・フロリダのディズニーワールドで起こった悲劇

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2016年6月15日、米フロリダ州オーランドのテーマパーク「ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート」の人工湖「セブン・シーズ・ラグーン」で悲劇が起こりました。

・ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートとは

ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートは、アメリカ合衆国フロリダ州オーランドの南西に位置するウォルト・ディズニー・カンパニーが経営するディズニーパークとディズニーウォーターパークを中心としたリゾート施設群である。

4つのディズニーパーク、2つのディズニーウォーターパーク、6つのゴルフコース、レースサーキット、20のリゾートホテル等を内包する世界最大のアミューズメントリゾート。約122km²という広大な敷地内は、東京の山手線の内側2つ分が丸ごと入ってしまうほど。

出典 https://ja.wikipedia.org

日本では考えられない広さを誇る世界最大のアミューズメントリゾート、ディズニーワールド。日本の東京ディズニーランドはこのディズニーワールドにあるテーマパークの一つ「マジックキングダム」をモデルに作られました。マジックキングダムには東京ディズニーランドと同様にシンデレラ城があります。

・セブン・シーズ・ラグーンには人口湖がある

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マジックキングダムの近くにある「セブン・シーズ・ラグーン」も敷地面積としては東京ディズニーランドに匹敵する広さです。そこには人口湖があり優雅な景色を楽しむことができます。

・人口湖で遊んでいた男児がワニに襲われ死亡

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わずか2歳の男児であったレイン・グレイブズ君がこの湖で水遊びをしていたところ、突如ワニが現れレイン君を水に引きずり込んだというのです。父親はレイン君を助けるために追いかけましたが、見失いその時に軽傷を負いました。

その後、警察による捜索により、10~15ヤード(約9~14m)先の6フィート(約1.83m)の水の底でレイン君は遺体で発見されました。

・親に批判が浴びせられた

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この恐ろしいニュースがアメリカで報道されると、一部の人から「子供から目を離すな」「水辺で泳がすなんて」などレイン君の親に批判が浴びせられました。これには大きく2つ理由があったと考えます。

1.遊泳禁止となっていた

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この湖は元々遊泳禁止になっていたということです。そんな場所で泳がせている親が悪い!と思う方がいてもおかしくありません。

2.フロリダはワニの生息地

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フロリダ州はミシシッピワニの生息地です。道端や民家にまで巨大なワニが現れることで有名な場所です。上の写真はゴルフ場に侵入してきたワニの様子。

・日本人には信じられない

あまりにも大きなワニ、こんなのが外を歩いていることがあるなんて…日本では信じられませんよね。

・アメリカアリゲーター(ミシシッピワニ)とは

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アメリカアリゲーターは、アリゲーター属に分類されるワニの一種。別名ミシシッピワニ。固有種全長は雄で通常400cm程、最大で580cmの記録がある。

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時には民家の庭や、玄関まで入ってきたり、プールで泳いでいることもあるそうです。日本でこんなにも大きいワニが現れたら悲鳴モノですが、フロリダではワニを見かけてもそんなに珍しい光景ではありません。

・ワニ対応のための専門の職がある

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フロリダ州では民家に入ってきてしまったワニを捕まえるなどするために、専門の職があるくらいワニが頻繁に出没します。

・殺すことは禁じられている

フロリダ州では州内全域にわたりワニが生息しており、同州の野生動物担当官たちはワニはフロリダの湿地や沼、川、湖といった生態系の「基本的な一部をなしている」と話す。ワニによる州内の死者数は1948年以来、22人という。

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同州ではワニは絶滅の恐れがある種に指定され、殺すことは禁じられている。体長約2.7メートル以上のワニがうろついているなど定められた条件を満たした場合のみ捕獲し、保護区などに移しているという。

出典 http://www.cnn.co.jp

これまで人間が原因で個体数を減らしてきたため、フロリダ州ではワニは保護される対象となっています。現在、個体数は回復傾向にありワニ関連の苦情が増加してきているということですが、一方的に駆除せず、人間の住む地域で発見したら捕獲し保護地域に放つのが一般的な対処方法のようです。

ワニは決して敵ではなく、共存しなければならないのだというフロリダの人たちの思いがこの活動から伺えます。

・夜にフロリダにある川を照らすと無数の光が

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ワニの目がライトで光っている様子です。こんなにも多くのワニが水の中には潜んでいる可能性があるのです。そのためフロリダの水辺の近くでは「ワニ注意」の看板が多く設置されています。

