育て上げネットの工藤さんからこんなお題を頂いたので書いてみます。そして、この質問はリアルに学生から受けたことがある問いでもあります。

就活うつの寸前でした

実はぼく、今話題の「就活うつ」に分類されるであろう症状に、就活当時陥っていました。いやー、あぶなかった…。

ぼくの頃(2009年卒)は今よりもまだ状況はましで、本格的な採用活動は4月からでした。2月あたりからぼちぼちエントリーシートを提出し、4月から一次面接がバンバン入っていく、という感じ。

エントリーシートは100件以上出しました。で、通った会社をひたすら受ける。会社研究なんてろくにやってませんでしたね。

当時のスケジュールがGoogleカレンダーに残っていて感慨深いのですが、ぼくは4/2~4/19まで、毎日2件以上の面接を入れるというハードスケジュールで就活していました。多い日は最大4件。1日4件面接!何をしていたんでしょうね。

その努力で受かればいいんですが、ぼくはコミュ障なもので、もう、ほとんど1次面接落ち。早稲田政経ならイケると思ったぼくが甘かった。

第一志望だったヤマハも、感触よかったのに最終直前で落ちてしまいました。ソニーは最終まで行ってこれはいけるか、と思ったらお祈り。アーメン。南無阿弥陀仏。アッラーよ!死にたい。

ぼくが就活をした2009年度は「超売手市場」で、周囲の同級生たちはバンバン内定をかっさらっていました。

ぼくは4月の半ばに入っても、どこにも引っかからず…あぁ、リクルートスーツきついっす…同級生の顔を見たくない…。リクスーでゼミに行くのが辛い…。

そんなこんなで、まだまだ行けるかなぁと思っていたら、案の定、4月の半ばに身体に不調が訪れました。

喉にピンポン球がつっかえているような感じ(いわゆる「ヒステリー球」)が一日中収まらず、食欲も減退し、朝ごはんを食べると吐き戻してしまいます。心は元気なつもりだったのですが、身体は正直なもので、かなり来ていたようです。

幸い、ぼくの場合はそんな不調のなかでも、ルネサステクノロジ(現ルネサスエレクトロニクス)という会社に内定をいただくことができました。

この会社は絶賛大不況の会社なのですが、当時はリーマンショック前だったので、決して悪くない選択のように思えました。あぁ、ひとまず4月で就活が終わった…。

就活を続けるという選択肢もあったのですが、内定後はすぐに就活を切り上げました。身体が持たない気がしたのです。幸い身体の不調は夏には収まりましたが、今でもストレスが溜まるとヒステリー球が再発します。もうあれから8年も経っているのに…。

あのまま続けていたら、ぼくは間違いなくうつ病になっていた自信があります。本当に、景気が良かったから助かったようなものです(ちなみに夏にはリーマンショックが起こり、一気に就活戦線は厳しくなります。内定取り消しなんていう話も…)。

まずは体調を整えることから

というわけで、まだ内定をもらえておらず、焦りのなか日々を生きている人は、ぜひ自分の健康状態をチェックしてみてください。

ぼくのように、自分では元気だと思っていても、不眠、喉の違和感、感情の揺らぎが大きくなる、といった影響が発生しているかもしれません。突然涙が出てきたりしませんか?それ、ちょっと危ないかもしれません。

一般的にうつ病は、一度罹患してしまうと、復帰するまでに相当な時間が掛かります。兆候に気づくことができたのなら、早期に対策をすべきです。ぼくのように8年経っても、折に触れて症状が出ることもあります。

うつ病にだけは、ならないようにしましょう。これがまず第一に伝えたいことです。

もしも危ないな、と思ったら、都内ですと「Light Ring」の傾聴プログラムがおすすめです。自分の境遇をぶちまけることで、だいぶ楽になるはず。

世界を広げよう。就活なんて、やめちまえ

とまぁ、「うつ病にだけはなるな」といっても、不安からは逃れられないでしょう。ぼくも、当時同じことを言われても「そんなこと言っても、どうすればいいんだ!?」という怒りを感じていたかもしれません。すみません。

そんな方におすすめしたいのは、幅広く世界を見てみることです。これもまぁ、月並みですが…。

就活なんてものは、人生の選択肢のひとつにすぎません。得意な人は受かりますが、苦手な人は頑張ったところでダメかもしれません。

ぼくはコミュ障だったので、ほとんど会社に落とされました。なんとか入った会社は、今をときめく不況企業でした。

サラリーマンは結局二年しか持たず、三年目にフリーランスになりました。

一般的にはイレギュラーなキャリアですが、今は幸せに働いています。年商は3,500万円ほど、自分で会社も創りました。

ぼくを落とした会社に、ざまあみろと言ってやりたい。小学館・集英社・講談社あたり!!

