で苛めを受けているエリオット・コープさん

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17歳の高校生というコープさんは普段、性を持たない人間として生活しています。そのために学校でもトイレは男性用を使用することも。先日、コープさんが男子用トイレを使用していた際に、誰かがそっとコープさんを盗撮しその後写真と共にツイート。

「おいおい、血迷ったのか?」

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スカートを履いていたコープさんが男子用トイレを使用していたために、ある男性は「男子用のトイレになんか入って来て…おいおい血迷ったのか?」とふざけてツイート。この写真が瞬く間に他のSNSでも拡散され、コープさんは不快な思いをせずにはいられませんでした。

「性を持たない自分が自分だと思っています」

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学校側はこの件を知り、コープさんに「男女両方のトイレの使用許可証」を与えたそうですが、コープさんは「どうして許可を得て使用しなければいけないのか」と本音を漏らしています。「性を持たない自分が自分であるのに、理解してもらえないのが辛い」というコープさん。家族や周りの友人がサポート的であっても、社会全体としてみるとまだまだ「gender fluid」の人たちへの理解が必要なのだと認識せざるを得ません。

スコットランドに住むレベッカ・ハウイーさん(17歳)もgender fluidと呼ばれる一人。ハウイーさんも高校で壮絶な苛めを経験したと言います。「性問題に関して、誰も何を言う権利もないはず。批判すべきではない」とハウイーさんは訴えています。ハウイーさんがgender fluidと気付いたのは13歳の時だったそう。

多感な思春期に新たな自分を発見した時には様々な葛藤もあったことでしょう。きっとgender fluidの人たちは私たちが思っている以上に孤独で辛い経験をしている人が多いのかも知れません。だからこそ理解する気持ちを持つことが必要ではないでしょうか。

違って何が悪い?違うことは個性の一つ

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ジェンダー問題を受け入れられない世代はそれはもう仕方のないこと。でも時代は動き、変わるもの。人だって変わって何が悪いのでしょう。男だとか女だとか定義づけることに何の意味があるのでしょうか。

子供でも大人でも、自分というものを持つ限りは性別なんてどうだっていいじゃないか。筆者はそう思います。今から20年後、30年後の社会はもっと多種多様な人も生まれているでしょう。固定観念に縛られる社会よりも常に新しい変化のある社会の方がきっと魅力的。これから長い時代を生きていく子供たちには、自分に自信をもって生きていけるように励ましていきたいなと思っています。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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