残業って美徳なの?

Licensed by gettyimages ®

これだけ世間がブラック企業の長時間労働を問題視していると、昔ほど加重労働を強いられることは少なくなってきていると感じるのですが・・・

まだ、長い時間働くことを美徳と考える上司もいるのです。

理由は時間をかければ多くの業務をこなせられるからです。特に、薄利多売のため少ない人件費での営業を強いられる小売業に勤めていると確かにそうだよなと思うことはあるのですが・・・

それでも、頑張って工夫をして少しでも残業を減らして早く帰ろうとするのは働く人の大きなモチベーションになると私は信じています。

やるべき仕事量が多いのはある意味仕方がないこととはいえ、そんな中でも皆で力を合わせて早く帰ろうとする上司に部下はついていこうとするのではないでしょうか?

今回はそんなことを深く考えさせられた出来事を紹介したいと思います。

早く帰りたくて仕方のない部下を叱責する上司

出典私のイラスト

記事提供 がんばれ熊さん

私が勤める食品スーパーでは店長の異動が多くあります。その中でも「残業は美徳」と考える店長の下で働いたことがあります。

あまりにも多くの指示を出され、毎日が大残業になりました。私の後輩社員君が、明日してもよさそうなことを、「明日でもいいですか?」と聞いたことがあります。するといきなり声を荒げて・・・・

「オイ!そんなに早く帰りたいんか?」

「スーパーの仕事を舐めてるのか?」

と言われ、後輩君は「いえ、そんなことはありません」と返事をして大残業になりました。

日常業務を後回しにさせる上司

出典私のイラスト

また、店長は私たち社員だけでなくアルバイトにも容赦なく、「次はこれやって・・・それからこれをやって・・・」と、とてもシフト通りでは終らないほどの無茶ぶりをするのでした。

その指示の多くは日常業務ではない「ここをもっとこうした方がいい」というような指示でした。アルバイトが日常業務をしていると、「そんなのは後でいいから先にこれをやってくれるか」と日常業務から外すのです。

しかし、日常業務は、基本的にその日にやって帰らなければいけない業務なのです。

アルバイトがそれをしなければ誰がするのか?それは社員である私たちになるのです。まあ、それで売上が上がって使える人件費が増えるのならまだいいのですが、売上が上がらない上に手が回らない状況に陥ったのでした。

私が思うには、商品の補充という基本的な日常業務がおろそかになっているから売上が上がらないのです。しかし、店長にはなかなか言えない雰囲気がありました。

店長は部下の意見に聞く耳を持っていない俺様的なタイプだからです。

今日中にしなければいけないことを後回しにさせられるストレス

出典私のイラスト

社員にはそれぞれ担当する仕事が与えられています。つまり、発注などその社員しか手を出さない仕事です。しかし、それも後回しにさせられるのです。

そんな状況に耐えられることが出来ずに後輩社員君は辞めることになりました。彼と最後に話したことでとても印象に残っている言葉があります。

「どんなに頑張っても早く帰れないですね」

確かにそうだなと思いました。心から共感しました。そして彼は、最後にぶっちゃけた話をしてくれました。

出典私のイラスト

毎日、「次はこれ」「次はこれ」と無茶ぶりをさせられてある日、プッツンしたそうです。しかし、威圧的な店長に直接不満をぶつけるのは気が引けるようで・・・

閉店後、わざと目立つような仕事を一つ残しておくようになったそうです。

するとその目立つ仕事というのは店長も、「さすがにこれはやって帰らなければいけないな」と思う仕事なので無茶ぶりが弱まるんだそうです。

前任の店長の時には、早く終らせて早く帰ろうという気持ちで、残すことなんて絶対にしなかった仕事です。頑張ってもどうせ早く帰れないという気持ちが・・・

「それじゃあ楽しよう」という考えになったのです。

労働環境の改善を図る上司は部下から大きな信頼を得る

Licensed by gettyimages ®

様々な上司の下で働いてきてつくづく思うことは、仕事上がんばってもそう簡単には早く帰れないほどの仕事量がある中でも・・・

「がんばって早く帰ろう」の言葉があるのと無いのとでは部下のやる気に大きな影響を与えると言うことです。

頑張ったら報われる。そのような気持ちが無い時には力が出ないものなのです。結局、頑張っても、「どうせ早く帰れない」という空気はチームの生産性を大きく落とすことになるのでしょう。

この記事を書いたユーザー

ロバート・熊 このユーザーの他の記事を見る

spotlight公式プラチナライター。食品スーパーの店員ならではの記事を楽しんでいただければと思います。

権利侵害申告はこちら

Spotlightのライターなら1記事最大3000円もらえる!日本最大級メディアでライターデビューのチャンス