記事提供:CIRCL

夕食後就寝までの時間が2時間未満の人は、高血圧の人が多いという。

徳島大学が、夕食後就寝までの時間と生活習慣病との関係を調査して明らかになった。「食べてすぐ寝ると牛になる」と、悪い意味で昔から言われているように、べてすぐ寝るのは健康によくないということだろう。

夜勤やシフト勤務 不規則な生活習慣は健康に悪影響

眠らない現代。夜勤やシフト勤務など働き方が多様化し、それに伴い、肥満、糖尿病、高血圧など生活習慣病のリスクが高くなっている(※1)。しかし、不規則な生活習慣が健康に悪いことを知りつつも、すぐに生活習慣を正せるわけではないだろう。

例えば、夜間に具合が悪くなったとき、すぐに診てくれる医師や看護師がいなければ困るだろうし、命を落とす危険もあるだろう。

また、国際線のパイロットや客室乗務員も、時差のある国を行き来しなければならないため、不規則な勤務形態から逃れることは難しい。

それでは実際、不規則な勤務形態で働く人はどうすれば自身の健康を維持できるのだろうか?どのような労働環境にあっても、健康でいたいという思いは皆共通である。

「夜勤やシフト勤務は健康に悪い」と言われても…

今まで行われてきた研究では、不規則な勤務体系により生活習慣が不規則にならざるを得ないという人たちにとっては、あまり参考になるものではなかった。

なぜかといえば、適切な時間帯での夕食や規則正しい食生活などと「生活習慣病」との関係が調べられることが多かったからだ。

それらが健康にとって重要なことは言うまでもないが、「夕食を早い時間帯に食べましょう」と言われても無理な人も多かったはずだ。

夜勤やシフト勤務者でも実践できる、簡単な生活習慣維持方法

そこで、徳島大学の研究グループは「夕食終了から就寝までの時間」と健康状態の関係を調べた。これであれば、毎日の夕食を遅い時間に食べなくてはならない人にとっても参考になる結果が得られる。

そして、夕食終了から就寝までの時間を意識して調節することで、生活習慣病のリスクを低下させられるかもしれない。

夜勤やシフト勤務者の健康維持法 夕食後2時間経過で寝れば大丈夫

徳島大学は20歳以上の735人を対象に調査を行った。

その結果、夕食終了後2時間以内に寝る人は、そうでない人に比べて、高血圧の傾向があることが示された。従って、夕食が済んでから適度な時間を開けて眠ることが高血圧のリスク低下につながる可能性が示されたのである。

この結果は、特に夜勤やシフト勤務など不規則な勤務体系の人も十分に実践できるもので、高血圧を予防するための効果的な行動となり得る。

高血圧は、心臓病や脳卒中の原因ともなる。

忙しくて食事の時間が不規則になりがちの人も、夜遅くに夕食をとらなくてはいけない人も、夕食から就寝までの時間を意識して調節することが、高血圧やそれに関連する病気を防ぎ健康を維持する秘訣となるかもしれない。

※1:生活習慣病と睡眠 心身医学51.783‐9 菅繁博ら

出典:日本栄養・食糧学会誌 第66巻 第4号 185‐193(2013)(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsnfs/66/4/66_185/_pdf)

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