記事提供:Doctors Me

医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
徐々に暑い日が多くなり、ニュースで熱中症の話題が上がることが出てきました。熱中症は誰もがなりうる病気で非常に注意が必要なので、今回は熱中症と天候や時間帯の関係について医師に聞いてみました。

熱中症の症状について教えてください。

熱中症は、高温多湿な環境に長くいることで、体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態をいいます。

熱中症の症状は、軽症の熱けいれん、中等症の熱疲労、重症の熱射病の3種類に分類されており、軽症のものでは手足のこむら返りやけいれんから始まり、重症では意識障害も起きる病気です。

熱中症は気温が低い日でもなりますか?

基本的には気温が高く体内の温度がコントロールできないときになりやすく、気温の低い日にはなりがたい病気ですが、脱水などのために同じ症状になることはありえます。

熱中症はくもり、雨の日でもなりますか?

熱中症はみなさんのイメージでは暑い晴れた夏の日が多いかとおもいますが、実はくもりや雨の日にもなりやすい病気です。
くもりや雨の日は、晴れよりも気温自体は多少低いかもしれませんが、圧倒的に湿度が高く、この多湿の状況が熱中症の原因になるのです。

私たちの体は体温の調整を、汗によっておこなうことが多く、その汗が蒸発するときに体の体温を奪ってくれることで体温を下げます。それが、ムシムシした湿度の高い日には汗が蒸発しないため、体温が体内にこもりっぱなしになってしまいます。そのため、くもりや雨の日にも熱中症にはなりやすいです。

熱中症は夜間でもなりますか?

熱中症は炎天下の昼間に活動した際になることが多いですが、病院に救急車で熱中症として運ばれてくる高齢者は夜間に寝ていて、翌朝や夜に運ばれてくることが多いです。

高齢者の方々は夜間に冷房を付ける習慣がなく、昔ながらの家は風通りのよくない家も多いために、気付いた時には室温が高くなってしまっており、それでも気付かずに寝ていると熱中症にかかります。

対策として、夜間の室温調節をしっかりおこない、脱水の予防のために、寝る前に水をコップ1杯でもよいので飲むようにしましょう。

熱中症で命に関わることはありえますか?

熱中症は重症になると脳の浮腫なども生じることもあり、意識障害や、体のミネラルバランスが崩れきってしまうと、命の危険にまで瀕することもあります。

熱中症を軽く見ていることは危険ですので、これから暑くなる季節には注意をしましょう。

≪心臓が弱い人は熱中症にもなりやすい…?≫
あなたの心臓は大丈夫?【心臓病リスク】チェックしておきましょう!

医師からのアドバイス

天候は熱中症に関わる大変大きな要素であり、ここまで述べてきたとおりこれからの季節に非常になりやすい病気です。

こまめな水分補給と空調調節などの簡単な対策で予防できますので、気をつけていきましょう。

(監修:Doctors Me 医師)

この記事を書いたユーザー

Doctors Me(ドクターズミー) このユーザーの他の記事を見る

Doctors Me(ドクターズミー)は、医師、薬剤師、歯科医、栄養士、カウンセラー、獣医に相談できる、ヘルスケアQ&Aサービスです。医師をはじめとする専門家が解説する人気コラム、病気・症状の体験談等を配信中!

権利侵害申告はこちら