・乳がんは「しこり」チェックだけでは見つけられない可能性

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よく、自分が乳がんを発症していないか自己チェックをするときに乳房に「しこり」がないかを確認するようにと聞きます。しかし、チェックした時「しこり」はなかったのに乳がんだったということも起こり得るのです。

・乳がんとは?

乳房には、「脂肪」と「乳腺」組織があります。 乳がんとは「乳腺」から発生する癌で、脂肪からは発生しません。乳ガンは、他のがん同様に細胞の遺伝子異常の蓄積によって発生することが分かっています。また、発生・進展ともにホルモンに依存している点が乳がんの特徴です。

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女性にとって大切な乳房。癌にかかると体もむしばまれますが、手術によって乳房を切除したりする可能性もあることから女性にとっては精神的ショックの大きな病でもあります。

・「しこり」はなかったのに

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オーストラリアのメルボルンにお住いのKylie Armstrong(カイリー・アームストロング)さんも「しこり」で乳がんに気づくことが出来なかった女性の一人でした。
45歳の彼女は、2016年2月に乳がんとが発覚し大変ショックを受けたと言います。

・ある日、乳房に異変を感じた

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彼女は「しこり」はなかったものの、乳房にある異変を感じ心配になって医師に相談しに行きました。彼女は「そんなにも心配していなかった」と言いながらも念のため病院に向かいました。

診断では医師からも「しこり」の確認をしてもらいましたが「しこり」はありませんでした。ただし、念のためマンモグラフィーを受けるように言われてそこで乳がんが発覚したのです。

彼女が見つけた異変とは…

「くぼみ」

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彼女が見つけた異変とは「くぼみ」でした。乳房に小さな「くぼみ」が出来ていることをふいに発見したのです。

・「しこり」だけではなく「くぼみ」もチェック

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この小さな「くぼみ」普通なら見逃してしまいそうです。カイリーさんは病院を訪れましたが人によってはほおっておく人もいるかもしれません。
まさか「くぼみ」が乳がんに繋がっていたなんて…乳がんと言えば「しこり」という情報が世の中には多く広まっています。「しこり」だけしかチェックしていない女性もいらっしゃりそのため癌の発見が遅れるということが懸念されます。

・そして彼女は自らの写真をFACEBOOKに投稿

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そして、カイリーさんは多くの女性に「くぼみ」が乳がんのサインだということを知らせるためにFACEBOOKに自らの写真を投稿しました。カイリーさんはこの写真を多くの人が目にしてくれることを願っているという事。これが多くの女性の反響を呼び3万以上のいいね!が寄せられ、12万以上の人にシェアされる結果となっています。

カイリーさんが勇気を出して投稿したこの乳房の写真に「ありがとう」「「カイリーさんは素晴らしい女性」「シェアします」「乳がんが治ることを祈っています」とたくさんの温かいコメントが寄せられました。中には「私もしこりでは癌に気づくことはできなかった」とカイリーさんと同じ経験をされている方のコメントもありました。

・日本でも反響

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このカイリーさんの写真は少しずつ日本でも広まりつつあります。

「しこり」ではなくて「くぼみ」も気にしなければいけないということを気づかせてくれるこの写真。他にも「ひきつれ」や「色が変わる」など乳房の変化はよく見ておかなければならないようです。

・「しこり」だけを紹介

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私もこの事実を知り、インターネット上の乳がんのセルフチェック方法が掲載されているサイトをいくつか確認してみましたが「しこり」のチェック方法のみを掲載しているサイトが多いのが事実でした。テレビ番組でも「しこり」というワードはよく聞きますが「くぼみ」という言葉はあまり耳にしないように思います。
カイリーさんのこの写真によって多くの方が「しこり」以外のチェックも大事だということに気づくいいきっかけになったのではないかと感じました。

・日本では発症した30%の人が死亡する乳がん

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乳がんは、がんのなかでも、日本女性がかかる割合(罹患率)がトップであり、その罹患率は増加の一途をたどっています。生涯のうちに乳がんになる女性の割合は、50年前は50人に1人でしたが、現在は14人に1人 と言われており、年間6万人以上が乳がんと診断されています。また、乳がんで死亡する女性の割合も年々増加の傾向にあり、年間約1万3,000人が亡くなっています。これは乳がんを発症した人の30%程度にあたります。

