恋愛において、人が突き動かされるのは、いつの時代も「言葉」だ。
好きな人に自分の想いを伝える決心も、また別れた後の悲しさを忘れるのも。
最近、直木賞作家の西加奈子さんが書き下ろしたショートストーリー
「あなたのからだ」がWebで公開されたのをご存知でしょうか?

これから新しい恋に進もうとしている方も、過去の恋を忘れようとしている方も、
必見の動画となっています。

それでは、ご覧ください!

西加奈子書き下ろしショートストーリー「あなたのからだ」

出典 YouTube

その人を思うと胸が苦しくて眠れなくなる、
食欲がなくなってしまう、
泣きたくないのに涙が出てくる。
それを過去の先輩たちは「恋わずらい」と名づけた。
病という冠がついているけれど、
恋わずらいはきっと、未来のある病だ。
眠れなかったあの夜も、溢れてきた涙の温度も、
知らぬ間にあなたのからだに蓄積されている。
あなたは覚えていなくても(忘れたくても!)
からだが覚えている。
淘汰されてしまった思い出を、
病特有のしつこさで、ずっと記憶している。
恋の記憶を孕んだあなたのからだは、空っぽのそれより強い。
痛みと、甘やかさと、たくさんの涙と熱で出来たあなたのからだを、愛そう。
それは世界でたったひとつの美しさだ。
過去のあなたが用意してくれた、あなただけの美しさなのだ。

西加奈子さんのプロフィール

出典 http://www.glitty.jp

1977年生まれ。小説家。
2004年「あおい」(小学館)でデビュー。
2015年には「サラバ!」(小学館)で、第152回直木三十五賞を受賞。
近著は「まく子」(福音館書店)

実はこれ・・・

西加奈子さんが、軽井沢高原教会に寄せて、書き下ろしたショートストーリーなんです!

「軽井沢高原教会」は、古くからキリスト教文化が息づく軽井沢で大正10年からある教会です。人々が自由に集い語り合った歴史を原点に持ち、今なお季節ごとに行われる行事や毎週日曜の礼拝を通じて、人と人とのあたたかな絆を育み続けているとのこと。

高原教会のメッセージ集

電車の中で見たことがある方も多いのではないでしょうか?
満員電車の中でふと見上げた時、何気なく車内をきょろきょろしていた時、
目に留まって、読んでみると「心に刺さった」などWeb上では共感するという声が
あがっています。

恋をしていない時間も、大切にしてください。
相手に届かない気持ち。
すれ違うお互いの気持ち。
どんなに想っていても、うまくいかない
「恋」もあります。
自信をなくして落ち込んだり、寂しさに
戸惑うこともあるでしょう。
でも、そんな時だからこそ、
もてる時間があります。
今まで、相手のことばかり考えていた毎日が、
じぶんのことを見つめる時間になる。
その時になって初めて、自分の弱さや、
周りの人の優しさに気が付くのです。
一つの恋を終えたばかりの人も、
恋に後ろ向きになっている人も、
今が、あなたにとって大切な時。
自分自身と正面から向き合える、
素敵な時間なのです。
変わらずにあり続けること。
私たちは、軽井沢高原教会です。

あなたの思い描く力で、その恋は未来へと向かいます
お互いに想い合える人がいる。
共に過ごす時間もある。
でも、どこか満たされなくて
いつも不安な自分がいる。
求めるばかりでは、何も変わりません。
今の声を一歩前へ進めたいと願うなら、
あなた自身が変わること。
顔を上げ、目線を先へ。
相手の立場や気持ちを、
思い描き、大切にしてください。
願うとは、求めることではなく、
思い描く力のこと。
大切な人と生きる未来は、
きっとその先に待っています。
変わらずにあり続けること。
私たちは、軽井沢高原教会です。

ひとを想う、不思議なちから。その先に、「あなた」がいます。
生まれたときから結ばれている、親との絆。
気づけば、いつもそばにいる存在。
でも、親にとって子供との出会いは特別です。
親は、あなたに想いを込め、願いを託し、
どこまでも信じようとします。
そんな想いにどうしたら応えられるだろうと、
決して重荷に感じることはありません。
今はまだ、しっかり応えられなくてもいいのです。
親が子供を想う、見返りを前提としない気持ち。
それは、命にあたえられた不思議なちからなのですから。
思いの先に「あなた」がいる。
ただ、そのことに気づくだけでいい。
きっとそこから、あなたの想いが育ちはじめます。
大切な誰かに支えられて、今この瞬間があるということ
キャンドルのやさしい光の中、感謝の気持ちを見つめる。
そんな時間を、夏の夜の軽井沢で。

あなたはただあなたでいれば、それでいい。
あなたが産声をあげた時、
ただ泣くことしかできなくとも、
存在そのままで価値がありました。
なのに人はいつからか、
誰かと比べたり、誰かを羨んだり、
満たされない何かを感じ始めます。
毎朝鏡の前で、ありのままの自分と
向き合っているのに、
気づけば人の物差しで
自分をはかってしまう。
あなたの価値は、あなた自身。
産声をあげたあの時から変わらずに、
ずっと輝き続けています。
だから素直に
自分の強さも、弱さも、
受け入れてみてください。
ありのままでいられるところに
本当の幸せがあるのです。

