身近な国、韓国と中国―、二つの国の意外な違いとは?

私が海外に行ったのは初の新婚旅行の時、中国に行った経験が後も先にもただ一度きりです。そして、数年前から韓流時代劇にハマり、いつかは韓国を訪れてみたいと熱望しています。これはつい最近、知ったことなのですが、良かったら、お話しさせて下さいね。韓国と中国、いずれも我が国とは古くから親交のあった国ですが、長い歴史をひもとけば、また、両国との間に誤解を生まざるを得ないような出来事もありました。これからお話しするのは、そういう出来事に少し関係します。

かつて両国を占領下においた日本が現地に建てた建築物について。

日本がアジアを占領下に置いていた時代、韓国には「朝鮮総督府」、中国の台湾には「台湾総督府」が設置されました。言わずと知れた、現地支配の拠点とするため、進出した日本政府が設置したものです。それから長い月日がたち、既に侵略の事実が過去になった時、それぞれの総督府の建物をどうするか、ということについて国内で議論が起こったそうです。その結果、朝鮮総督府は取り壊され、台湾総督府はそのまま維持されることになりました。何故、このようなことになったのか?

「過去」を語る遺物のゆく末は?

まず韓国の方では、日本に占領されたという屈辱の歴史は消し去り、新しい歴史を創りたいという気持ちが強く、完全取り壊しになったとか。一方、中国は、台湾総督府の建物に「中華様式」の外装を施すことで、建物そのものは破損することなく維持することになりました。

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「朝鮮総督府」としての役目を終えた後は、博物館として使用されていたが、後に取り壊しという運命を辿った。

二つの「総督府」建造物が辿った運命に衝撃を受けた!

私は、この事実を知った時、かなり驚きました。何故なら、今の国情を考えても、韓流ブームという言葉にも象徴されるように、比較的若い世代は韓国に対して親近感を抱いている人が多い。対して、中国人観光客の日本でのふるまいを見ても、中国の人があまり日本に対して良い印象は抱いていないことが察せられます。そういう事情から、かつての総督府の建物を韓国の方が取り壊し、中国の方が今も大切に維持し使っている―、という事実に驚いたのです。私のイメージでは、両者が逆になっていそうなものだという感じでした。

「朝鮮総督府」建物取り壊しの理由は「反日感情」だけではなかった。

ただ、この朝鮮総督府の建物の取り壊しについては、その理由はいちがいに「反日感情」だけでは語れないものもあるそうです。というのも―。

韓国はかねてから、昔の王宮を復元する作業を進めてきました。今、我々がよく目にする時代劇にも登場しますね。そして、朝鮮総督府というのは、実は王宮の中に建設されたものだったそうです。日本の権威の象徴ですから、そんなことをしたのでしょうね。王宮は韓国の首都のメインストリートに位置し、その道を進む人には必ず見えるように配置されています。そんなところに総督府の建物を建てたからには、余計に目立ったことでしょう。

「王宮の完全な復元」に総督府建物は邪魔だった!

つまり、総督府の建物は王宮を復元するのに邪魔だったわけです。韓国内でも、良くも悪くも歴史を語る建物だから、移築してでも保存するべきだという意見も出たそうです。しかし、やはり、侵略の歴史を物語るものは残さず、この際、消すべきだという意見が多く、取り壊されることになりました。なので、総督府の建物が壊れされた背景には、反日感情だけでなく、「王宮のより完全な復元」のためもあったといいます。

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我々日本人にも「韓流時代劇」でお馴染みの韓国王宮。

「台湾総督府」建物は今も大切に使われている。

ちなみに、台湾総督府時代の建物は現在も大切に使われているそうです。実は、私はこの面白い事実を放送大学の講義「権力の館を考える」で知りました。ネットで講義が受けられず、結局、学習センターから郵送でDVDを送って貰ってまた返送してを繰り返し、何とか最後の講義まで辿りつきました。少しずつ学びながら、やはり時間的に少しでも余裕があれば、これからも学んでいこうという決意を新たにしています。

 

知るということは大切なことですね。例えば、総督府の建物一つについても、この講義を受けなければ知ることのなかった事実でした。

皆様、こんにちは。
 
 今日は午後からお寺の事務関連の仕事で出かけておりました。
 
 今、暖かいコーヒーとお菓子でひと息ついたところです。


「権力の館を考える」の全15回の視聴を無事、終えてホッとしています。大変興味深く有意義な講義で、最後まで楽しく受講出来ました。

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フリーライター。ウェブ小説を書いています。2013年、「歴史浪漫文学賞」において最終選考通過。入賞候補作品「雪中花~とりかえばや異聞」書籍化。洋の東西を問わず、歴史が大好き。自称【歴女】です。韓流時代劇に夢中。そのほかにも美容・天然石アクセサリー作りなどに興味があります。
ブログのURL http://ameblo.jp/megumi3777/

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