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誰もがかかる可能性があり、発症すると命の危険も伴う乳がん。早期発見がとても大切な工程であるということがわかります。

・この50年で患者数は5倍に

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増加する乳がん
日本では今、「乳ガン」が急増しており、年間約4万人が乳ガンに罹っています。1960年頃、乳がんで亡くなる方は年に2000人弱でしたが、現在は1万人以上の尊い命が失われており、この50年で5倍以上に増えていることになります。乳がん死亡数の年齢別の年次推移を見ると、50歳以上、閉経後の増加が顕著になっています。日本より乳がんに罹る人の割合が高い欧米でも、やはり50歳以上の乳がんが多くなっています。

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日本での患者数は右肩上がりであり、乳がんで亡くなられる方が増えてきているのです。カイリーさんの話は海を越えたオーストラリアでの出来事ですが決して他人事ではありません。

・乳がんのセルフチェックで60%は発見できる

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乳がんのセルフチェックを行うことでその60%は発見できるということです。チェックするポイントは以下ですので1か月に1度を目安にご自身でチェックすることを心がけてみてはいかがでしょうか。

乳がんの60%以上はセルフチェック(自己検診)によって発見されています。
・乳房の変形や左右差がないか
・しこりがないか
・ひきつれがないか

・えくぼのようなへこみがないか
・ただれがないか
・出血や異常な分泌物がないか

出典 http://ganclass.jp

しこり以外にもこんなにもチェックすべきポイントがあったのですね。乳房のいかなる異変も見逃さないようにしたいものです。

1.入浴前に鏡の前で

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この複数のポイントを上手にチェックするには3つのステップがありました。
ステップ1では「乳房の変形や左右差がないか」「ひきつれがないか」「へこみがないか」「ただれがないか」「分泌物がないか」をチェックします。まずは上半身裸の状態で鏡の前に立ってください。入浴前に行うと効率がいいでしょう。

『入浴前』に鏡のまえで
1.両腕を下げた姿勢で、乳房や乳頭を観察します。
2.両腕を高く上げた姿勢で、正面・側面・斜めから乳房を観察します。
3.乳頭を軽くつまみ、血のような分泌液がないか調べます。

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2.入浴中のバスルームで

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次に「しこりがないか」をチェックしていきます。これはお風呂の中で石鹸を使うことで乳房への負担が軽減されます。

『入浴中』にバスルームで
1.皮膚の凹凸がよくわかるよう、手に石けんをつけて滑りやすくしておきます。
2.腕をあげ、乳房の表面に渦巻きを描くようにして、しこりやこぶなどがないか調べます。
3.指先をそろえてわきの下に差し入れ、リンパ節が腫れていないか確認します。

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3.お休み前にベッドの上で

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さらに横になった状態でもチェックするとさらに発見率があがるということです。ベッドの上で実施しましょう。

『おやすみ前』にベッドのうえで
1.仰向けに横たわります。(肩の下に薄いクッションなどを敷くと調べやすくなります)
2.腕を上げて、乳房の内側半分を指の腹で軽く圧迫しながら調べます。
2.腕を下げて、乳房の外側半分を指の腹で軽く圧迫しながら調べます。わきの下に手を入れ、しこりがないか指の腹で調べます。

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・特に乳房の外側上部に注意!

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乳がんのできやすい部位
乳頭を中心に乳房を5部位に分けると、外側上部が44.8%と一番多く、次いで内側上部23.2%、外側下部13.7%、乳輪下部7.6%、内側下部7.3%と続きます。また、左右差の点では左の乳房の方が、がんができやすい傾向にあります。

出典 http://www.nyu-gan.jp

乳がんのできやすい部位というものがあるのをご存知ですか。特に、乳がんは外側上部が多いという結果が出ています。チェックをするときは外側上部は特に注意してチェックすることで発見率が上がる可能性があります。

・いかがでしたか。

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病気にかかった自分の胸をインターネットに投稿するということは女性にとっては勇気のいる行為です。世界中の女性の健康を思ってカイリーさんがとった行動はきっと多くの女性の乳がん早期発見に繋がることであると思います。

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