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医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
苦味のある薬や、粉薬など飲みにくい薬を服用する際に便利なのがオブラートです。
今回はこのオブラートについて、薬剤師の吉澤先生に聞いてきました。

オブラートの役割はどんなことですか。何でできているものですか。種類はあるのでしょうか。

オブラートは、苦味のある薬や粉薬など、そのままでは飲みづらい薬を包んでスムーズに服用するために使用される、服用補助剤です。

オブラートにはいくつか種類があり、主なものとして、デンプンを糊化させ、急速乾燥した紙オブラートがあります。
以前は丸型、袋型の紙オブラートが主流でしたが、近年ではゼリー状オブラートが発売され、その需要が高くなっている傾向にあります。

正しいオブラートの使い方を具体的に教えてください。

<丸型オブラート/袋型オブラート>
1.丸型は袋部を作るように4つ折りしてください。袋型オブラートは、そのままで袋の部分に薬を入れます。
2.上部をねじり、封をします。
3.コップなどに入れた水に、薬を包んだオブラートをサッと付けた後、飲みます。

水につける理由は、オブラートの表面をゼリー状にして、口の中にオブラートが貼り付くのを避け、薬を飲みやすくするためです。

<ゼリー状オブラート>
スプーンに適量のゼリーを出し、その上に薬をのせて、さらに薬を被うようにゼリーを乗せたら飲み込みます。

子どもに飲ませるときの使い方、押さえておくコツはありますか。

お子さまに使用する場合は、飲みやすい味のオブラートを選ぶことをおすすめいたします。苦味が強い薬は、チョコレート味が苦味を隠しやすいようです。

ただし、月齢の低い乳児にはオブラートは適しません。薬を包んで水につけるとオブラートのカサが増すため、乳児が服用するのは困難となってしまいます。ゼリー状オブラートも一般的には離乳中期ころからの使用が好ましいでしょう。

離乳中期よりも低月齢の乳児に粉薬を飲ませる際は、少量の水で粉薬を練って団子状にし、清潔にした指で子どもの内頬や上あごに薬をつけた後、湯冷しなどで飲ませるという方法が適しています。

オブラートを使ってはいけない場面はありますか。

苦味健胃薬(くみけんいやく)※1、消化薬などの中には、オブラートの使用により効果が弱まるので注意が必要な場合もあります。

オブラートの使用が前提の場合は、処方時に医師、薬剤師に確認することをおすすめいたします。
また、最近では漢方服用ゼリー状オブラートが販売されていますので、そちらでしたら問題ないでしょう。

※1:苦味健胃薬……
強い苦味によって味覚を刺激し、反射的に胃液や唾液の分泌を活発化させ、胃の機能を改善させる薬剤のことです。主に生薬として、センブリ、オウレン、オウバクなどがあります。

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まとめとして、オブラートについてアドバイスをお願いします。

薬が飲みにくいことによる服用状況の低下を防ぐには、オブラートが有効です。
しかし、ゼリー状オブラートは開封後の使用期限が短いため、必ずチェックを忘れないようにしてください。

(監修:薬剤師 吉澤 恵理)

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