ディズニーの敷地内にワニが誤って入ってきてしまってもおかしくないということがわかります。水辺に近づくという行為は「危ない」という認識がより高い地域であり、子供を泳がせていたとなると親の責任を問う人も少なくないのです。

・親の責任ではないか

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この悲しい事件に対して親の責任であり、自業自得だと言われる方がいらっしゃる理由、わかりましたでしょうか。しかし、この批判に対して「それは誤解だ」と主張しFacebookにある写真を掲載した方がいらっしゃいました。

その内容とは…

・「私の息子も同じように遊んでいた」

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その方は、Jennifer Venditti(ジェニファー・ヴェンディッティ)です。彼女はマサチューセッツ州からディズニー・ワールドに家族で遊びに来られていた方でした。

彼女はなんとレイン君が襲われた日と同じ日に、同じように息子を湖で遊ばせてたというのです。

・その時の様子をFacebookにアップ

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なんとレイン君の事件が起きるたった1時間前に、自分の息子であるチャニング君は同じ湖で水遊びをしていたということでした。そして、その時の様子がこちらの写真。彼女はその時の様子をFacebookにアップしたのです。

・ワニに殺されていたのは私の息子だったかもしれない

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レイン君と同じように遊ぶチャニング君。ジェニファーさんはこんなところにワニが出るなんて思いもしない環境で、他の子供たちもレイン君と同じように水遊びをしていたんだということをFacebookを通して伝えました。確かにここは遊泳は禁止ですが、水遊びをする程度であれば心配はないという風潮だったようです。

・ジェニファーさんのメッセージ

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この悲劇的事件に遭われたご家族と、目撃してしまった人たちのために、一生懸命祈りましょう。

私はこの事件が起きた、まさにその場所で、8時から8時30分の間に、これらの写真を撮りました。事件が起きたのは9時でした。
午前1時まで、ヘリコプターが上空を飛んでいて、明け方頃に戻って行きました。ヘリコプターが、ワニに連れ去られた行方不明の子供を捜索していると知りながら、眠れる人がいるとは思えません。もし私たちがあの子と一緒に遊んでいたら、私はあの子のお母さんに話しかけたかしら??と考えずにはいられません。

子供を連れずに家に帰ることなんでできません。あの子の両親を批判する投稿を、すでにいくつか目にしています。息子が水辺にいた時、私は、ワニがいるなんて考えもしなかったと、断言できます。あの場所は、プールやウォータースライダー、レストラン、焚き火に囲まれた、とても小さなビーチです。あんなににぎやかな、狭い空間にワニがいるとは想像できません。

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夢の国ディズニーの敷地内ですから、そこでは家族でバーベキューをしていたりと幸せいっぱいの風景が広がっています。まさかワニがいるなんて誰も想像もしていませんし、水遊びをする子供を不思議に思う人はいなかったのだとジェニファーさんは主張しました。

・これに多くの方から反響が

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このメッセージに多くの方が共感し、ジェニファーさんのこの投稿は22万以上シェアされる結果となりました。その中で「この場所でこんな悲劇が起こるとは」「自分の息子がああなってたかもしれない」「何という悲劇だ」「私も子供たちをよくここで遊ばせていた」とレイン君の親が決して批判される対象ではないということを理解された悲しみのコメントがたくさん寄せられています。

・日本でも反響

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日本にワニが出ることはまずありません。しかし、こういった思わぬ事故で子供に危害が加わったときこれみよがしに親を批判するという行為については考えさせられます。

・ディズニーのホテルなら安心してたと思う。

ディズニーの敷地内で子供を遊ばせる行為は何もおかしな行為ではありません。また、ディズニーは世界的なテーマパークです。ワニが生息していない地域から来られる方もたくさんいらっしゃいます。ワニがパーク内の敷地に出ると想像している方の方が少ないのではないでしょうか。

・勝手な非難やめよう。

その親の気持ちや現場の背景などを知らずにニュースを見ただけで勝手に本人を批判するような行動がよくないということが、このFacebookの投稿から受け取ることができます。

この事件にかかわらず、被害にあわれた方に対してさらに傷つけるような行動は慎まなければならないと教えられたメッセージでした。

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