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医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
人間ドックやメガネを作るときに眼科検診を受けると、目の状態を調べるためにさまざまな検査が行われます。いわれた通りに受けてみるものの、「これ、何を調べてるんだろう?」と疑問に感じることはありませんか?

今回は眼科検診での検査について、詳しい話を医師に聞いてみました。

「気球を見る検査」は、何を調べているのですか。

気球や木、ヨットなどの画像をのぞく検査装置を「オートレフラクトメーター」といいます。この検査は「客観的に目が光をどの程度曲げる力を持っているか」を検査しており、この検査結果をもとに、視力検査を行います。

目は外から受け取った光を集光し、曲げることで、目の奥に焦点を合わせます。この検査では、その「光を屈折させる力」を測定しているのです。

また、角膜のカーブを測定し「どれぐらいの直径の球形と似たカーブをしているか」を検査しています。これで、近視遠視乱視の程度を知ることができます。

「気球を見る検査」を正しく検査するために、心がけることはありますか

【正しく検査するために】

1.目に力を込めて、指標を見ようとしてしまうと、正しく検査されないことがあります。力を抜いて、ぼうっと正面を見るのがよいでしょう。

2.目の表面が乾いていると、正しく検査できません。機械に顔を乗せる前に何度かまばたきをしましょう。

3.まぶたやまつ毛がかぶさると、正しく検査できません。できるかぎり大きく目を見開くようにしてください。

4.あごを検査台の奥まで入れ、顔の重みを検査台にかけ、やや前のめりにおじぎをするような感じで、おでこも検査台にしっかりつけるようにしてください。

眼の病気がなければ、この検査結果をもとにした検査用メガネがよく見えるはずですが、病気が目にある場合は、それだけでは視力が出ませんので、視力検査を受けることが必要です。

「赤と緑の円のどちらが見えやすいか」という検査で、何がわかりますか。

この検査は、近視や遠視について、かけている検査用メガネの度が適切かどうかを調べるものです。赤と緑の光では波長が違うため、目の中で焦点を合わせる位置が微妙に異なることを利用しています。

近視や遠視の場合に、「円がくっきり見える」ことがどういう意味を持つのか、患者さんが知ってしまうと、先入観から正しく検査ができない可能性がありますので、ここでは省略します。検査員に見えたままを答えてください。

眼球に光を当てて診察すると、どんなことがわかるのですか。

顔を検査台に乗せ、光などを当てる検査があります。ちなみにこの検査台は、顕微鏡の一種で、細隙灯顕微鏡(さいげきとうけんびきょう)と呼ばれています。
この検査では、医師は以下のことを見ています。

・強い光を当てた場合に瞳がどのように反応するか
・視線の位置にずれがないか
・まつ毛、瞼、涙腺、まつ毛のふちにある汗腺や脂腺の様子
・角膜(黒目)、結膜(白目)、水晶体の状態

目の前にレンズをかざしながら光を当てると、通常は見ることができない目の奥(眼底、網膜)や視神経も観察できる、非常に大事な検査です。

眼科の定期検診はどのくらいの頻度で受ければいいですか?

学生のころは学校の視力検査で眼科への受診指示が出ることがありますが、社会人になるとなかなか眼科に受診する機会はないかもしれません。

何も症状がなくても、近視が強かったり、血縁に眼の病気がある場合は、1〜2年に1度、近くの眼科を受診するといいでしょう。

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最後に医師からアドバイス

人間ドックや職場健診で眼科検査が含まれている場合もありますが、ほとんどは簡単な視力検査、簡易版の眼圧検査、瞳を開かない状態での眼底カメラ検査のみが行われます。
運転免許更新の際の眼科検査も、ごく簡易なものであり、病気がないことを保証するものではありません。

これらの検査では検出できない眼の病気もありますので、気になることがあれば、ぜひ眼科でご相談ください。

(監修:Doctors Me 医師)

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