ちいさな想いから生まれる、ちいさな幸せ。
慌ただしい、いつもの朝。
エンジンをかけ、車を走らせようとしたその時、
道を横切ろうとする黄色い帽子の女の子が現れました。
ブレーキを踏み、先に行くよう合図を送ると、
女の子はちいさな身体をいっぱいに使って
「お先にどうぞ」と笑顔で道を譲ってくれたのです。
そんなちいさな出来事が、
一日の始まりに心をそっとあたためてくれました。
それは、大人であっても、子供であっても同じ。
誰もが持っているちいさなやさしさで、
そばにいる人を幸せにできるということ。
幸せは、そうやって、
ほんのちいさなことから生まれていくのです。

立ち止まってこそ見えるもの、があるのです。
空の鳥を見上げることも、野に咲く花を見下ろすことも、
立ち止まらなければできないことです。
失敗する人生に、価値なんてない。
いかに世の中を順調に、上手く生きていくかが大事。
そんな風に考えながら毎日を過ごしていませんか。
でも本当は、挑戦して、失敗して、
立ち止まったからこそ見えるものがあり、
回り道をしたからこそ気づくことがある。
そうやって見えてくるものには、
どんなに小さく些細なものでも
「美しさ」があり、「価値」があります。
そして、それを見出す力は、私たち一人ひとりに
ちゃんと備わっているのです。

「なるようになる」とは、あきらめてしまうことではなく、想像した自分に近づくこと。

私たちは、自分の中で思い描いた人生を
今その通りに生きています。
無理だとあきらめてしまうのも、
何かに挑戦しようと動き出すのも、
どちらも心のどこかに思い描いた自分です。
「なるようになる」という言葉の意味は、
なんとかなると投げ出してしまうことではなく、
なると思ったものになるということ。
想像した自分に近づくこと。
あなた自身が持っているその「想像する力」で、
夢や憧れを自分のものにしてください。

いま、恋をしていますか。
たったの5分間。
恋をすると、メールの返信が
こんなにも待ち遠しく感じる。
10回メールするよりも、
1回でいいから、
ほんの一瞬でもいいから、
好きな人に会いたい。
そう思うことはありますか。
自分の気持ちに素直になろうとすると、
自信をなくしてしまうことだってある。
傷つくことは怖いけれど、自分にも相手にも
まっすぐでいる勇気が、
それよりずっと大切なこと。
恋は、誰にでも訪れます。
そして、その恋を動かす勇気が、
あなたの世界をもっと広げてくれるのです。

心を洗う。恋を見つける。
電車のなかで、短いメッセージを何度も送りあう。
いつの間にか、人とのちょうどいい距離感を
見つけてしまっている。
誰かを本気で好きになるということが、
なかなか多くはない世の中なのかもしれません。
でも、好きという気持ちは本当はすごくシンプルで、
そんなふうに誰かを思う気持ちを
どこかで探していたりもする。
すこし、でんぱに縛られないところへ、行きませんか。
透明な空気と、みどりを浴び、心を洗う。
まっさらな気持ちになれたなら、そのときです。
会いたいと思った人は、誰ですか。
そして、その恋を動かす勇気が、
あなたの世界をもっと広げてくれるのです。

「いま」に正直な恋を。
いまの恋は、いましかできません。
もしもあなたが、いまの想いにうそをつき
伝えないほうを選べば、
いつかきっと、くやんでしまう。
未来のことを仮定してばかりの恋では、
「いま」という一瞬が
なにごともなく、過ぎていってしまいます。
めんどうだって、わがままだって
泣いて笑う人生のほうが、
きっとじぶんに正直で
満ちみちたものになるはずです。
恐れずに、「いま」に正直な恋を。

自分で自分の恋を難しくしていませんか。
自分の恋なのに、誰かの恋と比べてしまう。
いい人を探しているはずが、気がつくと欠点ばかり探してしまう。
この春、そんな後ろ向きな自分と
サヨナラしてみませんか。
新しい恋は、誰かが運んでくるのではなく、
新しいあなたが連れてくるもの。
自分を見つめ、気持ちを前に向かせることが
きっと、いい恋への近道になるはずです。
いい恋って、なんだろう。

なんか優しく、そして力強く背中を押してくれる言葉達が、
すごく安心感を与えてくれるいい文章ですね!!

個人的には、「あなたはただあなたでいれば、それでいい。」の文章でした。
確かに、赤ちゃんの時は何もすることができず、泣くだけだったのに、存在が価値だったのに対して、いつの間にか周りを見て、知識をつけて、それが増えれば増えるほど、自分自身で価値というか、存在を決めつけてしまってたんだなという気づきがありました。

あなたはどの文章がささりましたか?

SNSでの反応

いかがでしたでしょうか?
人を動かす「言葉の力」は偉大ですよね!

SNS上では涙が溢れそうという意見が多く、広告で、言葉で、
ここまで多くの人たちの心に響き、動かせるのは本当に素敵なことですね。

あなたも、ふとした時に電車の中を見回してみてはいかがでしょうか!?

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