「就活」をして「正社員」になる、というのは王道のキャリアかもしれませんが、世の中には無数の例外があります。ぼくは結局ドロップアウトしてしまいました。今苦しんでいる人には、ぜひその「例外」にも目を向けてほしいと思います。

具体的には、「一般的な就活をせずに、社会で活躍している人」の話や、「会社ではなく、NPOで働いている人」、「フリーランス、自営業をしている人」、「大学を4年で卒業せず、休学した人」の話を聞くのがおすすめです。

いかに自分がひとつの道しか知らなかったか、痛感しますよ。今はいい時代で、いろ~んな選択肢が開かれています。「ランサーズ」「クラウドワークス」「シュフティ」あたりを使えば、ノンスキルでも普通に食っていけますしね。

今は21世紀です。内定なんてものは、もらえなくても何とでもなります。世間の目は気になるかもしれませんが、それは結局、自分で自分を縛りつけているだけなんですよ。こだわっているのは、あなただけ。

「就活をやめる」のはマッチョな道ではありますが、向いていない就活をこれ以上続けるよりは、建設的な道になります。うちのアシスタントは新卒フリーランスで、99円で本も作っているので気になる方はどうぞ。いいこと言ってます。

気楽につづけるのもよし

みなさんが「まぁ、今年内定もらえなくても何とかなるかな」と本気で思えるのなら、ゆるーく就活をつづけるのもありです。とりあえず出口が見つかれば、一気に気がラクになるものですし。

その際にオススメなのは、リクナビやマイナビに載っていない会社に焦点を絞ることです。世の中には、求人サイトを利用していないけれど、人材を求めている会社は無数にあります。ここら辺、詳しくは昔書いた記事をぜひご覧ください。

関連記事:就活解禁。社会人4年目の僕が学生に伝えたい、たったひとつのこと

また、最近は「地域おこし協力隊」の求人も充実してきています。こちらは日本全国の地方で3年間、準公務員として働くことができる仕組みです。

外れ自治体があるのでそこは気をつける必要がありますが、未経験でも採用されることも多いので、行き詰まった方はぜひ選択肢に入れてみてください。

関連記事:安倍政権肝いりの「地域おこし協力隊」で失敗する若者が続出しそうな件

学外のコミュニティに所属しよう

就活に限らず、苦しい境遇にあると、自分のうちにこもってしまうようになります。他人との接点は疎遠になり、所属するコミュニティは減っていきます(バイト、サークル、ゼミ…)。

しかし、弱っているときこそ、コミュニティは必要です。もしも今みなさんが苦しい思いをしているのなら、ぜひ学外のコミュニティに目を向けてみて下さい。

自分の境遇を一度リセットできるような、フラットな関係性でつながりなおすことができるかもしれません。

コミュニティは無数に存在しますが、たとえば「ETIC」あたりは、オルタナティブな生き方をしている学生が多く集まるので、刺激を受けられるはず。「就トモカフェ」も良いコミュニティですよ。

会社で働くだけが人生じゃないですよ

タイムスリップして当時の自分に何かを伝えられるとしたら、「会社で働くだけが人生じゃないよ」と伝えたいですね。これはホントに、間違いなく真実です。

まぁ、当時の自分に「おまえは3年後、フリーランスとして独立して、ライター、コンサルタントとして生計を立てているぞ」と伝えても、まずピンとこなかったとは思いますが…。

いやはや、人は本当に何をするのかよく分かりませんね。就活に失敗する成功するなんて、人生で見たら超マイクロな話です。人生は長いのです。たかが就活で失敗したからといって、何も凹むことはないのです。

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