賛否の分かれる公の場所での授乳。スポットライト内でも取り上げられることが多い題材です。授乳は赤ちゃんに必要なご飯であり、神聖な行為という認識を持つ人もいれば、公の場所では不適切な行為であり非常識だという認識の人もいます。

日本を含めて現在ほとんどの国で母親と赤ちゃんの為の設備が万全とは言いがたいのが実情です。つまり常識云々を抜きとしても母親にとって非常に子育てがし難い環境であるといえます。

アメリカのコネチカット州に住むジェシーさんはその授乳をめぐりとても恐ろしくも心温まる経験をされました。

自身がその一部始終を撮影した動画をfacebookに投稿し、世界中で大きな話題となっています。

彼女はその日の朝ショッピングセンター内のカフェにいました。赤ちゃんはミルクを欲しがるのを待ってはくれません、その場で授乳をすることにしました。

すると偶然居合わせた男性客が授乳するジェシーさんに対して猛烈に怒りを露わにします。

「授乳は他のところでやってくれよ、すごい気持ち悪いんだ!!」

大柄な男性はスキンヘッドといういでたち、とても恐ろしいのをこらえてジェシーさんは反論します。

「私にはここで授乳をする権利があります、構わないでそっとしておいてください」

コネチカット州では公共の場で授乳することは法律で認められた正しい行為です、だからこそジェシーさんは「自分はここで授乳をする権利がある」と、主張したわけです。

しかしその言葉は男性客の怒りに油を注ぐ結果となりました、男性客は彼女に近づくと大きな声で罵声を浴びせかけます。

「あー気持ち悪い!気持ち悪い!あんたすごい気持ち悪いんだよ!!」

この時点で身の危険を感じたジェシーさんは万が一のことに備えて動画を撮影し始めます。

出典 https://www.youtube.com

男性客はしつこくジェシーさんを睨みながら心無い言葉を叫び続けます。

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そんなことは知りもしない赤ちゃんは夢中でミルクを飲んでいます。

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なおも苛立った男性客はジェシーさんを威嚇するように店内をうろうろ。

恐怖に震えるジェシーさんの元に一人の女性が近づいて来ます。

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緑色の服を着た女性はジェシーさんに「大丈夫よ」と、声をかけ自ら男性客との間に立ち盾となります。

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さらに赤い服を着たカフェの店員も駆けつけます。

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また一人、また一人と店員が集まります。

緑色の服を来た女性は男性客に向かって

「あなた失礼よ!嫌なら見なければいいでしょう!私はここで彼女を守るの。」

と、ハッキリと非難しています。


ついには授乳するジェシーさんを取り囲むように人の壁が出来ます。

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思わぬ展開にたまらなくなった男性客はカフェを後にします、出入り口までガッチリとマークした店員に注意を受ける場面も。

緊迫した様子を記録した一連の映像をご覧ください。

出典 YouTube

動画には涙声のジェシーさんのこんな言葉が入っていました。

「こんなにも素晴らしい人たちが私のことを守ってくれる、本当にありがとう…」

後のニュース番組のインタビューにも勇敢に自分を守ってくれた人たちの温かさに改めて感謝の気持ちを述べています。

ジェシーさんは世の中の母親のため、授乳をするという行為の正当性を訴えるために自身のFacebookでことの一部始終を報告することにしました。

現時点ではFacebookの投稿は8万件以上シェア・動画は840万回以上も再生されています、さらに地元のニュース番組でも取り上げられそれが大きな波紋を広げています。

ニュース番組やジェシーさんのFacebookのコメントにはジェシーさんを擁護し、男性客を非難する意見がほとんどです、しかしその中にはジェシーさんが公の場所で授乳したことに否定的な意見も少なくありませんでした。

公の場での授乳を考える。

Licensed by gettyimages ®

ジェシーさんの場合を考えてみましょう、彼女が授乳をしていたのはショッピングセンター内のカフェでした。動画を見る限り彼女の周りを遮る壁などは見当たりません、授乳ケープを使っている様子もありませんでした。つまりカフェにいる人すべてから授乳しているのが直接見える状況です。

ジェシーさんの住んでいるコネチカット州は公の場所での授乳が法律で認められています、しかしアメリカの全ての州で同じように認められているわけではありません。

もしこれらの状況が少しでも変わっていたらどうでしょう。もしアメリカの全ての州の法律で公の場所での授乳が認められていたら?もしジェシーさんが周りから見えづらい場所で授乳していたら?もし授乳ケープを使っていたら?もしかしたらこんなことは起きなかったかもしれません。

確かにこの男性のとった行動はどんな状況でも許されることではありません、批判されるのももっともだと思います。しかし日本だったらどうでしょうか?

公の場所での授乳が法律で認められている海外とは違い、日本ではより授乳に対する賛否が分かれると思います。日本では現在保育園がまだまだ不足していたり、ベビーカーでどこにでも出かけることが出来るわけでもありません。授乳室の設備だって充実するにはまだまだ時間がかかります。つまりジェシーさんが経験した今回の件と同じように「授乳に対してもっと理解をもつこと」それと同じくらいに「授乳する側もできる限りの配慮をすること」の両方がまだしばらくの間必要になるのではないでしょうか?

カフェの店員と女性客がとった行動は非常に素晴らしく見ていて心温まる思いでした、勇気づけられた母親はとても多いでしょう。しかし双方のバランスはとても難しく、賛否が分かれるのにもそれなりの理由があるように思えます。このような問題が二度と起きないためにも授乳という行為をすべての人が真剣に考えるきっかけになればと思います。


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