「あの人絶対に実年齢に見えない」というような人が時々いますよね。整形しているとか、若作りしているというのではなく「年齢がどうにも掴めない」という人。ところがいったい何歳なのか想像がつかないのは、どうやら人間だけではないようです。

ピーターパンキャットと呼ばれるsand cat(砂猫)

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年を取らないピーターパンにちなんで海外ではそう呼ばれているのがこちらの猫。写真を見る限り、仔猫なのかそうでないのかはわかりにくいですよね。日本では砂猫(すなねこ)と呼ばれているsand cat(サンドキャット)。アラビア猫種の中でも一番小さい猫なんだそう。

北アフリカや中央アジアなどの砂漠地帯に生息

Sand Cat - Felis margarita
by aardwolf6886

普通の家猫の半分ほどの大きさにしか成長しないといわれるこの砂猫は、その名の通り北アフリカ、中央アジア、アラビア、パキスタンなどの砂漠地帯に生息。現在、絶滅の危機に瀕しているといわれている希少な猫なのです。

野生の猫なのですが、他のワイルドキャットに比べると家猫に近い風貌をしています。でもこの可愛く小さな砂猫は、見た目よりも遥かに強い生き物。砂漠地帯で生息しているだけあって、夜は−5℃、日中は52℃ほどまでにもなる厳しい温度変化にも対応できる体質。

大きな耳は夜行性の特徴

Sand Cat
by charlieishere@btinternet.com

大きな耳がまるでチャームポイントのような砂猫ですが、砂漠地帯で夜行性動物として生きている砂猫にとっては目の代わりに耳で獲物を感じ取る必要があるために、大切な役割を果たしているのです。

Sand cat a bit afraid
by Tambako the Jaguar

暑い日中は穴に入って熱を避けています。

仔猫の砂猫と比べてみると…

Licensed by gettyimages ®

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確かにあまり変わりません(笑)。大きな耳とふっくらした顔つきが幼く見せているのでしょう。それにしても年齢不詳過ぎですね。

この砂猫が絶滅の危機に瀕している理由は、やはり珍しいから、可愛いからという理由で違法にペットとして取引する密猟者がいるため。飼い猫としては適さないために飼ったとしても家の中では長く生き延びることもできないそう。

更に面白半分で「スポーツ」と称してこの小さい砂猫を狩るハンターたちもいるのだとか。現在、砂猫を守る日利益団体のメンバーたちが保護を訴えています。

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元々野生動物なために、見た目が小さく可愛くてもやっぱり性格は獰猛なところも。チーターやヤマネコの赤ちゃんを家で飼いたいと思う人はあまりいないでしょう。

砂漠では、「スネークハンター」として知られる砂猫。食べるものが限られている砂漠で彼らが主食としているのが蛇、トカゲなどだとか。狩りの姿もヒョウやチーター、ライオンなどと同じようにまず獲物の首に噛みつき窒息死させるのだそう。

可愛い姿からは想像もできないですが、結局はこの砂猫も野生のネコ科動物なのです。

可愛いから飼いたいと思うのではなく、希少な野生動物はやはり私たち人間が保護に努めるべきではないでしょうか。砂猫に限らず、興味本位でハンティングしたり密猟する人たちは後を絶たず、野生動物を脅威に晒しています。

私たちが生きる場所に平穏さを求めるならばそれは動物も同じこと。彼らの生息地をむやみやたらに荒らすことだけは止めてほしいものです。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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