次回のNHK朝ドラは「ひよっこ」ヒロインは有村架純

NHKは、2017年春からの連続テレビ小説が『ひよっこ』に決まり、ヒロインを有村架純さんが務めると発表しました。

「あまちゃん」では、ヒロインの母親・春子の少女時代を演じて注目を集めた有村さん。その時にも「まるで本当の昭和のアイドルみたい!」と評判になり、本人もよくインタビューなどで「私、昔の顔ってよく言われるんです」と語っていました。そんな有村さんが演じるヒロインは、高度成長期に集団就職で上京するという、まさにTHE昭和なヒロイン。これは期待できそうです!

「ひよっこ」は、東京オリンピックが開催された1964年から始まる物語。
高度成長期の真っただ中、日本の発展を支えたのは、地方から上京し懸命に働いた名もなき人々でした。この物語のヒロインも、そんなひとり。集団就職で上京した“金の卵”ヒロインが、自らの殻を破って成長していく波乱万丈青春記です。

出典 http://www6.nhk.or.jp

この「金の卵」というのは、地方からの若年労働者の事。1954年(昭和29年)からの15年は、集団就職が盛んに行われており、この「金の卵」という言葉はドラマの舞台となっている1964年の流行語でもあります。最盛期当時の「金の卵世代」は、今では60歳から75歳になりました。

ドラマの舞台は高度成長期の日本

2001年『ちゅらさん』2011年『おひさま』に続いて3回目の朝ドラ脚本を担当する岡田惠和さんは「新しい日本がスタートして、まだ「ひよっこ」だった時代を懸命に生きた人の人生を観ることで、今を生きるためのヒントになれたら、そう思っております」とコメント。ドラマの舞台は、東京オリンピック目前の1964年から始まります。

この時代は今の日本を作ってる?

東京オリンピック目前の日本とは、一体どんな時代だったのでしょうか?この頃の日本は高度成長期と呼ばれ、とにかく勢いがありました。1955年から1973年までの間に、実質経済成長率はなんと年平均で10%を超え、欧米の2〜4倍にもなったというから驚きです。この頃に作られたものや、ブームになったものなどが、今の日本人の生活の基盤になっていると言っても間違いないでしょう。

三種の神器の登場!

この時代、新しい時代の生活必需品として大々的に宣伝され大ブームになった家電が三種の神器です。これ、何だかわかりますか?正解は、電気冷蔵庫・電気洗濯機・白黒テレビ。今ではどの家にも普通にあるこの3つの家電ですが、当時は一般的な家庭が少し頑張れば買えるという「夢の家電」だったのです。

白黒テレビ

出典 http://www.sharp.co.jp

1952年末、SHARPが国産第1号テレビを発売します。翌53年には他社に先駆け量産を開始。この頃から「「目の付けどころがシャープ」だったんですね。販売価格は、17万5千円。高卒の初任給が5,400円の時代でした。

ちなみに、日本で最初のCMが放送されたのもこの高度成長期。1953年に初めて民間テレビ局(現在の日本テレビ)が開局し、民放テレビコマーシャル第1号として流されたのが、このセイコーの時報CMです。

出典 YouTube

しかし、実はこのCMは最初の放送はわずか3秒で中止に。というのも、フィルムが裏返しにセットされてしまっていたのだとか。結局、日本のCM第1弾として正午に放送される予定が、お茶の間の人たちがフルサイズでの見られたのは、同日夜7時の2回目の放送の時でした。

「こちらは日本テレビです」で始まったり、時計がゼンマイだったりと、今見るととても新鮮なCMですね。

電気冷蔵庫

出典 http://www.toshiba.co.jp

国産第一号の冷蔵庫を作ったのは東芝。1930年のことです。それまでは家庭で飲むビールやジュースは、水や氷で冷やしたりしていた為、いつも生ぬるかったのです。それが「冷やして飲むとこんなに美味しいんだ!」となり、今度は飲み物がよく売れる様になりました。こうして、どんどん好景気が循環していたんですね。ちなみに、最初の頃は冷蔵庫だけで冷凍庫は付いてなかった為、冷蔵庫が普及した後もアイスや氷はお店に買いに行くものでした。

電気洗濯機

出典 http://www.toshiba.co.jp

国産第一号の電気洗濯機を作ったのも、これまた東芝です。電気冷蔵庫と同じ1930年に、日本初のタイムスイッチ付き洗濯機を発売しました。「洗濯をしながら、ほかの家事が出来るという効率的な家事の提案」で売り出しました。今では当たり前に感じることですが、当時は洗濯中は洗濯以外の事が出来ないだけでなく、体力を使う大変な仕事だったんですよね。しかし最初のうちは、脱水はローラーを手で回して絞る手動式でした。

これらの家電に加え、電気釜(炊飯器)電気掃除機の普及もあり、女性が家事にかける時間が飛躍的に短くなり、その結果女性の社会進出に大きく影響していると言えます。

当時の商品は、今見ると当たり前なのに不思議なことばかり!

