記事提供:Doctors Me

医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
つらい胃痛の経験はおもちでしょうか。空腹になると痛くなる…というかたもいらっしゃるでしょう。そんなとき、痛みを和らげるにはどうしたらいいのでしょうか。
今回は、痛みがあるときの胃はどんな状態なのか、どう対処すればいいのかなど、胃痛についての詳しい話を医師に聞いてきました。

胃の役割について教えてください

胃の役割は食べ物の消化で、流れとして以下の働きをします。

・食べ物が一気に小腸に流れないよう調整する
・胃の中でタンパク質を吸収しやすい形に分解する
・胃酸によって殺菌を行う

胃が痛むのは、胃がどうなっているときですか?

胃の痛みといっても「シクシク(継続的な鈍痛)」「キリキリ(局所的な鋭い痛み)」、あるいはそれが交互に…など症状はさまざまです。

基本的に胃が痛むときは以下の状態が考えられます。

・胃酸などで粘膜が傷つき、潰瘍などができて痛む
・胃の動きが亢進し過ぎ、胃酸などで痛む

どちらの場合も、胃の中に食べ物がない状態で胃酸が出ることで痛みが出ますので、空腹時に多くみられます。
また、痛む箇所は、胃ならみぞおち、十二指腸ならみぞおちの右側や腰の右側です。

胃が「シクシク」「キリキリ」するときは、どのように対処したらいいですか?

胃の中にある胃酸を中和して、粘膜を防御する必要があるので、胃酸を抑える、胃粘膜を防御する薬を飲むのが効果的です。

薬以外では、水分や牛乳を飲んで胃の粘膜を守ることも効果があります。牛乳を飲む場合は、含まれている脂肪分がかえって胃酸分泌を促進する場合があるので、低脂肪牛乳をおすすめします。

胃に鈍痛を感じるのは胃がどうなっているときですか?

胃や十二指腸の潰瘍では、典型的な痛み方として胃が「シクシク」「キリキリ」しますが、場合によってはさらに鈍い痛みが起こることもあります。

また、胃にがんなどの腫瘍や、慢性の炎症が起きると、空腹かどうかとは無関係に鈍痛が起こることがあります。

そのほかに、胃があると思われる部位に鈍い痛みを感じる場合でも、胃以外に原因があることもあります。その場合、胆石胆嚢炎(たんせきたんのうえん)、慢性膵炎(すいえん)、虫垂炎(ちゅうすいえん)の初期症状の場合が考えられます。

胃に鈍痛を感じるときは、どのように対処したらいいですか?

胃に鈍痛を感じるときは、胃炎や消化性潰瘍(胃潰瘍・十二指腸潰瘍)の可能性が高いので、まずは胃酸を抑える、胃粘膜を防御する薬を飲んで下さい。

それでも痛みや熱があるときは、胃の不調が原因ではない可能性があります。そのさいは病院を受診した方がいいでしょう。

胃痛のとき、すぐ病院に行くべきという目安はあるでしょうか?

病院に行くべきという目安として、以下を参考にしましょう。

1.痛み方が変わったとき
激痛を感じる、痛みの頻度が増える、特に腹痛がお腹全体に感じる場合は、胃や十二指腸に穴が開いている可能性があります。

2.便が黒い
便が海苔の佃煮のような黒色の場合は、胃や十二指腸潰瘍等で出血している可能性があります。すぐに病院を受診した方がいいでしょう。

3.発熱した
通常、潰瘍で熱は出ませんが、胃の不調が原因ではない可能性があるので、この場合も病院を受診してください。

≪自分の胃腸に耳を傾けたことはありますか?≫
あなたの胃腸、お疲れではないですか?【胃腸お疲れ度】診断!

最後に医師からアドバイス

胃が「シクシク」「キリキリ」痛む、さらに鈍い痛みがある場合は胃や十二指腸が原因の可能性が高いです。
痛み、黒い便、発熱などの「病院で早めに受診した方がいいというサイン」には気をつけて下さい。

また、原因が必ず胃だと思い込まない方がいいでしょう。

(監修:Doctors Me 医師)

この記事を書いたユーザー

Doctors Me(ドクターズミー) このユーザーの他の記事を見る

Doctors Me(ドクターズミー)は、医師、薬剤師、歯科医、栄養士、カウンセラー、獣医に相談できる、ヘルスケアQ&Aサービスです。医師をはじめとする専門家が解説する人気コラム、病気・症状の体験談等を配信中!

権利侵害申告はこちら

Spotlightのライターなら1記事最大3000円もらえる!日本最大級メディアでライターデビューのチャンス