記事提供:長谷川豊 公式ブログ

先週から世間を騒がせているある裁判官さんの話。

私がMCをつとめる「バラいろダンディ」でも何度か取り上げさせてもらいましたが、ツイッターなどに上半身裸の映像を投稿し、注意を受けたという話。

基本的なテレビコメンテーターのスタンスで言えば、

「これはないだろ!」

「裁判官である以上、自分を律しなければいけない」

「このパンツの男に裁かれる人はどんな思いがするだろうか!」

と批判的なものが多いのですが…これは「気持ちは分かる」ものの…。

これらのコメントは間違っている、と断言せざるを得ません。

いえ、気持ちは分かりますよ?分かります。この人に裁かれたくないとかね。

でも、一応、我々は日本人です。なので、日本人はちゃんと憲法に書かれている文言を呼んで、その内容を把握して生きていかなければいけません。これはみんなで守っていることなのですからしょうがありません。

日本国憲法の13条と14条。有名ですよね。皆さんもご存知の通りでこう記されています。

第十三条 すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。

第十四条 すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない

はい。これらは日本国憲法の中でも最も大切な条文の一つなのでちゃんと把握しておかなければいけません。そうです。上記したテレビコメンテーターたちの発言は、基本的にこの「日本国憲法の理念」に著しく反する考え方です。

いや、私だって彼を変態だとは思いますよ?思いますって。あの裁判官は。確かに変わってますがな。

テレビで「この人パンツ一枚だ」って言われたので本人が「パンツじゃありません。水着です」とか…どうでもいい反論をした、とかニュースになってましたけれど、もちろん『普通ではない』とは思いますよ?私だって。

でもね「普通」って何ですかって話ですが、それは「多数派(マジョリティ)」だって話でしかないんです。世の中には「少数派(マイノリティ)」だっていて、日本国に住む人間は憲法に記されている通り、

「少数派(マイノリティ)も認めていかなきゃいけない」

のです。これは日本の憲法に書かれている理念なんです。

テレビコメンテーターの中には、

「個人の趣味はいいんですけれど、ツイッターやインスタで公衆送信するのはいかがか?」

ってコメントしてる人もいるんですけれど、その人もお願いだから憲法を読んでください。

第二十一条 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する

はい、誰でも知ってる21条です。「表現の自由」は保証されているんです。彼が「個人の思いや表現の吐露の場」である「SNS上」で何をしようが表現しようが、

猥褻な映像など「違法な画像」でない限りは…基本的には「批判する」ことは憲法の理念に反します。

こういうことを言うと「批判も一つの表現である」とか小学生レベルの屁理屈をこねる頭の悪い人がいるんですが、完全に間違っていますからね?

だからその「批判」をするなってことを13条と14条で書いてるんだってば。受け入れろってこと。と、言うか「いろいろな人がいることを理解しなさい」ってことなんですけれどね。日本人って…ほんとに差別主義者だらけだからな~。

日本では、多くの人は多くの価値観と多くの宗教・知識とともに生きています。それらはみんな間違ってはいないし『人の自由や福祉に反しない限り』は受け入れなければいけないものだったりします。

この裁判官さんのSNSは明らかな「個人のみの発信の場」でしかありませんので、

イヤなら見るな。

で済む話です。間違いなく「公共の福祉」に反してはいません。絶対に。

「この人に裁かれるのが嫌」

という心境には、裁判官を務める方々は出来る限りの配慮をすべきだとは思います。

しかし、そんなことを言い始めたら「巨人ファンの人間に阪神ファンの俺は裁かれたくない」とか言い始める人間まで出始める可能性まであります。

限度ってものはあります。これも単純な話で、

「じゃあ裁かれるようなことをするなよ」

で話は終わりです。

「変態裁判官だ」とバカにすることはテレビ的に面白いでしょうし、視聴率も取れるのでしょうが、テレビでコメントするのであれば、憲法の理念を勉強してもいない状態でペラペラしゃべるのってどうなんでしょうね?

テレビって「公共の電波」なので大変な影響力があります。特定のタレントさんに「そういう意見」がある分には問題ないと思うけれど、司会者やアナウンサーが同じスタジオにいるのであれば、基本はフォローしないと。

全くフォローしていない勉強不足のアナウンサー、すでに先週だけで何度も見たけど、あれ、大丈夫なのか?

ちなみに、他の新聞などに載ってた通りで、そもそもこの裁判官さん、めちゃ評判のいい人で頭もいいらしいです。間違った判例や犯罪を犯したらその時に叩けばいいんじゃない?個人の趣味くらい…いいじゃん?と思うんですけどね。どうなんでしょう。

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