世界でも医療最先端の先進国といわれるスウェーデン。スウェーデンの歯科医療システムは日本でも有名ですが、献血システムも他国にみない最新技術を使っていることがこのほど各メディアで報じられました。

世界的に献血者が低下している現状

Licensed by gettyimages ®

最近、有名サッカー選手クリスティアーノ・ロナウドは「定期的に子供たちのために献血をしているので、体にタトゥーは一切入れていない」と明かし、話題になったのを覚えている人もいるでしょう。

タトゥーを入れていたりピアスの穴を開けて間もなかったり、海外から帰国したばかりだったり、数日内に歯科治療で出血したり…と献血の条件に不向きな人が増えているために、世界中では毎回献血者が減っているという現状です。

筆者の住むイギリスでは日本とは違いタトゥー文化の国なので、調査によると40%も献血ボランティアが減少しているのだとか。日本でも、ショッピングモールなどで時折「献血してください」というプラカードを持った赤十字の人たちの姿を見る以外は、日々の暮らしの中で献血について考えることは恐らくないのではないでしょうか。

でも、もし自分や家族が輸血の必要な状況になってしまったら?そんな状況はいつ自分に降りかかって来るかわからないのです。毎年世界中で献血者が低下しているということは、私たちが献血が必要になった時にしてもらえない可能性も出て来るということなのです。

積極的に献血に参加してもらうために

Licensed by gettyimages ®

今週は「National Blood Week」ということでイギリスでもキャンペーンを実施。その際、医療の最先端技術を誇るスウェーデンの献血システムが秀逸だと紹介されました。

献血者にはメッセージが届く

出典 https://twitter.com

日本でもどこでもそうですが、献血すればその後の自分の血液がいつ使われたのか、また使われているのかどうかも知り得ません。でもボランティアが減少しているからこそ定期的に献血者を増やしていきたいという思いから、スウェーデン献血センターは献血者にはメッセージを送るシステムを3年前から開始。

献血をしたことへのお礼のメッセージや献血した日時などのメッセージが届き、その後自分の血液が誰かに使用されれば、いつ患者のために使われたかという報告メッセージが届くのだそう。

3年前から首都ストックホルムで開始となった画期的なシステムは、次第にスウェーデン各地へと広がり結構好評なんだとか。誰かの命が自分の血液で救われたということをより身近に知ることで「もっと積極的に献血に参加しよう」という気持ちになる人が増えているのだそう。

献血ドナーは、この報告をSNSなどでシェアすることも許可されているので拡散されて認知する人が増えているという嬉しい状態になっているスウェーデン。この調子でいけば近い将来、献血者の減少を防ぐことができるかも知れないとのこと。

また、スウェーデンでは採血センターのホームページなどに血液の在庫を血液型に分けてライブチャートで表示するなど、「現在、最も不足している血液はどれか」ということが一見してわかるようにしているそう。

これに対し、日本赤十字社では、地区ブロックごとに血液センターがどういう状況であるかということが可愛いイラストでわかりやすく表示されています。

日本でも献血ボランティアは不足していると言われています。そのために各地の献血センターでは、献血すれば「リラクゼーションのハンドマッサージが受けられる」「隅田川花火大会の観覧会に応募でき当選すれば絶好の場所から花火大会を楽しめる」様々な特典を紹介しているところも。

更には、病院で受ける血液検査は1万円前後ですが、献血すると健康診断でする血液検査と同じ項目の数値がわかり、無料で健康チェックもできるというメリットが。

献血は基本でかつ重要な人命救助

Licensed by gettyimages ®

献血をして、HIVなどの感染症になったりするケースもなくはありません。でもその危険性は、献血により救われる命の多さに比べると遥かに低く、人命救助には献血は基本の重要な行為なのです。この記事を読んで、あなたの血を誰かにあげることで、どこかで誰かの命が救われるという大切なことを今一度再認識してもらえれば嬉しいです。

この記事を書いたユーザー

Mayo このユーザーの他の記事を見る

公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

得意ジャンル
  • 話題
  • 社会問題
  • 動物
  • 海外旅行
  • 育児
  • テレビ
  • カルチャー
  • 美容、健康
  • ファッション
  • 感動
  • コラム
  • おもしろ

権利侵害申告はこちら

Spotlightのライターなら1記事最大3000円もらえる!日本最大級メディアでライターデビューのチャンス