梅雨の季節がやってきた

Licensed by gettyimages ®

過ごしやすい春のあとはジメジメした気温で梅雨入りになった日本。雨が降って湿気も多いとなると不快指数100%。この時期、傘は手放せません。あなたにはお気に入りの傘がありますか?その傘をいつも大切に使っていますか?

実は、日本では傘を使い捨て感覚で使っている人が結構多いのです。というのも、日本人が1年に消費する傘の量はなんと1億2千本以上。電車内での忘れ物1位はもちろん傘。よく盗まれがちなのも傘。そして年間で一人当たりの傘の所有量は3.3本。「一雨500本」ともいわれるレベルで消費しているのです。

今では日本製の傘は1割程度で、9割が中国産なんだとか。コンビニなどで安価でビニール傘が売られているために、予期せず雨が降った時に折りたたみ傘を持っていなければ、ビニール傘を買ってしまうという人も少なくないのでは。

そして「単なるビニール傘」という意識から消耗品扱いになってしまっていることも。ついうっかり忘れがちになっても「ま、いいか」で済ませてしまい、また雨が降れば安い傘を購入したり。

傘箱に立てかけてあった傘が盗まれて、腹は立つけど「仕方ない」と新しい傘を買ったり…。私たちの意識の中で傘はあまり大切にされていないような気がします。

駅構内などでの置き忘れも頻繁に見られる傘は、風の強い日などに壊れるともうそこで「バイバイ」と置き去りに。1本の傘を完成させるために多くの資源が使われていることも、置き去られて捨てられる傘が環境に良くないことも深く考えればわかることなのですが私たちは傘の無駄を生み出しがち。

使わなくなった傘は、自治体や警察により然るべき施設に引き渡されて処理や保管されるのが一般的ですが、そのためのコストも結構かかるそう。無駄にエネルギーを消費することも環境問題が懸念されている今では正直不向き。

ゴミの消費量が世界一多いという不名誉な勲章を持つ日本で、今度は傘の消費量世界一となるとちょっと恥ずかしい気もします。そこで始められたのが「CASA PROJECT(傘プロジェクト)」。

「要らないもの」から「要るもの」に変える

Licensed by gettyimages ®

私たちの周りに溢れてしまった「不要になった傘を新しく生まれ変わらせるプロジェクト」ということで傘の素材を生かし、いわゆるアップサイクルという形で別のものを作り出すのです。こちらのプロジェクトでは、ワークショップで実際に体験してもらえる場も設けているそう。

実際に「CASA PROJECT」さんのサイトでは、要らないものを要るものに変える環境にやさしく効率的な発想で、傘から生まれ変わった様々なアイテムが紹介されています。

傘が日常使える小物いろいろに変身

出典 http://casaproject.com

ポーチやペンケース、そして傘カバーなど日常使える小物に変身する傘。実際にこのワークショップを体験することで「ものを無駄にしない」意識と「一つの物から多くの物が生み出される素晴らしさ」を実感することができるでしょう。ちなみに、これらの作品はCASAオンラインショップで購入も可能だそう。

電車のカーテンにも…!

出典 http://casaproject.com

2010年に開催された「信楽まちなか芸術祭」の期間限定で運行された。
昼間は太陽の光と、夜は車両内の光とともに魅力的な空間が生まれる。
材料の不用傘は信楽町内の店舗や図書館などの協力をを得て回収した。

出典 http://casaproject.com

「CASA PROJECT」ではできるだけ多くの人に傘を使って作品を生み出す体験してもらおうと各地でワークショップや展示会を行っているそう。ほんの少し環境や資源のことを考えるだけで、人との繋がりも増え貴重な体験ができるのであれば参加する価値があるというものではないでしょうか。

雨の日を楽しむために

Licensed by gettyimages ®

ジメジメ&じとじとと雨が降り続けば、誰しも「またか…」とうんざりして傘をさしながらつい俯きがちに歩いてしまいます。そして晴れない気分で傘をどこかに忘れてしまっても「仕方ない」となってしまい、その繰り返し。

でも実は雨の日だからこそ、お気に入りの傘を持って自然の恵みを楽しみ顔をあげて晴れの日とはまた違った景色を楽しむぐらいの余裕のある心を持ちたいもの。そうすれば傘を消耗品と思う気持ちも消え「お気に入りの傘だから絶対になくさない」という意識も芽生えるはず。

自分だけの傘を見つけよう

Licensed by gettyimages ®

雨の日を空の上から見たとしたら、コンビニの透明ビニール傘が広がる景色よりもカラフルでユニークな傘が広がる景色の方が断然ウキウキした気分になりますよね。ついつい気分が塞ぎがちな雨の日に、長靴を履いて水溜りで元気に遊ぶ子供たちを見るとなんだか元気になりませんか。

傘の消費量を失くのも、ゴミの消費量を失くすのも私たち一人一人の意識の持ち方次第。この機会に、あなたも傘との向き合い方を是非考えてみて下さい。




*記事掲載にあたり、「CASA PROJECT」さんの許可を得ています。

この記事を書いたユーザー

Mayo このユーザーの他の記事を見る

公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

得意ジャンル
  • 話題
  • 社会問題
  • 動物
  • 海外旅行
  • 育児
  • テレビ
  • カルチャー
  • 美容、健康
  • ファッション
  • 感動
  • コラム
  • おもしろ

権利侵害申告はこちら

Spotlightのライターなら1記事最大3000円もらえる!日本最大級メディアでライターデビューのチャンス