これらの家電の様に、今ではすっかり当たり前になった商品が、当時は大きな驚きで迎えられたり、大ブームになったりしていました。例えば、ナイロンストッキングもその一つです。

「はいてないみたいで恥ずかしい」

出典 http://www.atsugi.co.jp

ストッキングは、戦後にアメリカから入ってきたファッションのひとつですが、国内では絹製の高価なものしかなく、一般の人が気軽に購入できる様なものではありませんでした。

そこで、1961年に国内最初にナイロンのストッキングを発売したのが肌着メーカーのアツギです。すでにアメリカで発売されていたナイロンストッキングを知り、試行錯誤して国内での製造販売にたどり着いたそうですが、当時は「まるで素足の様に見えるから恥ずかしい」と日本女性に受け入れられず、なかなか売れなかったのだとか。

その後、1967年の爆発的なミニスカートブームもあり、ストッキングは人気アイテムとして定着して行きました。多くの日本人が衝撃を受けたミニスカートも、今では定番アイテムになりましたね。

国内どころか世界初!のインスタントラーメン

出典 http://www.chikinramen.jp

1958年に日清食品が発売した「チキンラーメン」が、世界初のインスタントラーメンです。「お湯をかけて2分間」で食べられるため「魔法のラーメン」と呼ばれ、爆発的な売れ行きを見せました。販売価格は1食35円。ちなみにその当時、うどんは1玉6円。チキンラーメンは、店頭でラーメンを食べるのと変わらない値段でした。それでも発売してすぐに品切れ状態で手に入らなくなるほどの大人気!「今夜はインスタントラーメンよ」という言葉は、今日はご馳走!という気分になれた時代です。

レジャー・ブーム

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きっと今の若い人たちが一番驚くのが、レジャー・ブームかもしれません。今では、休日に趣味や旅行などを楽しむ事が当たり前ですが、以前は「レジャー」は特別な人達が過ごすもので一般人には関係ないというイメージでした。

しかし高度成長を遂げ、多くの人が時間的・経済的な余裕を手にする事が出来た事、映画館などの娯楽施設が普及した事で、一般市民の間にも「日常的にレジャーを楽しむ」という感覚が生まれ始めました。1961年には、スキー客が100万人を突破して大きなニュースにもなりました。

海外旅行の自由化

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日本では、1964年以前は、留学や移住などの目的がある場合にしかパスポートは発行されませんでした。つまり今の様に、個人が気軽に海外へ観光旅行に行く事は出来なかったのです。おそらく「レジャー・ブーム」と聞いて、海外旅行を想像した人もいるかもしれませんが、その時はまだ個人が気軽に海外に旅行できる時代ではなかったわけです。

1964年に海外渡航自由化がありますが、最初の頃は大変に高額だった為、すぐには旅行者は増えませんでした。しかし、1970年のジャンボ機登場により、高額な旅行代金が大幅に引き下げられると海外旅行ブームが到来します。1969年~1973年の4年間で4倍以上となる223万人が海外に出かけました。

当時は飛行機そのものが珍しかった時代なので、搭乗すると飛行機内の写真を撮りまくる人だらけで、なかなかみんな着席しなかったそうです。

外食ブーム

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高度成長期の後半1970年になると「外食元年」と呼ばれ、外で食事をする事がちょっとしたブームになりました。外食がブームって、なんだか不思議な気がしますが、それまでは一般的な家庭では外食というものは特別な日の食事だったのです。1970年はファミリーレストランのすかいらーくが第1 号店オープン、同年大阪万博にケンタッキーフライドチキンが出店、翌71年はマクドナルドの第 1号店が銀座にオープンしました。

今ではすっかりお手軽な食事の代表になっているマクドナルドですが、当時はちょっとしたご馳走でした。1970年には1人1年当たりの牛肉量3kg以下、牛肉は贅沢な食事のイメージです。

そんな中、牛肉100%のハンバーグが食べられるマクドナルドは、いかにも「アメリカ」という雰囲気もありとてもワクワクする食べ物でした。マクドナルドを食べた子供が「昨日、マクドナルド食べたんだぜ!」と友達に自慢した位です。

今でも馴染みあるものが次々と誕生した時代

いかがでしょう。高度成長期とは、今でも馴染みあるものが次々と生まれ、そして成長していった時代でもあるのです。よく知っているものたちの歴史を少し新鮮な気持ちで見る事が出来ると同時に、今ある私たちの生活について改めて色々と考えさせられたりします。

連続テレビ小説「ひよっこ」は、今秋から撮影がスタートし、2017年4月3日から放送される予定です。ヒロインの成長ドラマも楽しみですが、この時代に生まれた様々なアイテムや出来事に目を向けて観ると、また違った楽しみ方ができそうですね。

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